大阪ミナミの半グレ集団リーダー「奄美の狂犬」逮捕の狙い

2018/9/14 09:26 日刊ゲンダイDIGITAL

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ 写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 大阪・ミナミの半グレ集団のリーダーが、「共謀して尻のできものの治療に健康保険証を不正使用」という容疑で逮捕されたのには、警察のある「狙い」があったようだ。

 元K―1格闘家で住所不定、無職の相良正幸(34)と東京都足立区の無職、林亮佑(25)両容疑者が、11日までに詐欺などの疑いで大阪府警捜査4課に逮捕された。

 2014年8月下旬のこと。林容疑者は格闘技大会が開催されていた沖縄県内の病院で、尻のできものを治療した。しかし健康保険証を持っていなかったため、相良容疑者の国民健康保険証を提示し、医療費1万6300円のうち、自己負担分を除く費用の支払いを免れたとされる。

 2人は鹿児島県奄美大島出身。かつては地下格闘技団体「強者」(解散)に所属し、元キックボクサーの相良容疑者は看板選手だった。相良容疑者は「拳月」のリングネームで「K―1」などの格闘技大会に出場し、「奄美の狂犬」と呼ばれていた。

 昨年7月、相良容疑者はミナミの一方通行の狭い路上を男女8、9人で歩いていた。前から来た車とすれ違った際、相良容疑者は車のボンネットをパーンと勢いよく叩いた。驚いた運転手がすぐに車から降りてきて、「何すんねん」と文句を言うと、相良容疑者は男性の顔を目がけ頭突きを食らわせ、一発で失神させた。男性は頭蓋骨骨折の重傷を負い、相良容疑者は9月11日、傷害容疑で逮捕された。

「相良容疑者は強者の元メンバーで構成される半グレグループ『アウトセブン』のリーダー格で、ミナミで『拳月』いうたら、知らんヤツがおらへんほど。粗暴な事件を次から次へと起こし、用心棒をしとったちゅう話やで。暴力団が『みかじめ料を払え』いうと、暴対法やら暴力団排除条例の対象になるもんやから、拳月みたいなのを使うて用心棒代をせしめとったようや。暴力団が半グレをシノギの取り立てに使っとったっちゅうことや」(捜査事情通)

 府警は相良容疑者を逮捕後すぐに、ミナミの飲食店4500店を対象にした大規模な実態調査を行うと同時に、関連先として神戸山口組系山健組傘下の兼一会事務所をガサ入れした。

「押収した資料やその後の内偵捜査で、他人の保険証を使っとったことが分かり、詐欺で立件できるんちゃうかということになった。まだ時効は成立してへんし、ミナミのど真ん中で大暴れするような、よろしくないヤツやからな。まぁ把握できた犯罪事実について立件しただけや。半グレ集団やその周辺者も含めて、事実を認知すれば徹底的に取り締まっていく。『府警は本気や』っていうのを示す目的もある。暴力団の資金源を断ち切るためにも放っておくわけにはいかん。あらゆる情報を入手して実態解明につなげるつもりや」(前出の捜査事情通)

 相良容疑者はその後、出所し、知り合いの家などを転々としていたが、大阪・堺市内の関係先にいたところを府警の捜査員に拘束された。「奄美の狂犬」と恐れられた男は抵抗することもなく、おとなしく指示に従ったという。

 とはいえ、こんな危なっかしい連中が街をウロウロしていると思ったら、本当に怖い。

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