専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

2018/8/3 19:00 ごきげん手帖

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顔や二の腕など、さまざまな部位で気になる肌のざらざら。このような肌のざらざらは、なぜ起こるのでしょうか。自分でできる対処法はあるのでしょうか。病院に行く必要は?

肌のざらざらに悩む女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

肌のざらつきの原因や、セルフケアによる対処法、ざらざらをそのままにした場合に考えられることについて、形成外科医の矢加部文先生にお伺いしました。

肌は、外部の刺激や乾燥から身体を守ってくれる大切なものです。しっかりケアしてトラブル知らずの肌を目指しましょう。

矢加部先生専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

■プロフィール
形成外科・美容皮膚科 みやびクリニック 矢加部文先生
2002年に長崎大学卒業後、長崎大学形成外科入局。その後、日本形成外科学会専門医、日本抗加齢学会専門医、乳がん学会認定医、マンモグラフィ認定読影医として活躍中。

肌のざらざらの正体とその原因

頬を気にする女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

肌のざらつきは、角質層の乱れによって起きています。

肌(皮膚)は、表から表皮・真皮という2つの層に分かれています。表皮はわずか0.3mmほどの厚さですが、奥(真皮側)から、基底層・有棘層・顆粒層・角質層と層をなして変化していきます。

角質層は、厚さ0.02~0.03mmで、ブロック状に角質細胞が重なった状態です。その間をセラミドなどの細胞間脂質が埋め、レンガの接着剤のように角質細胞同士を接着し、肌のバリア機能として働いています。このバリア機能によって、異物の侵入が防がれ、肌の水分がキープされることで、肌がすこやかに保たれているのです。

角質層が乱れて肌のざらつきを感じる原因は、主に3つです。

(1)ターンオーバーの乱れ

表皮の生まれ変わりのサイクルを「ターンオーバー」と呼びます。ターンオーバーは、平均で1か月ほどです。古い角質は、通常はターンオーバーの過程で自然とはがれ落ちます。

ターンオーバーのサイクルが乱れると、古い角質が蓄積し、肌のざらざらの原因となります。

(2)乾燥

細胞間脂質が角質細胞をしっかり接着できていないと、角質層に水分をキープできず、肌が乾燥します。
肌が乾燥すると角質がめくれ上がり、ざらざらになると同時に、さらに水分が蒸発して乾燥するという悪循環に陥ります。

(3)角栓

角質が毛穴の出口にふたをした状態を「角栓」といいます。
角栓で毛穴がふさがれると、中に皮脂が閉じ込められ、毛穴の黒ずみや初期ニキビ(コメド)ができます。この角栓も、毛穴のざらざらの原因です。

スキンケアによる対処法

肌をいたわる女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

肌のざらざらの対処法として、正しいスキンケアで角質をいたわることがあげられます。

以下のポイントに注意してスキンケアを行いましょう。

(1)ゴシゴシこすりすぎない

メイクや皮脂のべたつきなどを落とそうと、クレンジングや洗顔時に強い力でゴシゴシとこすり洗いしていませんか?

非常に薄い角質層は、こすることでダメージを受けます。赤ちゃんの肌を洗うように、やさしく洗いましょう。

(2)肌を清潔に保つ

メイクを落とさずに寝たり、すすぎ残しがあったりすると角質に汚れが溜まり、角栓につながります。

肌にやさしいクレンジング剤を使い、洗顔も泡を転がすようにして行って、やさしい洗い方で肌を清潔に保ちましょう。特に髪の生え際や小鼻のまわりはすすぎ残しが多いため、念入りに。

(3)過剰なクレンジングや洗顔をやめる

洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料を使うと、さっぱりとした洗い上がりになる一方で、肌に必要な皮脂や水分まで奪われる場合があります。

熱いお湯もうるおいを奪う原因になるため、やさしい洗浄力の洗浄剤を使い、人肌くらいのぬるま湯で洗うようにしましょう

なお、乳液タイプのクレンジング剤は洗浄力がやさしく、敏感肌の方にもおすすめです。

(4)保湿ケアをしっかり行う

洗顔後は5分以内に化粧水を与えて、うるおいを保ちましょう。

化粧水だけでは乾燥する部分には、乳液やクリームで油分も与え、角質から水分を逃がさないようにフタをしてください。

生活習慣で気をつけたいポイント

眠れない女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

睡眠や食事といった生活習慣も、肌のざらざらに影響を与えます。以下の3つのポイントを見直してみましょう。

(1)ストレスをためすぎない

ストレスがたまると、身体はさまざまなホルモンを分泌し、ストレスに打ち勝とうとします。ホルモンバランスが乱れると肌のターンオーバーが乱れ、肌のざらざらにつながります。

