NHK紅白歌合戦も迫る!「ニッポンの演歌」ランキングBEST100

2018/11/9 17:30 日刊大衆

 肌寒くなってきて、演歌が染みるこの季節。数多くある楽曲の中で、はたして“トップ・オブ・ザ演歌”とは、どの曲なのか。本誌編集部内に立ち上げた「演歌ベスト100選定委員会」が、レコード(CD)売り上げ、これまで本誌で行った読者アンケート、関係者の意見などを基に、歴代の演歌の中から100曲をセレクトした。日本人の魂を揺さぶる神曲の数々を、ランキング形式で一挙に紹介しよう!

 選定委員の中で揉めに揉めた末、栄えある1位に輝いたのは、石川さゆりの『津軽海峡・冬景色』(作詞:阿久悠/作曲・編曲:三木たかし)だ。1977年(昭和52年)、この曲の発売時点で石川さゆりはまだ18歳だった。「彼女はそれ以来、還暦を迎えた今に至るまで、この曲を大切に歌い続けています。この10年間は、NHK紅白歌合戦で、もう一つの名曲『天城越え』と1年おきに歌われていることで、平成世代の認知度も高い」(スポーツ紙記者)

 時は流れ、青函連絡船は姿を消し、上野発青森行きの夜行列車も全廃された。歌詞に描かれた風景が遠い過去のものになってしまったことで、この曲は、より深く日本人の心に染みるようになったことだろう。

 続く2位は、79年(昭和54年)にヒットした八代亜紀の『舟唄』(作詞:阿久悠/作曲:浜圭介/編曲:竜崎孝路)だ。『駅 STATION』(81年)という映画に、こんな名シーンがある。主演の高倉健が、大晦日の夜に倍賞千恵子が経営する北国の小さな酒場を訪ねる。外は雪。夜は更けていき、いい仲になりかけている2人は寄り添って、店の小さなテレビでNHK紅白を見ている。そこで流れるのが、『舟唄』なのだ。これ以上の選曲はないと言える。

 一方で、この曲は時代を超えて人々の心に訴えかける力を持ってもいる。「八代は2016年の大規模音楽イベント『フジロック』に招かれ、『舟唄』を熱唱。若いファンの心をつかみました」(音楽誌記者)

 哀切の“古賀メロディ”、美空ひばりの『悲しい酒』(作詞:石本美由起/作曲:古賀政男/編曲:佐伯亮)は3位となった。「その桁違いの歌唱力を実感できる最高傑作です。カラオケで歌ってみれば分かりますが、大変に難しい曲です。ひばりさんだからこそ、歌いこなせるんです」(レコード会社関係者)

■北島三郎の『函館の女』はカラオケで爽快に歌える

 65年(昭和40年)に発売された北島三郎最大のヒット曲『函館の女』(作詞:星野哲郎/作曲・編曲:島津伸男)が4位。サブちゃんらしい明るい演歌の決定版で、カラオケで爽快に歌うことができる。

 続く5位は森進一『襟裳岬』(作詞:岡本おさみ/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野俊一)。北海道の遅い春の穏やかな情景が目に浮かぶ、フォーク調の曲だ。「吉田拓郎との異色コラボは、周囲から否定的な声もあったといわれます。しかし結果的に、74年(昭和49年)のレコード大賞、歌謡大賞をダブル受賞するなど、大成功でした」(前出のスポーツ紙記者)

 75年(昭和50年)の末に発売され、翌年のレコード大賞を受賞した都はるみの『北の宿から』(作詞:阿久悠/作曲:小林亜星/編曲:竹村次郎)が6位。いじらしい女を描いた歌を、当時、27歳の都が、“はるみ節”と呼ばれる、唸るような唱法で歌った。

 松山まさる、一条英一、三谷謙……。過去に3つの芸名を名乗るも売れなかった歌手が、71年(昭和46年)、新たに“五木ひろし”と名乗って発売した勝負曲が7位だ。『よこはま・たそがれ』(作詞:山口洋子/作曲・編曲:平尾昌晃)である。「五木ひろしは、『契り』や『山河』など、紅白のトリに似合う大作演歌も得意ですが、『よこはま~』のような軽快な演歌こそ十八番と言えます」(前出の音楽誌記者)

