書店のマンガがビニールで包まれている理由とは 出版社に聞く

2017/10/13 11:31 ネタりかコンテンツ部

書店に並ぶマンガの単行本。文芸作品やビジネス書などのほかの新刊書籍と違い、ほとんどの書店でビニール包装されています。誰が、何のために、マンガだけをビニールで包んでいるのでしょうか。

日本書店商業組合連合会に問い合わせたところ、「基本的には各書店で、個別に対応している」とのこと。しかし、講談社は数年前からビニールで包んだ状態で、マンガの単行本を出荷していると耳にしたので、さっそく広報室に問い合わせました。

 

マンガを1冊ずつビニールで包む負荷とコストを削減するために

── 講談社さんは、マンガをビニールで包んだ状態で出荷していると聞きました。

はい。当社では、マンガの単行本をビニールで包んだ状態で出荷しています。ちなみに、単行本をビニールで包むことを「シュリンクパック」といいます。

 

── マンガの単行本をビニールで包むのは、書店の店員さんだと思っていました。

基本は、マンガの単行本が出荷されるときは、ビニールで包まれてはいませんから、書店が個々に対応しています。

新刊の発売日など、特に大型店には大量のマンガが届くので、1冊ずつビニールで包むのは大変な作業ですから、店員さんの負荷は大変なものです。

当社では、少しでも書店員さんの業務とコストの負担を軽くするため、ビニールに包んだ(シュリンクパックした)状態で出荷しています。

 

 

マンガをビニールで包むのは立ち読み防止のため

── ちなみに、いつからマンガの単行本をビニールで包むようになったのでしょうか。

当社ではシュリンクパックでの出荷を順次導入して来ました。

しかし、各書店さんがいつからマンガの単行本をビニールで包むようになったのかについては不明です。

 

── どのような理由で、マンガの単行本だけをビニールに包んでいるのでしょうか。

立ち読みの防止のためです。

マンガは比較的すぐに読めてしまうので、他の単行本より立ち読みされやすい傾向があります。

立ち読みができる状態にしておくと、一部のマナーの悪い人たちによって、売り場が荒れてしまうことがあるんです。

場合によっては、全部のマンガが立ち読みされてしまう可能性も出てきます。

ですから、ビニールで包むことで、立ち読みにより、マンガが汚れたり破損したりすることを防ぐこともできるんです。

 

 

── 実際に、マンガをビニールで包むことにより、効果はありましたか?

はい。良品を販売することが、購入してくださる読者の方にとっての最大のメリットになると思います。

また、立ち読みを目的に売り場に居座るような人もいなくなりますから、売り場が荒れることもなくなりました。

それと本来の目的とは少し異なりますが、ビニールで包装することにより、おまけや付録を封入することが可能になりました。

 

まとめ

・マンガの単行本をビニールで包むのは個々の書店の役割

・マンガをビニールで包むのは立ち読み防止のため。立ち読みにより、本が汚れたり破損したり、また一部のマナーの悪い人によって売り場が荒らされたりするケースもある

・マンガをビニールで包むのは個々の書店の役割だが、講談社ではそのコストや負担を軽減するために、新刊のマンガをビニールで包んだ状態で出荷している

 

(取材・文:たなかみえ、写真:アフロ)

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