温度差の激しい“季節の変わり目”、ペットの体調について気をつけたいことは?

2017/10/20 08:02 教えて!gooウォッチ

温度差の激しい“季節の変わり目”、ペットの体調について気をつけたいことは? 温度差の激しい“季節の変わり目”、ペットの体調について気をつけたいことは?

すっかり寒くなったと思いきや、天気が良い日は長袖では暑く、油断して薄着で外出すると夜はひんやりしていて……と、季節の変わり目は気温の変化が激しくて体調を崩しやすいもの。人間でも具合を悪くしがちな時期なのだから、ペットたちの体にだって負担があるのでは? また、気温差が激しい時期にペットの体調に関して特に気を付けてあげたいことは?そんな疑問について、獣医師であり、「公益社団法人 日本動物病院協会(JAHA)」の理事を務める吉田尚子先生に話を伺ってみた。

■高齢のペット、病気にかかっているペットは特に注意

“季節の変わり目”はペットの体にとっても負荷を与えるものなのだろうか。

「気温、湿度など環境の変化に適応する力は病気に抵抗する力と同じく体力を必要とします。ですから季節の変わり目に体調を崩しやすい、ということは私たちと同じくペットにも当てはまると言えます。とくに慢性の病気を持っていたり、すでにお薬を飲んで治療をしているペットの場合には、十分気を付けてあげてください」(吉田さん)

なるほど、やはり人間と同じく、ペットたちにとっても体調を崩しやすい時期であるようだ。注意してあげるべきポイントはどこなのだろう。

「気温差などのストレスに対応するよう、ペットも体力を消耗します。健康な若いペットでは順応性が高く、すぐに体力を回復しますが、高齢またはケガや病気の場合には、大きな負担になることがあります。体温をはじめ、食欲、元気など様子をこまめにチェックしたり、フードの質や種類を見直すなどの他、室温にも気を付けていただくことをおすすめします」(吉田さん)

ペットの年齢、ケガや病気などの状態によって、季節の変化により影響を受けやすくなるということも覚えておきたい。

■体調の変化にいち早く気づくために

季節の変わり目に起こりやすいペットの体調不良について、いち早く気づいてあげるためにはどうしたらいいだろうか。

「健康な時にこそたくさん触れ合っていただき、元気な時の体温や体の表面の触感などを感じてください。季節の変わり目に体温調節ができなくなることで起こりやすい病気では、たとえば内分泌(糖尿病や副腎、甲状腺)の病気や気管支炎などがあげられます。この場合、水を飲む量や尿の量が急に増えたり、咳、くしゃみなどがみられることがあります。『普段と何か違うな』という感覚はいつも一緒に過ごす飼主さんが一番に気付いてくれることです。少しの変化でもご心配であればかかりつけの動物病院にご相談してみてください」(吉田さん)

犬や猫には「長毛種」、「短毛種」があったり、生まれた場所の気候が日本とは大きく異なる種類もあるが、そういった条件も影響するのだろうか。

「長毛、短毛をはじめ、特に犬ではさまざまな大きさ、容姿がみられます。生きるために有用な変化と、人がその容姿を楽しむため、あるいは使役など、目的に応じて改良を重ねてきた経緯があると思います。一般的には純血種であれば、その体は原産地の気候に適応するものです。たとえば北極圏に近いような寒い国原産の純血種にとって、日本の夏は非常に厳しいです。そのような場合には十分な室温管理を心掛けたいものです」(吉田さん)

今回は“季節の変わり目”のペットの体調管理について話を伺ってきたが、そもそも日本の四季の中で最もペットに負荷がかかりやすい季節は何になるのだろうか。

「例えば、アトピー性皮膚炎を持つペットであれば、そのアレルゲンが増える季節に症状は悪化しますし、抵抗力を弱めるガンなどの病気があれば感染しやすくなるので、風邪をひくなど冬に体調を崩しやすいかもしれません。ペットの種類に限らず、それぞれの個体で持っている素因や特徴によっても苦手な季節は変わります。あくまでおおまかにですが、春や秋のおだやかな気候は人と同じく比較的過ごしやすい時期であり、猛暑下では、熱中症、脱水や皮膚炎が悪化しやすく、真冬は乾燥や冷えからくる感染症などのリスクが大きくなります。冬は心臓や腎臓機能にも負担がかかりやすい季節ですので注意が必要です」(吉田さん)

最も大事なのは、季節に関係なく一年を通じて常にペットの体調の些細な変化に気づいてあげることだろう。そのためにペットをよく見て、たくさん触れ合ってあげることが重要なはず。飼い主さんには、常にペットに愛情を持って接してあげることを心がけていただきたい。

「教えて!goo」では、「ペットの体調のために気を付けていること」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:吉田尚子
獣医師 公益社団法人 日本動物病院協会(JAHA)理事。家庭動物診療施設 獣徳会 勤務。NPO法人CANBE 子供のための動物と自然の絆 教育研究会 副代表。一般財団法人 クリステル・ヴィアンサンブル アドバイザー。名古屋市動物愛護推進委員。
海外留学やテレビ局勤務を経て獣医師に。「人と動物の絆」に基づく丁寧なコミュニケーションを心がけている。動物介在教育や小児科病棟でのアニマルセラピーを医療チームと共同で積極的に取り組むほか、滝川クリステル氏とともにペットの殺処分問題などの活動も行っている。

●取材協力:公益社団法人日本動物病院協会

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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