母、姉、祖母が18歳少年を虐待死 遺体は「強制収容所の犠牲者のよう」とも(英)

2018/6/12 05:00 Techinsight

18歳少年を家族3人で虐待死させる(画像は『Mirror 2018年6月7日付「Boy, 18, ‘left to rot to death by his mum, sister and gran - died weighing less than 6st’」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット) 18歳少年を家族3人で虐待死させる(画像は『Mirror 2018年6月7日付「Boy, 18, ‘left to rot to death by his mum, sister and gran - died weighing less than 6st’」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット)

あまりにも酷い虐待のニュースがイギリスから届いた。2016年6月に餓死状態で死亡した18歳少年の虐待に関わったとして、このほど母と祖母、姉の3人が裁判所に出廷したが、3人は容疑を否認しているという。『Mirror』『Daily Record』『BBC News』などが伝えている。

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6月7日、英ウェスト・ヨークシャー州のリーズ刑事法院で行われた裁判で、今からちょうど2年前に起こった悲惨な虐待事件の全貌が明らかとなった。

2016年6月30日、リーズのファーンリーでジョーダン・バーリングという18歳少年が死亡した。死因は心停止だったが、栄養失調で動けなくなって感染症を起こし、急性気管支肺炎が原因となったものとみられている。ジョーダンさんは長年にわたり母ドーン・クランストン(45歳)と祖母デニース(70歳)、姉アビゲイル・バーリング(25歳)から虐待を受けていたようで、死亡時は体重が37kgほどに痩せ細っており汚れたオムツをはかされていたという。

ジョーダンさんの父スティーヴンさん(51歳)は、ジョーダンさんが小学生の頃にドーンと別居していた。以降、息子が10代半ばになるまで疎遠だったが、2015年のクリスマス前に久しぶりに息子に会いに行き、その変わりように驚いた。父によるとがっしりとした体格だったジョーダンさんは、痩せて顔色が青白く具合が悪そうに見えたという。スティーヴンさんの身内もジョーダンさんが亡くなる半年ほど前に会っているが、「とても具合が悪くやつれていた。息をするのが精一杯な様子だった」と話している。

こうした状況に至るまでのジョーダンさんの人生は、決して幸せとは言えないものだった。母親は、息子が小学生の頃に発育や行動に問題が見られるようになったものの医師に診せることはせず、「育児放棄」とみなされていた。中学生になっても言葉があまり話せず、虫歯だらけで粗相をしていたジョーダンさんは、やがて高校に進学する。だが数学期通っただけで、16歳の時に母親の意思によりホームスクーリングと称して登校しなくなった。そして次第にジョーダンさんは社会から孤立し、ひっそりと生きることを強いられたようだ。しかし家の中では母と祖母、姉による虐待が行われていたとされている。

ジョーダンさんが亡くなった日、母親から999通報を受けた救急隊員ブリジット・シェパードさんとロバート・ティファニーさんは、通報から6分後の午前11時16分に自宅へと駆けつけている。このほど法廷に立った救急隊員2名は、当時の様子をこのように語った。

「ジョーダンさんの顔は蒼白でした。骨と皮だけの痩せ細った体で陰鬱な目をしており、パジャマの下にはオムツをはいていました。母親に『なぜ息子さんはこんなに痩せているのか』と尋ねると、『数週間食べていないからだ』と返答がありました。でも数週間ぐらいでここまで痩せ衰えはしません。母親はショック状態でもなく、息子の状態を全く気にかけていないようだったので奇妙に思えました。祖母はテレビがついた部屋の奥で椅子に座って私たちを見ていましたが、何も言葉を発しませんでした。」

「私たちが駆けつけた時、ジョーダンさんはすでに意識がありませんでした。そして3分後に心停止を起こしたのです。家の中は散らかっていて、箱やかばんがいくつも高く積み上げられていました。」

救急隊員らが50分にわたる心肺蘇生を試みたが、ジョーダンさんはエアーマットの上で息を引き取った。息子が瀕死の状態で懸命な救命活動が行われていたにもかかわらず、母や祖母は動揺する気配を見せなかったようだ。母親は救急隊員が息子の死を告げた時にも台所の椅子に静かに座っており、無感情で冷静な態度だったという。

法廷では、自宅に来た警察官に「葬儀費用はいくらかかるのか」と母親が尋ねていたことも明らかになった。またスティーヴンさんの兄マイケルさんは、ジョーダンさんの死後ドーンとアビゲイルがスティーヴンさんのもとを訪れて警察に何を話したのかを知りたがったと言い、「母親からは息子の死への悲しみは全く感じられなかった」と話している。

ニコラス・ラムリー検察官は、ジョーダンさんの生い立ちについて「健康で幸せな生活を送っていたとは言い難い」と述べた。ジョーダンさんの遺体を見た栄養の専門家は、その凄惨な姿を「第2次世界大戦時の強制収容所の犠牲者のようだった」とたとえた。

スティーヴンさんは法廷で、亡くなる半年ほど前に会ったジョーダンさんの姿を思い出し「疎遠になっていた時期もあったが、もっと連絡して親子関係を築くべきだった」と胸を詰まらせた。現在、母と祖母、姉には過失致死罪が問われているが、3人とも否定しているという。今後も公判は続く予定である。

画像は『Mirror 2018年6月7日付「Boy, 18, ‘left to rot to death by his mum, sister and gran - died weighing less than 6st’」(Image: SWNS.com)』『Daily Record 2018年6月8日付「Gran of boy ‘left to rot’sat and watched as medics did CPR while mum asked “how much is a funeral?”」(Image: SWNS.com)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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