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8年間片思いの相手に既読スルーされた男の切ない戦いの記録

2017/10/26 19:01 ネタりかコンテンツ部

こんにちは、ライターの宇内です。

 

みなさんは、「LINE」でメッセージをスルーされた経験はありますか?

 

 

メッセージを送っても読まれない「未読スルー」、読まれたのに返信がない「既読スルー」。スルーされると悲しい気持ちになりますよね。相手が好きな人だとなおさら……。

 

今回は、この「好きな人にスルーされてしまったメッセージ」について深く考えてみたいと思います!

 

 

「トドメッセージ」を募集

というわけで、まずはTwitterで、スルーされたメッセージを見せてくれる人を探すことに。

 

 

すると、1通のメッセージが届きました。

 

 

そして、添付してくれたLINEのスクリーンショットがこちら。

 

 

男性によると、こちらは、8年間片思いしている相手がインフルエンザにかかってしまったときのやりとり。

 

毎年インフルエンザにかかるという相手に対して「君の体はウイルスにとって住みやすいんやろな」と送ったところ、返信が途絶えてしまったようです。

 

これに対して男性は、「このメッセージに、なんらかのキモさがあったんでしょうか?」と落ち込んでいる様子。

 

一見して普通のやりとりなので、「具合が悪くて返信できなかっただけなのでは?」と思う一方で、このメッセージをネガティブに拡大解釈していくと……、

 

ウイルスにとって住みやすい体なんやろな

俺も住んでみたい

君の体の中に入りたい

つまり、君といかがわしいことがしたいんや

 

となり、気持ち悪がられている可能性もゼロではなさそうです。しかし、2人の関係性も考慮しないと、これが本当に「トドメッセージ」なのかは判断が難しいところ。

 

そこで男性に、「実際に会って、詳しく話を聞かせてください」と交渉したところ、快諾。会いに行くことになりました。

 

 

翌日……

 

奈良にやってきました。

 

知らない男の恋バナを聞くためだけに、東京から新幹線で日帰りです。この企画、頭が悪すぎる。

 

さっそく待ち合わせ場所に向かうと……、

 

 

デカくてゴツい男が立っていました。

 

 

 

社会の窓が完全に開いている。彼じゃないことを祈りながら話しかけてみると……、

 

 

やっぱり彼でした。

 

 

近くのファミレスで話を聞かせてもらうことにしました。

 

 

恋バナを聞こう

 

ゼウスくん(仮名)

関西の大学に通う20歳。身長190センチの童貞。自分の一番のアイデンティティーは長身だったが、途中から「デカすぎるのもよくない。ちょうどいいのが一番」と気づいたという。12歳の頃から一人の女性を思い続けている。

 

宇内「もともと今回の企画は、みんなからトドメッセージを集めて、どんなメッセージがスルーされやすいのか傾向と対策を探ろうと思ってたんですよね」

 

ゼウス「あ、そうなんですか」

 

宇内「でも、応募してくれたのがゼウスくんだけだったから、あのメッセージが本当に『トドメッセージ』なのかどうかをジャッジする企画に変更します」

 

ゼウス「わかりました。なんでも聞いてください」

 

 

聞くところによると、ゼウスくんが8年間片思いしている相手は、初恋の同級生。中学1年生の時に一目惚れし、話しかけてから連絡を取り合う仲になったらしい。LINEが普及するまではYahoo!メールやGmailで連絡を取り合っていた。相手は昔から頭がよく、現在は名門の大学に通っており、三流大学に通っているというゼウスくんは「話が合わないのはわかってるんです」と悲観的。

 

▲写真をもとに描いた、似てない似顔絵。あどけなさが残る、整った顔の美人だ

 

宇内「相手とはLINEでやりとりするだけですか? 会うことはない?」

 

ゼウス「1月に成人式で5年ぶりに会いました。目も合わせられなかったですね。LINEでは普通にやりとりしてるんですけど、いざ本人を目の前にすると、途端にしゃべれなくなってしまうんです」

 

宇内「なるほど。5年ぶりってことは、中学卒業してから会ってなかったんですね」

 

ゼウス「そうですね。中学でも、クラスが別になってからはほとんどしゃべってません」

 

宇内「じゃあもう、しばらくLINEだけの関係が続いてるのか」

 

ゼウス「はい。毎日のようにLINEしてたんですけど、最近は彼氏ができて、だんだん返事がおろそかになってきて……

 

宇内「あらやだ……相手は彼氏がいるのか」

 

ゼウス「たまに、彼氏に対する愚痴を聞かされるんです。浮気性だから別れようと思ってる、でも寂しいから別れられない、みたいな。『そんなのろけ話、送ってくるんじゃねえよ!』って……」

 

宇内「言ったんですか?」

 

