「スーファミは最高だった」当時の感動を振り返る

2018/2/13 20:00 日刊大衆

「スーファミは最高だった」当時の感動を振り返る 「スーファミは最高だった」当時の感動を振り返る

「スーパーファミコン」。30代半ば以上の本誌読者で、この言葉に血沸き肉躍り、魂がたぎらない人はいないのではないだろうか。ファミリーコンピュータの後継機として、1990年に発売。当時としては画期的な32768色の表現力で、子どもたちのゲームライフをグッと豊かにした大ヒット機種だ。『スーパーマリオカート』『ストリートファイター2』『ドラゴンクエストⅤ』などの名作を次々に生み出し、日本国内だけで約1710万台を売り上げたが、やがてプレイステーションなど“次世代機”が台頭し、1998年発売の『ロックマン&フォルテ』が最後のソフトとなっていた。

「しかし、“異常事態”が起きているんです。まず昨年4月8日に、なんと20年ぶりの“完全新作ソフト”『ザ・ダークネス・ハンター~アンホーリーナイト~魔界狩人』が登場。オールドゲームファンを驚愕させました。さらに一昨年6月30日には、かつての人気シリーズの最新作『改造町人シュビビンマン零』が発売され、9月29日には『アイアンコマンドー-鋼鉄の戦士』が22年ぶりにオリジナル復刻。今年初頭には『美食戦隊薔薇野郎』も復刻発売予定だそうです」(ゲーム雑誌編集者)

 極めつけは、スーファミの発売元である任天堂が昨年10月に売り出した『ミニスーパーファミコン』だ。スーファミを手のひらサイズにリメイク。『F-ZERO』『ゼルダの伝説 神々のトライフォース』『スーパーマリオカート』『聖剣伝説2』など名作21本、さらに、かつて開発に着手されながらお蔵入りとなった『スターフォックス2』まで収録した内容に元ゲーム少年たちが狂喜乱舞し、瞬く間に店頭から姿を消した。

 いったい、この“スーファミ・リバイバル”は、どういうことなのだろうか? 本誌は、ゲーム雑誌編集者A、ゲームカフェ経営者B、そして単なる元ゲーマーのライターCを“召喚”。それぞれのスーファミ愛を語り合ってもらった。

■ポリゴン感が残っていてよかった

A ミニスーファミ、買いました?

B もちろん! ほうぼうに手を回し、万全の予約態勢で手に入れました。

C 『スターフォックス2』、どうでしたか?

B 90年代に開発途中だったところまでしか収録されてないので、1ステージクリアしたら終了。拍子抜けしましたけど、前作と違って、ちょっとシミュレーションゲームっぽい部分もあり、またスコアをランクづけできるので、何度もプレイし直して楽しめる感じですね。

A グラフィックも変にキレイになってなくて、前作のカクカクしたポリゴン感が残っててよかったです。

B ポリゴン! そうですよね~。スーファミの後期って「いかにゲームで3Dっぽい表現をするか」の競争になってましたからね。ゲームセンターで『バーチャファイター』が流行り始めた頃、カクカクした立体っぽい感じがすごく“未来”の雰囲気で、ワクワクしたのを覚えてます。

C それが今やプレステ4の時代で3Dなんて当たり前だし、VRなんかも簡単にできる。嘘みたいです。

■スーファミを初めて触った頃の興奮

A スーファミを初めて触った頃なんか、『ストリートファイター2(以下、スト2)』のキャラクターが技の名前をしゃべるだけで「声が出る!」って、大興奮してましたけどね(笑)。

B そもそも、絵だけで感動したよね。ファミコンからいきなりスーファミのフルカラーを見た世代だから。

C 『スト2』は衝撃的だった。91年の発表当時、横浜のゲーセンで、30台くらいズラッと並んだ『スト2』に子どもから大学生まで群がってたのを覚えてます。翌年スーファミに移植されて、どうかな? と思ったら、操作性が完璧に再現されてて、感動したなあ。

