やくみつるの「シネマ小言主義」 ★名作「クリスマス・キャロル」の創作秘話 『Merry Christmas!〜ロンドンに奇跡を起こした男〜』

2018/12/7 15:30 週刊実話

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 そもそも皆さん、『クリスマス・キャロル』ってどんな話かご存知でしょうか。

 何度も映画やミュージカルで上演されているそうなんですが、内容までは知りませんでした。なので、事前にあらすじを調べ、さらにはパンフレットで登場人物の相関図を頭に入れて臨みました。しかも吹き替え版を見ましたので、混乱せずにすみました。

 というのも、本作は作家チャールズ・ディケンズが『クリスマス・キャロル』を書き上げるまでの話なんですが、彼の想像の中の登場人物と実際の人物がめまぐるしく入れ替わり、さらには2役を演じている俳優までいます。自分は予備知識をきっちり仕込んだおかげで、本作の醍醐味である綿密に作り込まれた19世紀の世界観に余裕を持って浸ることができました。

 それはそうと、洋画の吹き替え版を久しぶりに見ました。昔はテレビで洋画劇場がレギュラーでやっていたもので、西部劇やディズニーアニメなども吹き替え版でよく見たものです。

 しかし、自分も還暦近くなった今、耳馴染みのある声優さんたちは、ほとんど没してしまったなぁと、感じ入ることしきり。本作では市村正親ほか豪華声優陣が出演されているんですが、以前なら“あの声が適任か”とキャスティングを差し替えたりしてました。『クリスマス・キャロル』の主人公スクルージには、馬淵晴子の旦那さんの井上孝雄とか。もう亡くなってますね。

 スクルージを演じていたのが、映画『サウンド・オブ・ミュージック』でトラップ大佐を演じたクリストファー・プラマーです。まだ現役だったとは驚きました。往年の二枚目が見る影もなく老いていますが、薄い上唇に確かに面影があります。

 ところで、自分はクリスマスの楽しみとはほとんど無縁で生きてまいりました。

 親からプレゼントをもらったのも、なぜか小2と小3の2回だけ。1回目は、ウルトラマンのボードゲーム。2回目は父に本屋に連れて行かれて、「好きな本を2冊選べ」と言われました。子供心に少々がっかりしたその2冊、実は今でも書棚にあります。

 その後、バブル期の風物詩「イブの夜に高層ホテルのレストランで食事をした後、お泊まり」なんてことも一切なし。当時、漫画で「イブの翌朝に高層ホテルのエレベーターを定期点検で止め、カップルたちの脚をガクガクにさせる」図を描いて、からかったことがありました。

 今年の予定は、12月22日に東京・池袋で錦島親方と相撲トーク。もし、行き場のない方がいらっしゃいましたら、どうぞ。

画像提供元:(C)BAH HUMBUG FILMS INC & PARALLEL FILMS (TMWIC) LTD 2017
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■『Merry Christmas!〜ロンドンに奇跡を起こした男〜』
監督/バハラット・ナルルーリ 出演/ダン・スティーヴンス(小野大輔)、クリストファー・プラマー(市村正親)、ジョナサン・プライス(江原正士)、モーフィッド・クラーク(坂本真綾) 配給/東北新社 STAR CHANNEL MOVIES 11月30日(金)、新宿バルト9ほか全国ロードショー。
■1843年、ヒット作に恵まれず、家族と貧乏生活を送っていた小説家チャールズ・ディケンズは、クリスマス・ストーリーの新作を書き上げようと奮闘していた。しかし、執筆に没頭しているうちに、現実と幻想の境界線が曖昧になっていく。やがて、自身が生み出すこととなる「クリスマス・キャロル」に登場するスクルージらとの出会いを経て、隠された幼少期の記憶や実父との確執など、自身の問題と対峙していく。
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やくみつる:漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)、『みんなのニュース』(フジテレビ系)レギュラー出演中

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