ビートたけしの名言「カネがない時は、絶対外に出ない」に見る芸人の粋

2019/1/6 08:10 日刊大衆

 縦横無尽のギャグと鋭い風刺で、テレビを席巻し続けるビートたけし。彼の最大の武器は、本質をズバリついたコトバだろう。これまで、たけしが世に放ってきた珠玉の金言をフラッシュバック!

カネはないくせに、恰好を付けるためにはカネを使う。
全然カネがない時は、絶対に外にでない。
(『悪口の技術』新潮文庫)

 たけしが芸人のスピリットを学んだという浅草時代の師匠、深見千三郎氏。

「おいら最初は芸人が嫌いだった。お笑いっていうのは、妙な格好をして客に笑われるものだと思っていたから。(中略)

 ところが師匠はそういうのが大嫌いでね。『芸人は笑われるもんじゃなくて、客を笑わすもんだ』っていうのが口癖だった」(『悪口の技術』新潮文庫)

 実際に深見は「三味線もタップも何でも上手かったし、戦争行って指がないのに、アコーディオンも弾きこなす。五十過ぎなのに、タップやりながらバク転もできた」というから、芸達者だったのだろう。

 深見は芸人らしくすこぶる気前がよかったという。寿司屋に行けば、板さんはもちろん、お茶出しの子から何からチップをはずむ。また、弟子を外で待たせといて自分一人で食べるなんてことも絶対にしなかったという。この流儀は、たけしも受け継いでおり、食事に行くときは、弟子全員で食べに行くという。

 たけしが憧れた芸達者の深見だが、当時はすでにテレビ全盛の時代。いかに芸達者とはいえ、浅草の舞台だけで手にするギャラは決して多くはなかったようだ。ここで深見は冒頭のようにたけしに教えたという。

 カネがなくて、芸人らしからぬ、しみったれた飲み方しかできないんだったら外に出るな、というわけだ。店主にたかったり、タニマチ筋を呼んだり、あるいは同僚に借金したりしてまで飲むような手合いには理解できない境地だろう。チップをあげなければ、また次も飲みに行けるかもしれない。だたそれでは芸人の名がすたる。

 深見は他にも「舞台の客からは靴がよく見える。カネがなくても、いつも靴は綺麗なものを履け」と教えたという。たけしは、「粋」とは何かを師匠に教わったと述懐している。

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