ストレスゼロの生活を送ることは難しいものですが、自分なりのストレス解消法を見つけ、気分転換を図りましょう。

(2)良質なタンパク質やビタミンをしっかりとる

肌の新陳代謝には、良質なタンパク質やビタミンが欠かせません。卵や肉、魚、豆といった良質なタンパク質を積極的に食事にとり入れましょう。

また、ビタミンB2やB6は肌をすこやかに保つために必要です。
ビタミンB2はうなぎ、サバなどの青魚、牛・豚・鶏のレバー、ナッツ類に含まれます。ビタミンB6は、豚肉、うなぎ、豆類などに含まれます。このほか、抗酸化作用を持つビタミンA、C、Eもとり入れたい栄養です。食事だけでとるのが難しいときは、サプリメントも活用しましょう。

甘いものや脂っこい食べ物は、皮脂の分泌を活発にして肌のざらざらやニキビにつながるため、できるだけ避けましょう。

(3)良質な睡眠をとる

睡眠中は、日中にダメージを受けた細胞が修復される非常に重要な時間です。睡眠不足が続くとダメージが十分に修復されず、肌のターンオーバー能力も低下します。睡眠不足にならないよう、良質な睡眠をしっかりとりましょう。

良質な睡眠をとるために、脳を刺激するスマートフォンやパソコンは寝る直前には使わないようにしましょう。また、寝酒や寝る直前の食事も睡眠の質を下げます。

肌のざらざらが悪化するとどうなるのか

鏡を見る女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

肌のざらざらが悪化すると、以下のような症状が現れます。

(1)肌の乾燥の悪化や肌荒れ

肌のバリア機能が壊されることで乾燥が悪化し、かゆみや痛み、ひびわれ、湿疹といったトラブルが起きる場合があります。

なお、肌の乾燥によって起こる肌荒れや湿疹は皮脂欠乏性湿疹と呼ばれます。

(2)サメ肌

サメ肌は生まれつきの肌質のことが多いのですが、乾燥がひどくなるとめくれ上がった角質が衣服などにひっかかり、サメ肌になる場合があります。

蓄積した古い角質により、肌が網の目状にひび割れて赤い発疹が見られることもあります。

(3)ニキビの悪化

角栓のつまりによりざらざらしている場合、皮脂がつまった毛穴に雑菌が入って化膿し、赤ニキビや黄ニキビといった炎症ニキビを生じることがあります。

(4)マラセチア毛包炎

カビの一種である癜風菌(でんぷうきん)が毛穴で繁殖し、赤ニキビのような湿疹ができる病気です。汗をかきやすい春から夏にかけて、発症しやすくなります。

(5)毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

主に二の腕に現れる肌のざらざらで、毛穴の角質のターンオーバー異常が原因です。痛みやかゆみはなく、毛穴の部分にざらざらやぶつぶつができます。

ケアしても改善しない場合は皮膚科へ

基本的なスキンケアや生活習慣の見直しをしても肌のざらざらが改善しない場合は、皮膚科を受診しましょう。
前述した皮脂欠乏性湿疹や炎症ニキビ、マラセチア毛包炎を放置すると、角質のバリア機能のほころびから菌が侵入し、広い範囲の肌に感染症を引き起こす場合があるためです。

肌のざらざらやごわつきなどが気になる場合、美容皮膚科や美容外科ではケミカルピーリングで肌のターンオーバーを正常化する治療のほか、イオン導入やエレクトロポーション導入といった栄養導入・保湿を強化する治療も可能です。

まとめ

鏡を見る女性専門医が教える!気になる肌のざらざらの原因と対処法

肌のざらざらの原因は、ターンオーバーの乱れや毛穴の角栓にあることを解説しました。

皮膚の大事な役割は、外部環境から体を守るバリア機能です。肌のざらざらがなかなか治らず、ターンオーバーの乱れが正常化しなければ、大事なバリア機能の破綻に繋がります。

洗顔や保湿、生活習慣の見直しといったセルフケアを行っても肌のざらざらが改善しない場合は、「たかが肌のざらつきだから」と我慢せず、皮膚科で相談してみてください。

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