ゼウス「いえ、思っただけです」

 

宇内「なんなんだよ

 

 

ゼウス「彼氏は大学に入ってから出会った人です。そんな短期間で付き合えるなんて……。僕は8年も思い続けて何もなかったのに」

 

宇内「でもまぁ、自分の気持ちを伝えてないんだから、それはしょうがないじゃないですか」

 

ゼウス「あ、でも、中学のときにメールで告白したんですよ

 

宇内「えっ……!? そうなの? なんでそれを先に言わないんだよ!!!!」

 

ゼウス「すみません、それ重要でしたか?」

 

宇内「話が全然変わってくるよ! じゃあ相手はゼウスくんの好意を知っておきながら、彼氏の愚痴を言ってくるってことか。考えようによっては勝算ありだけど、悪い女っていう可能性もあるなぁ……。で、告白メールの内容はどんな感じだったんですか?」

 

 

ゼウス「こんな俺やけど普段メールしてくれてありがとう。そんなお前が好き、みたいな感じやったと思います」

 

宇内「なるほど。それで相手はなんて?」

 

ゼウス「丁重にお断りされました。好意はうれしいけど、今は誰かと付き合うことは考えていない、みたいな」

 

宇内「勉強で忙しいですもんね」

 

ゼウス「でも、その頃、相手は同級生の男と付き合ってたんですよ。ふたりが別れたあとに、僕がすぐ告白したんですけど」

 

宇内「えっ……!? 別れて傷心しているところを狙ったってこと?」

 

ゼウス「違うんですよ! そもそも当時の彼氏のことは全然好きじゃなかったみたいで、ノリで付き合ってすぐ別れたらしいんです。全然傷ついてなかったですよ」

 

宇内「うーん、じゃあ、なんでわざわざ別れたタイミングで告白したんですか?」

 

ゼウス「相手に『付き合う』という選択肢があったことに対する焦りですね。『これは早いもん勝ちや!』と急いだ結果、あっけなく振られてしまいました」

 

 

宇内「なるほど……。それで振られたあと、クラスが別になって話さなくなり、別の高校に進学して顔すら合わせなくなり、大学生になった今ではLINEだけの関係ってことか」

 

ゼウス「そんな感じです」

 

 

これから、どうするつもりなの?

 

宇内「もう、玉砕覚悟で『付き合ってくれ』って言っちゃえばいいんじゃない?」

 

ゼウス「付き合うつもりはないんです。もちろん、向こうから付き合いたいと言ってきたら付き合いますけど、自分からはもういいかなと」

 

宇内「聞いた感じだと、向こうから付き合いたいって言ってくることはまずないだろうなぁ」

 

 

ゼウス「今回、突然既読スルーをされたってことは、つまり相手の中で、僕が『いつも連絡を取り合う友だち』から『どうでもいいヤツ』に変わったということです。ブサイクのくせに一人の女性を思い続けると馬鹿を見るということを学びました。これからもLINEだけで、細いつながりを続けていきますよ」

 

宇内「うーん、本当にそれでいいのかなぁ」

 

 

結局この日は、しこたま話したあと、居酒屋で軽く飲んで別れることに。

 

帰り際、「読んだら削除するから」という約束で、ゼウスくんにLINEのトーク履歴をもらいました。2013年からの二人のやりとりが詰まったテキストデータです

 

これまでのトーク履歴を精査した上で、あのメッセージが本当に「トドメッセージ」だったのか、見極め次第、連絡すると約束しました。

 

 

握手を交わす僕とゼウスくん。

 

 

本当にあれは「トドメッセージ」だったのか?

 

そして後日。トーク内容をすべて精査し、すべて削除したあと、ゼウスくんに連絡しました。

 

宇内「状況をだいたい把握しましたよ」

 

ゼウス「どうでしたか?」

 

宇内「結論から言うと、アレはトドメッセージではないですね。何か送れば絶対、返信があります」

 

ゼウス「どうしてそう思ったんですか?」

 

宇内「根拠は、2015年5月からの3カ月間、ゼウスくんが相手のメッセージをスルーしていたことがあるからです。それ以外にも、何度かゼウスくんがスルーしています。一方的にスルーされてきたわけじゃないんですよ」

 

ゼウス「そんなことがあったんですね。全然覚えてません……」

 

宇内「ゼウスくんがスルーしたあと、3カ月後に相手からメッセージがきている。どうでもいい相手にはそんなことしないでしょ?」

 

ゼウス「自信はありません……」

 

宇内「これまで相手はゼウスくんに対して『話を聞いてもらうのには最適な存在』とか『話聞いてくれて、包容力のある彼氏が欲しい』と言ってきてますよね。それだけ見ると、勝算はゼロではないと思います」

 