■当時の対戦格闘ゲームはよくできていた

A 対戦格闘ゲームって今でこそ当たり前だけど、キャラが止まってるときも、ただ突っ立ってるんじゃなく、前後に小さくリズムを取ってるのが、本物のケンカっぽくて好きだった。

B ああ……。そういう細かいとこ、よくできてましたよねえ。当時は日本車が世界中で売れてて、仕事を奪われたアメリカの労働者が「ジャパン・バッシング」と言って日本車を壊したりしてた時代だけど、それをもじって港で車をぶっ壊すボーナスゲームを入れたりとか、トンチも効いてて。

C 学校で朝から「ヨガ、ヨガ」と言ってパンチしてくる同級生、いたなあ(笑)。ファミコン時代は圧倒的な王道ジャンルだったシューティングが、90年代に入って人気がなくなって、代わりに『スト2』をはじめとする格闘ものの時代になったんですよね。

A 『スト2』以降、猫も杓子も対戦格闘テイストにしてればいいと思ってる節、あったよね。『ドラゴンボール』みたいなのはまだ分かるけど、94年に出た『松村邦洋伝最強の歴史をぬりかえろ!』のように、やけにリアルな松村が「バウバウ」「ピロピロ」っていう技を駆使して、ゲーム会社に自分のゲームを作らせるべく戦うという、徹頭徹尾ワケの分からないクソゲーもあった。

B ギャハハハ! 何ですか、それ(笑)。

■雑なタレントゲーム文化も

A ファミコン時代の『たけしの挑戦状』『さんまの名探偵』に代表される、“名前さえ使えればいい”という雑なタレントゲーム文化が、スーファミ時代もしばらく残ってたんだよね。

C Jリーグブームの最中に発売された『ジーコサッカー』とかも、その類ですよね。ジーコの名前を使ってるだけあって鹿島アントラーズだけは選手が実名だけど、他のクラブからは許可が下りなかったみたいで、結局、Jリーグじゃなくて架空の世界各国代表と鹿島がトーナメントを戦うという無茶な設定(笑)。

B W杯に、なぜか鹿島が参加するようなものだ(笑)。選手の操作もできないし、クソゲーすぎて当時の中古市場に100円とかで大量に流出したんですよね。それを、ある会社が大量に買い漁って、ROMの中身を書き換えた18禁ゲームが出回ったの、覚えてます?

A ありましたね、非公認ゲーム。

B 『ジーコサッカー』のカセットに、白黒でタイトル書いただけの、しょぼい紙シールを上から貼ってましたね(笑)。

■“レトロゲーム”ブームの始まり

A 当時は「ゲリラ作品って、やべえ!」という感じだったけど、2011年にスーファミの特許が切れて、一応は本体を含めて誰でも作れるようになった。それで、いろんな会社がスーファミソフトがプレイできるマシン、いわゆる“互換機”を作るようになって、たくさんの人がまた中古のスーファミソフトを売買し始めたんだよね。

B “レトロゲーム”ブームの始まりですね。飲食をメインと言いつつゲームでお客さんを呼ぶ、うちみたいな店にも、マニア以外のお客が来るようになって。

C ですよね。どんなゲームが喜ばれますか?

B 男女のグループやカップルだと、『スーパーボンバーマン』なんかが人気ですね。あとは『マリオカート』とか『星のカービィ』あたり。男2人だと『スト2』とか、たまに『テトリス』を黙々とやってる、すごいテクニックのマニア2人組なんかもいる(笑)。

A やっぱりアクションが多いですね。『桃太郎電鉄』シリーズなんかだと、店の回転率が落ちそう(笑)。

B あと、意外と『マリオペイント』です。

C おおお! ハエたたきゲームやりたい!

