なぜ犬を毎日シャンプーするのはダメなの?

2018/10/11 17:00 わんちゃんホンポ

なぜ、犬に毎日シャンプーをしてはいけないの?

シャンプーをされているラブラドール

私たち人間は、ほとんどの場合、毎日シャンプーをします。人間の頭皮は、汗腺の働きが活発で汗をかきやすく、皮脂が溜まってしまったり、ホコリが付着したりします。シャンプーをすることによって汗や皮脂、ホコリなどを除去し、頭皮や髪を清潔に保っているのです。

犬も人間と同じで、皮膚に「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺と、皮脂腺が存在します。エクリン腺は足の裏に、アポクリン腺は全身にあり、皮脂腺とつながっています。汗と皮脂が混じることで酸化し、それによって雑菌が繁殖し、臭いニオイが出てしまうのです。シャンプーをすることによって汚れを落とし、ニオイの発生を防ぐことができます。

そんなメリットだらけのシャンプーですが、人間と同様に、犬も毎日シャンプーをしていいのでしょうか?

答えは「NG」です。その理由は、皮膚にダメージを与えてしまうからです。「犬は被毛に覆われているから、皮膚も丈夫でしょ?」と思われる方もいるかもしれませんが、犬の皮膚は人間の皮膚と違って、とても薄くデリケートであり、それを守るために被毛で覆われているのです。

シャンプーをしすぎると、様々なことを引き起こす可能性があります。

犬のシャンプーを毎日すると①皮膚炎を発症する

後ろ足で体を掻く犬

本来は、シャンプーによって被毛や皮膚を清潔に保つことで、ダニやノミの侵入を防いだり、フケを取り除いたりします。しかし、シャンプーをしすぎることによって、皮膚に刺激を与え、ダメージを助長させてしまいます。それによってダニやノミが侵入しやすい環境になり、炎症や痒み、痛みを生じます。

犬のシャンプーを毎日すると②乾燥を助長させる

ドライヤーをされている犬

毎日シャンプーをするということは、毎日ドライヤーをするということ。つまり、肌の乾燥を助長させるということです。乾燥で皮膚を傷めることで、病気を発症しやすくなったり、トラブルを引き起こす恐れが高くなったりします。

実は、皮脂は健康を守るために必要なもの

お風呂上がりに首をかしげる犬

前述で、「汗と皮脂が混じることで臭いニオイが出る」とご説明しましたが、実は「適度な皮脂」は皮膚の健康にとって大切なものなのです。

適度な皮脂は皮膚の表面に潤いを保ち、柔軟性を持たせます。また、皮膚が水をはじくのは皮脂のおかげであり、皮膚の乾燥を防ぐことができます。さらに毛にツヤを出し、過剰なフケの出現や、皮膚上の雑菌の繁殖を防ぐ効果もあります。

皮膚にとって皮脂は、欠かせない存在なのです。そのため、毎日シャンプーをすることで、皮膚の健康を守っている必要な皮脂まで洗い流してしまうのです。

では、「適度な皮脂」とはどのように作ればいいのでしょうか?
適度な皮脂とは、量と質が良い状態をいいます。皮脂が多すぎても少なすぎてもNG、ベタついたりカサついたりしてもNG、ということです。古くなった皮脂は洗い流し、新しい皮脂を生成させることが大切となります。

皮脂が少ない子の場合

皮脂が少なくカサカサしている子は、ほとんどの場合シャンプーのしすぎが原因と考えられます。適度な皮脂の量を保つシャンプー剤や、シャンプー方法は存在しないため、シャンプー後は保湿剤を付けてあげましょう。

皮脂が多い子の場合

皮脂が多くベタベタしている子は、生まれ持った性質である可能性があります。アメリカン・コッカー・スパニエルや、シー・ズーなどは皮脂量が多い犬種といわれています。

皮脂が多すぎると皮膚上に存在する時間が長いため、単なる汚れとなって蓄積され、雑菌が繁殖し痒みを伴います。犬のシャンプーの頻度は、月に1~2回といわれていますが、皮脂量が多い犬種は、頻度をもう少し増やしてもいいかもしれません。

まとめ

獣医師に抱っこされている子犬

汚れのイメージがある皮脂ですが、皮膚の健康を守るために必要不可欠なものです。実は動物病院に連れられた犬の病気で一番多いのが、皮膚炎だとご存じでしたか?

愛犬の健康を守るために、飼い主さんができることは、何でもしてあげましょう。

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