ひきこもりをヘアカットやメイクで支援、美容師らがクラウドファンディング開始「外見を変えると人は生まれ変われる」

2019/1/12 09:00 キャリコネニュース

画像は1月11日時点。 画像は1月11日時点。

ひきこもりの支援活動を行う「ビューティフルライフプロジェクト」(千葉県)は、昨年12月下旬から、団体の運営資金を募るクラウドファンディングを実施している。

同団体は、ひきこもりの人に格安でヘアカットやメイクを施している。見た目を変えて自信を持ってもらい、ひきこもりから脱する一歩を踏み出してもらうためだ。

代表を務める美容師の吉澤智洋さん(29)自身も、中学2年生でひきこもりを経験している。通りがかった美容室で髪を切ったのをきっかけにひきこもりから脱したことから、「人は外見を変えることで生まれ変わることができる」という信念で昨年1月、4人の知人らと団体を立ち上げた。

ひきこもり状態が長引いて何年も美容院に行っていない、という人も


プロジェクトでは、ひきこもりの支援団体を通じてヘアカットの希望者を募集。昨年は7回の支援を実施した。都内や千葉、神奈川などを中心に、述べ53人が参加した。男性が6~7割で、30~40代の人も多かったという。

会場は、千葉県内にある吉澤さんの勤務先美容室だ。美容室を訪れた参加者は、呼ばれたい名前を名札に書き、美容師と軽く自己紹介した後、散髪する。イベントに来る人たちのほとんどが、普段は美容室に行く事が難しい人たちだったという。

「ひきこもり状態が長いとコミュニケーション能力が低下してしまう人もいます。外見を気にして外出する事さえ厳しいのに、美容師と一対一でやり取りしなければいけない状態になるので、最初はかなり勇気がいるかと思います」

特に20代~40代の男性では、何年も美容室に行ってない人、行った事がない人が多かったという。理由は様々だが、吉澤さんは「人が多い所や賑やかな所か苦手、話しかけられるのが苦手、キラキラしている所が苦手、という人も多いと思います」と推察する。

実際、美容室での会話は、ひきこもりでなくても困ったり落ち着かなかったりする場合も多い。吉澤さんは、参加者の特徴や状況に合わせ、コミュニケーションを工夫している。

「僕自身にひきこもりの経験があるので、自分の経験を話したりしています。お客さんのリアクションを見ながら、話しかけないほうがいいかどうかなどを判断し、気が楽になるよう対応しています」

団体の支援をきっかけにひきこもりから脱したという声はまだないものの、参加者から後日「とても良い時間でした」「美容の力ってすごい」とメッセージが届くことがあるそうだ。

「鏡を見てもらったときに『きれいになりましたね』『かっこいいですね』と声をかけると、みなさんすごく笑顔になります。再来してくれた人の中には、初回時よりもちょっとお洒落をして来る人もいます」

集まったお金は店舗使用料や道具代へ「広告も出したい。活動を全国に広めたい」

カットのほか、ファッションスタイリング、女性にはメイク、希望者のみ写真撮影が行われるという。参加者の負担額は初回3000円、2回目以降は4500円と、内容を考えると格安だ。仕事をしていない人も多いことから、この価格設定にしているという。

現在、団体の活動はすべてボランティアで行っている。活動場所にしている美容室は吉澤さんの勤務先でもあるが、社長の厚意で、定休日に無料で使わせてもらっている状態だ。クラウドファンディングで集めたお金は、ヘアカラーリング剤の拡充やメイク道具代、店舗の使用料などに充てられる。

「広告も出したいです。実施回数も、現在の7週に1回から毎週に拡大したいと思っています。取り組みが全国に広まったらいいなとも思っています」

クラウドファンディングは3月半ばまで、CAMPFIRE上で受け付けている。

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