B 92年の発売なんですけど、僕らの世代だと、あれでマウスというものを知った人、けっこう多いですね。

C 確かに。

A まあ、そういう“懐かし需要”は予測もできたけど、まさか21世紀に新作ソフトが出たり、『アイアンコマンドー』『薔薇野郎』みたいなマニアックな作品が復刻されるとは思わなかったですよ。

C この辺の再発売って、全部同じ会社なんですよね。新作『ザ・ダークネス~』も同じ。開発は日本だけど、発売元は香港の会社でね。「SFC/SFC互換機用」と注意書きがされているし、互換機を持ってる人も増えたから「売れる!」と思ったのかな。

B 『ザ・ダークネス~』プレイしました?

C やりました。まあ、クソゲーとまでは言いませんが、ほぼ「高い話のネタ」って感じですね(笑)。

A でも、作ってる人、楽しかっただろうなあ(笑)。

C 当時子どもだった我々みたいな30代~40代の人たちが、お金もできて好きなソフトを買い放題になったり、それこそ「作る側」に回ってることが、こうしたリバイバルの背景ですよね。

B 意外と20代くらいのお客さんもいますよ。ただ、皆さん、同じように「今のゲームはリアルで複雑すぎるけど、スーファミは情報量が少ないからホッとする」とは言われますね。

■ファイナルファンタジー派とドラゴンクエスト派に分かれ…

A 確かに、それはあるかも。『ファイナルファンタジーⅣ(FFⅣ)』で、一度はぐれてしまうリディアという女の子のキャラが成長して再登場したときとか、ゲームでは二等身で分からないけど「どんな美人になってるんだろう?」と想像してドキドキしたもん。

B 『FF』は4が一番好きって人、多いよね。スマホやプレステで続編の『FF4 ジ・アフター月の帰還』も出たけど、シリーズ内で単独の続編が出るって、それだけ思い入れのある人が多いんだと思う。

A クラスでは『FF』派と『ドラゴンクエスト』派って、けっこう、はっきり分かれてた印象があるな。

C 『ドラクエ5』では子どもの頃、自分がまだ無力で父親を守れなかったり、大人になってからは結婚相手を選んだりと、人生の悲喜こもごもを教えられましたね……。ドラマの要素が強いけど、画面が情報過多じゃないだけ、想像力を掻き立てられる作りでした。

A 今はそのへんの名作も、キレイなグラフィックに作り直されてスマホでプレイできたりするんだけど、やっぱり、なんか違うんですよね。あのボテッとしたグレーのコントローラーで、今見ると、しょぼい画面で遊んでこそ、って気がする。

C ホラー系もそうですよ。今のホラーゲームは、ちょっと怖すぎる(笑)。僕は『かまいたちの夜』くらいで、ちょうどよかったです。

A あれは文章と、ちょっとしたグラフィックだけで、ものすごく怖かったなあ。まさに想像力との勝負。

B アクション系も、ついついスーファミで『悪魔城ドラキュラ』をやったりする。今でもクリアするの、すごく難しいんだよね。

A あった、あった! 敵が強くて、すぐやられるうえに、昔のアクションゲームってセーブもできないから、死んだら最初からやり直し。ようやくクリアしたと思ったら、「隠しアイテム取ってないからダメ~」とか言われて、また1面からやり直さないといけない(笑)。しかも、異常に難しくなってる。

C あれ、ひどかったですよね(笑)。土・日に徹夜でクリアした気がする。

A そういうやりこみ経験も含めて、本当にスーファミには世話になったなあ。本体もカセットも、今じゃだいぶ黄ばんでるけど、キレイに拭きながら、なんとか現役で使ってますよ。

B 今でもスーファミ本体は中古で買えるし、互換機もある。ソフトだけじゃなく、コントローラーの新製品が作られたりもしてる。大人になった今こそ、お母さんに怒られることもない“やりどき”なのかもしれませんね(笑)。

A スーファミの話、止まらないですね。ちょっと場所変えて、ゲームしながら続きを話しません?

C そうしましょう!

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