 美空ひばりの楽曲がもう1曲、ベスト10入り。『川の流れのように』(作詞:秋元康/作曲:見岳章/編曲:竜崎孝路)が8位だ。この曲の発売は89年1月11日。つまり、元号が昭和から平成に変わった直後のこと。そして、歌謡界の女王は、その約半年後に帰らぬ人に。結果的に、この曲が生前のラストシングルとなった。「まるでラスト曲として、あらかじめ想定されたような内容で、演歌の枠を超えたスケール感がある」(前出の音楽誌記者)

■『喝采』は石原裕次郎や桑田佳祐もカバー

 ちあきなおみの72年(昭和47年)のレコード大賞受賞曲『喝采』(作詞:吉田旺/作曲:中村泰士/編曲:高田弘)が9位。“大切な人を亡くした女性歌手”を描いた歌詞が大きな特徴。曲調は厳密には演歌とは言い難いが、本誌読者を含む演歌ファンから圧倒的な支持を得ている。「この曲は同業者からも人気が高い曲で、石原裕次郎、由紀さおり、桑田佳祐ら、多くの歌手がアルバムなどでカバーをしています」(前同)

 10位は『矢切の渡し』(作詞:石本美由起/作曲:船村徹/編曲:薗広昭)。もともとは、ちあきなおみの曲だったが、評判の高さから、いろいろな歌手が共作でリリース。その中で爆発的に売れたのが細川たかしバージョンだ。1983年(昭和58年)、細川は前年の『北酒場』とこの曲で、史上初となる2年連続レコード大賞を受賞という快挙を達成した。「明るく抜けるような細川版、艶と物悲しさのあるちあき版、どちらも違った魅力があります」(前出のレコード会社関係者) なお、青函連絡船はなくなったが、矢切の渡しは今も運営されている。

 11位の『天城越え』以下も甲乙つけ難い名曲がズラリ。あなたの大切な一曲は何位に入っているか?

■石川さゆり、八代亜紀、美空ひばり…日本の演歌名曲ランキング!

1位『津軽海峡・冬景色』(1977年)石川さゆり 日本レコード大賞・歌唱賞受賞曲。『紅白歌合戦』(以下・紅白)では、これまで10回も歌われている(最多タイ)など、40年以上にわたり愛され続けている国民的演歌だ!

2位『舟唄』(1979年)八代亜紀 心にしみる演歌の代表曲。楽曲に八代亜紀のハスキーボイスが見事にハマっている。これほど酒場に似合う曲はないが、八代本人は体質的にアルコールを飲めないとか。

3位『悲しい酒』(1966年)美空ひばり 美空ひばりの歌唱力が際立つ名曲中の名曲。もともと別の歌手の曲だったが、ヒットせず。埋もれさせるには惜しいと考えた作曲者の古賀政男の意向で、ひばりが歌った。

4位『函館の女』(1966年)北島三郎 明朗な演歌の代名詞。読者の人気も高い、北島三郎の代表曲の一つだ。この曲の大ヒットで、サブちゃんは以後、「○○の女」というタイトルの曲を次々にリリースする。

■森進一、細川たかし…100位までズラリ神曲ぞろい!

5位『襟裳岬』(1974年)森進一 フォーク全盛期である70年代中期の作品。作曲は吉田拓郎で、ふだん演歌を聴かないフォーク世代にも人気が高い。当初はB面になりそうだったが、森の意向でA面扱いに。

6位『北の宿から』(1975年)都はるみ 75年末に発売され、徐々に売り上げを伸ばしていき、実に44週かけてオリコン1位に。レコード大賞受賞曲で、都はるみは、この曲で『紅白』出場12回目で初の大トリを務めた。

7位『よこはま・たそがれ』(1971年)五木ひろし 作詞は芸名の名づけ親である山口洋子。拳を握って歌うスタイルは、この曲から。当時はキックボクシングを運営するプロダクションに所属していたことに起因する。

8位『川の流れのように』(1989年)美空ひばり 歌謡界の女王の生前最後のシングル曲。秋元康が手がけた、歌手人生を締めくくるような歌詞の内容もあり、発売半年後に、ひばりが他界すると売り上げが大きくアップした。

9位『喝采』(1972年)ちあきなおみ 発売から3か月で日本レコード大賞を受賞した、ちあきなおみ最大のヒット曲。夫との死別後、表舞台を去ってしまった彼女には根強いファンが多い。

10位『矢切の渡し』(1983年)細川たかし 当初は、ちあきなおみのアルバム曲で、梅沢富美男が舞台で使ったことで注目を集める。細川たかし以外にも、瀬川瑛子、中条きよし、春日八郎、島倉千代子らが歌った。

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