犬には「人間の病気」を発見する能力が備わっている?

2018/9/22 12:00 わんちゃんホンポ

犬の病気発見能力①ガン

ダルメシアンの横顔アップ

人間に比べ、数十倍から数百倍優れているとされる犬の嗅覚。
ただ匂いを強く感じるだけでなく、非常に繊細に、多種多様な匂いをかぎ分ける能力にも優れているのが特徴です。

その能力によって、犯人の足跡を追いかける警察犬や、生き埋めになっている人を探し出す災害救助犬、空港税関で働く麻薬探知犬や、銃探知犬などがいますが、人間の病気を発見することもできるということが近年分かり、様々な研究が進められています。

その中でも、特に今注目を集めているのがガン探知犬の存在。
ガン、つまり悪性腫瘍は死に至ることもある非常に恐ろしい病気のひとつで、かつては不治の病とも言われていました。
しかし近年では、早期発見・早期治療によって完治する可能性や生存率が高まるとされています。

ガン患者の体内では、VOCという揮発性有機化合物が生成されることが分かっており、ガン探知犬と呼ばれる犬は、その匂いをかぎ分けることで、ガンの存在に気がつくことができると推測されています。

犬の病気発見能力②糖尿病(低血糖)

鼻にピントが合っているビーグル犬

必要な糖を血液中にうまく取り込むことができず、様々な不調を引き起こす糖尿病。
インシュリン注射などで糖のコントロールを行いますが、その管理などがうまくいかず、脳内細胞の血糖が不足して、低血糖状態になってしまうことがあります。

低血糖発作を起こすと、意識が朦朧としたり失神してしまったりすることなどがあり、危険な状態になりますが、発作を起こす前にそれを嗅ぎ取ることができる、低血糖発作探知犬の存在も話題になっています。

現時点では、オーストラリアで行われた研究によって、低血糖状態時の汗に含まれるアドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの成分の匂いを嗅ぎ取って、探知していると考えられています。
この匂いを嗅ぎ取り、低血糖状態を探知した際には、対象者の服のすそを引っ張ったり、その家族を連れてこようとしたり、吠えたり、落ち着かずにうろうろしたりする行動が見られたようです。

犬の病気発見能力③てんかん発作

みつあみの女の子とゴールデンレトリバーの後ろ姿

突然ひきつけや痙攣、意識障害を起こすてんかん発作。
特に、幼児期から学童期に発症しやすい疾患で、正しい治療を行うことで成長に従って治っていく良性のてんかんが比較的多いとされています。

しかしながら、その発作がいつどのようなときに起こるかわからないというのが厄介なところで、特に小さな子供ほど、家族などまわりの人間が常に目を離すことができない状態に陥ってしまいます。
そこで注目を集めているのが、“サービスドッグ”の一種でもある、てんかん発作予知ができる犬の存在です。
てんかん患者と24時間生活を共にし、てんかん発作の数十秒から数時間前にそれを探知して、本人や家族に知らせるという行動を取ります。
そうすることで、事前に薬を飲んで発作を抑えたり、倒れてしまわないように座ったり横になって休むなどの対処を行うことができるのです。

そして、てんかん発作予知犬の存在は、発作そのものや転倒に伴うケガなどを防ぐだけでなく、「いつ発作が起こるかわからない」という患者の不安やストレスが軽減し、癒し効果で発作の回数が低減するなど、様々なメリットがあるとされています。

犬の病気発見能力についてのまとめ

女性の肩に手を乗せて顔を近づける犬

犬の嗅覚は非常に優れており、人間にとってもその能力が様々な場面で役立てられています。

現在では、ガンや糖尿病、てんかん発作などを匂いによって探知することができると考えられていますが、その他の病気についても、探知することができるかなど、世界中で研究が進められています。
アメリカでは2004年に「Dogs for Diabetics」という低血糖検知犬育成機関が設立され、まだ確立はされていないものの、マラリア探知の研究なども始まっています。

犬の嗅覚による病気発見能力については、まだまだ歴史は浅いものの、これからさらに注目される分野であることは間違いないでしょう。

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