「もう大丈夫だよ」フィラリア陽性のワンコをお迎えした話

2018/1/22 14:00 わんちゃんホンポ

出逢いは偶然でした。

#青い服#

私と妻は動物がとても大好きです。私たちは以前から、保健所や動物保護センターから犬や猫を引き取って里親を探す保護団体が全国で数多くあるのを知っていました。そういった活動をされている方たちのおかげで年々数は減ってきてはいますが、まだまだたくさんの犬や猫が殺処分されている現実に悲しい思いをしていました。

そんなある日、妻がひとつの犬の保護団体の里親募集のホームページを見ていた時、数年前に亡くなった実家で飼っていたシーズーとそっくりの犬を見つけたのです。推定年齢8歳のその犬は8月の真夏の凄まじい暑さの中で保護されていました。そんな暑さの中、保護団体に引き取られるまでの一か月保護センターで生き延びていました。

妻は今度犬を飼うときは、つらい思いをしている犬の里親になりたいといつも言っていました。
ホームページを見て、この子は私が幸せにしてあげたいと言いました。前の子の生まれ変わりだともいいました。

私は、犬を飼うのは相当な覚悟がいると思っていたので、最初は悩みました。でも二人とも動物に関わる仕事をしているし、犬がどういう動物なのかもよく分かっています。何よりこの子の命が救われるならそれは本当にうれしいことなので、里親になることを決めました。それが今の愛犬ぼんです。

我が家の家族となって

ぼんはフィラリア陽性でした。涙焼けで顔が真っ赤でした。

#水色の服#

道に迷子になっていたのか、いらないと言われて捨てられたのか、どういった理由で保護センターに引き取られたのかは今となっては分かりません。ただ、フィラリア陽性というのはどう考えてもまともに面倒を見てもらえなかったというのは分かります。幸いにも症状は軽かったので、2年間薬を飲み続けて陰性になりました。顔が赤いのも、毎日目ヤニを拭いたり清潔にしたおかげですっかり白い顔になりました。

日を追うごとに愛情が大きくなっていきました。

#ベッドに座っている#

忘れられない出来事があります。
我が家へ来てから一週間目くらいのことでした。
少しはここの生活も慣れてきたかなと思っていたころだったのですが、ある日突然玄関でキャンキャンと悲鳴をあげるように鳴きだしたのです。
もしかしたら捨てられる前の家に帰りたがっているのではないか・・・。自分は捨てられたとは思っていないのではないか・・・。ここは僕の家じゃない、早く帰りたいと・・・。

私はショックでしたが、どんなことがあってもぼんの気持ちを真っ正面から受け止める覚悟をしていましたので、その時もぼんの家はここなんだよと言いながら本気で向き合いました。

そんなこんなで毎日一緒に暮らしていると、お互いの気持ちが分かってくるようになります。言葉が喋れないからでしょうか。私達はぼんが何を考えているのか必死に考えます。どこか痛くないか、寒くないか、熱くないか、喉が渇いてないか。
ぼんも私たちのことをよく見ています。私たちが楽しそうにしているとぼんも楽しそうにします。私と妻がつまらないことで喧嘩をするとぼんは下を向いてブルブル震えたりします。そういう時は凄く申し訳ない気持ちになります。

やさしさとは、高級な牛肉を食べさせるとか、ブランド物の服を買ってあげるとかではなく、どうしたら相手が気持ちよくなれるかとか、嬉しくなるかとか、そういうことを考えることだと思います。

さいごに

#顔のアップ#

今ではぼんのいない生活なんて、到底考えられません。ぼんがもっと小さい頃からずっと一緒にいたような不思議な気分になります。

毎日元気にお散歩に行っています。ご飯は、妻が手作りご飯を一生懸命作っています。食べ物のことをたくさん勉強していました。

旅行がとっても大好きで、春と秋にはペットも泊まれる宿に毎年行ってます。旅先でもいろんな人に可愛がってもらっています。

いつまでも元気でいてほしいです。

命の大切さ

人間の命も動物の命も皆平等です。人間の身勝手な行動でたくさんの動物の命が奪われるのは本当に心が痛みます。今も新しい飼い主さんを待っている動物たちがたくさんいます。この文章を読んでいてこれから犬を飼おうと思っている方がいたら、ペットショップへ行く前に保健所や保護センターにいる動物たちのことを思い出してください。

私は一匹の犬の里親になりました。私が出来ることは、この犬を死ぬまで面倒をみることです。この犬が、犬らしく犬として生きて行く為に当たり前のことを必ずやり通します。

最後に一曲の歌を紹介させてください。
この曲はぼんが私の家に来た時に、私の頭の中に流れた曲です。ビートルズの「Here comes the sun」といいます。とてもきれいなメロディーとシンプルな歌詞で大好きな曲です。

全ての保護犬に、やさしい里親との出逢いとこの曲が流れることを心より祈っています。

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