ゼウス「言われたことありますね。『僕じゃダメですか?』って返した気がします」

 

宇内「返してましたね。でもやっぱりLINEだけだと、冗談なのか本気なのか伝わってないと思いますよ」

 

ゼウス「そうですよね」

 

 

宇内「本当にLINEだけの関係でいいんですか? デートとかしてみたいでしょ?」

 

ゼウス「……してみたいです。今までも遠回しに誘ったことがあったんですが、断られる怖さが勝って、曖昧にすることが何度もありました

 

宇内「まずは会う約束をとりつけて、自分がどれだけ相手を思ってきたか、どれだけデートをしたいか、面と向かって伝えるのが一番なんじゃないですか? ゼウスくんがアクションを起こさなければ、この先二人が結ばれることはまずありません!」

 

ゼウス「たしかに、そうかもしれません」

 

宇内「自分に好意があると知っている上で彼氏の愚痴を言ってきて、それでまったく脈なしってことになると、正直いい女ではないと思う。会って気持ちを伝えて、それでダメならスパッと諦めましょう。もちろん、OKなら付き合っちゃえばいいんだし!」

 

ゼウス「……覚悟を決めました。会って告白します!

 

宇内「おお……! それが一番いいと思う! 俺は絶対に責任とらないけど

 

ゼウス「ちょっと! そこはちゃんとカッコつけてくださいよ!」

 

 

それから半年以上の月日が経ったが……

結論から言いますと、ゼウスくんは、相手に会うことも告白することもなく散ってしまいました。時系列で説明します。

 

3/16(木):ゼウス「土日にLINEしてみます」

 

3/19(日):ゼウス「相手のTwitterを見たところ、合宿免許に行っているようなので今は時期じゃないと判断しました」 宇内「お、おう……」

 

4/04(火):宇内「LINEしましたか?」 ゼウス「忘れてました。勇気が出たらLINEします

 

4/05(水):ゼウス「送りました!!!!!!」 宇内「お、なんて送ったんですか?」 ゼウス「合宿免許どうやった?って」

 

4/06(木):ゼウス「めっちゃ楽しかったで、と返信ありました」 宇内「そうか」

 

4/08(土):ゼウス「誘うタイミングがわからずダラダラと雑談を続けています」 宇内「男を見せてくれ!」

 

4/17(月):ゼウス「このままじゃ永遠に誘えない気がしてきたので、もう普通に誘いたいと思います! 次に返信がきたタイミングで」 宇内「よっしゃ」

 

4/19(水):ゼウス「誘いました」 宇内「よし!」

 

4/21(金):ゼウス「返信がきてしまいました……『いいよー行こー!』とのことです」 宇内「やった〜! どうやって誘ったの?」 ゼウス「言い出す間がなくて言えなかったけど、久しぶりにLINEしたのは遊びに誘おうとしていたから。変に長引いてごめん……みたいな感じです」 宇内「がんばったな!」

 

04/23(日):ゼウス「丸一日スケジュール空けるのは難しいけど、飲みに行くだけならOK、とのことです」 宇内「よっしゃ、行っちゃおう!」

 

04/29(土):ゼウス「5月末くらいに飲めるそうです」 宇内「おっせー!」 ゼウス「それでもいいから、具体的な日にちを教えて、と送りました」

 

 

5/11(木):宇内「進捗どうですか?」 ゼウス「ずっと既読スルー状態で、完全に心が折れました」 宇内「既読スルーなんて、みんなされてるから大丈夫だよ!」 ゼウス「ここから押して約束を取り付けたとしても、気を遣うし、相手も楽しめないと思います」 宇内「戦意喪失かよ……。これで終わりだとモヤモヤしない?」 ゼウス「でも、もう本当に無理だと思います……」

 

7/26(水):宇内「……進捗どうですか?」 ゼウス「返信きてません」

 

10/10(火):宇内「……進捗どうですか?」 ゼウス「返信きてません。もう相手への気持ちはゼロになりました。ギブアップします!」 宇内「わかりました。ゼロになってスッキリしたのかな?」 ゼウス「はい。もう淡い期待を抱くことはなくなって、吹っ切れました! これでよかったんだと思います」

 

こんな感じで、ゼウスくんの長らく続いた初恋は終焉を迎えました。ハッピーエンドになれば最高だったのですが、でも1つの答えを出すことができたので、これはこれでよかったのではないかと思います。

 

勇気をふりしぼって誘った経験が、ゼウスくんの今後の人生に活きることを願います……。

 

 

(おわり)

宇内 一童(Twitter:@EinsWappa

コンテンツメーカー「ノオト」 (外部サイト)所属のライター・編集者。平日毎日更新のお馬鹿サイト「オモコロ」(外部サイト)で活動中。気さくな人柄。

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