しまった、食べ過ぎた……この苦しさってどうにかならないの? 専門医に聞いてみた

2018/2/13 12:01 ネタりかコンテンツ部

腹は八分目がいいというけれど、ついつい食べ過ぎてしまうことってありますよね。かくいう筆者も、バイキングなどでは元を取ろうと無茶をしてしまいがち。そして、はちきれんばかりのお腹を抱え、後悔……。同じ過ちを、何度繰り返してきたことか……。

 

まあ、今後も過ちは繰り返し続けると思うのですが、それならせめて、食べ過ぎで苦しくなった時に少しでもラクになる方法を覚えておきたい。

 

というわけで今回は、消化器内科の専門医に「満腹の苦しみをやり過ごす方法」を聞いてみました。

 

運動やお風呂は消化の妨げに? 「何もしない」が一番

 

お話を伺ったのは「かなまち慈優クリニック」(東京都葛飾区金町)の高山院長。先生自身も胃腸が弱かったため、消化器系の医者を志したそうです。僕も胃弱なので、とても親近感が湧きました。

 

 

食べ過ぎると苦しくなるんですが、どうすればいいのでしょうか?

 

高山院長「基本的にはじっと我慢して消化を待つことですが、今回お聞きになりたいのは『どうすれば少しでもラクになるか?』ですよね。まずはお腹をさすること。気休めのようですが、“手当て”という言葉の通り、痛いところに手を当てるだけで痛みが和らぐ効果があるんです。また、胃腸を休ませる意味では水分補給もオススメですよ」

 

ーー お腹がパンパンでも、水分は摂っていいんですか?

 

高山院長「胃腸が疲労状態にある場合は食べないことが一番ですが、脱水を防ぐために水分は摂ってください。ただし、お茶やコーヒーなどカフェイン入りのもの、熱いもの、冷たいものは避けた方がいいですね。胃腸にやさしい“白湯”などがよろしいかと思います」

 

ーー なるほど。精神的な面で何か対策はありますか?

 

高山院長「胃腸は副交感神経が働いている時に活発に動くため、リラックスすることがいいと思います。明日のことや仕事のことなどはひとまず忘れ、気持ちを休めることです。いい香りを嗅いだり、ヒーリングミュージックを聴いたりするのもいいですね。副交感神経が優位になります。アップテンポな曲の方が本人はリラックスできると思っていても、体はリラックスできていないということもあるので、気をつけてください」

 

ーー 僕はお風呂が一番リラックスできるのですが、大丈夫ですか?

 

高山院長「お風呂はお腹に水圧がかかりますし、全身に血液が循環してしまうので良くないと思いますよ。まずは胃に血液を集中させるべきです。ちなみに運動も全身に血液がめぐり、交感神経を優位にしてしまうので消化が悪くなります」

 

 

ーー では、先生が食べ過ぎた時は、どう過ごしていらっしゃいますか?

 

高山院長「ひたすらゴロゴロします。胃の構造上、最初は左向きに寝ると消化の手助けになりますよ。胃酸の逆流を防いだり、胃液の流れが正常になるんです。そして時間を置いたら、今度は右を下にすると十二指腸へスムーズに送り出してくれます。ただし、人によって胃の形は違うので一概には言えませんけどね」

 

胃もたれが続くようなら病院へ

 

なお、「特別食べ過ぎているわけではないのに、食後に毎回胃もたれのような症状に襲われる場合は病気の可能性も疑われる」とのこと。

 

高山院長「実際、単なる『胃もたれ』だと思っていたら、じつは『胃がん』だったというケースもあります」

 

ーー 胃がん……ですか?

 

 

高山院長「もちろん、胃もたれ=胃がんっていうわけではありません。ただ、胃の出口付近の幽門付近に胃がんがあって、消化の流れが悪くなっているというケースがあるんです。胃は危ない病気ほど症状が出ないものなので、薬を飲んでも胃もたれが続く場合は内視鏡などの検査をすべきですね」

 

 

消化に効く食材を摂っておくのもオススメ

 

さて、苦しみたくなければそもそも適量でやめておけばいいわけですが、「分かっちゃいるけどやめられない」のが僕ら人間。どうせ食べ過ぎてしまうなら、少しでも苦しみを軽減するべく“予防策”を講じておきたい。

 

そこで、あらかじめ食べ過ぎが予測されるバイキングなどに挑む際、事前に摂っておきたい「消化を助ける食材」を聞いてみました。

 

高山院長「まず大根おろし。薬にも使われる『ジアスターゼ』という成分が消化酵素を持っているんです。だから餅を大根おろしで食べると、もたれないんですよ。あと、キャベツもいいです。胃腸を強くしてくれる成分が含まれています。居酒屋のお通しでも、キャベツはよく出てきますよね。他にもクエン酸が入っているリンゴなどの果物はオススメです」

 

 

以上、「食べ過ぎで苦しい時」の処し方をまとめると……

 

・とにかくリラックスして待つ

・白湯を飲む

・お風呂や運動は控える

・左を下にして寝転がり、次に反対向きに

・胃もたれが続く場合は病院へ

・食前に消化を促進する食べ物を摂る

 

これから年度末に向け、歓送迎会も増えるシーズン。少しでも胃をいたわるべく、上記のアドバイスを実践してみてはいかがでしょうか?

 

 

取材・文:小野洋平(やじろべえ)

 

【取材協力】

かなまち慈優クリニック

千代田線「金町」徒歩3分。一般内科、消化器内科、消化器内視鏡内科のクリニック。

https://www.jiyu-clinic.jp/

院長:高山哲朗

医学博士・東海大学医学部客員准教授

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