「3冷」「黄金比」「注ぎ方」最高に美味いホッピーを飲む方法を、製造元に聞いてきた

2017/10/6 11:31 ネタりかコンテンツ部

年齢とともに、酒の嗜好は変化する。筆者の場合は、30を過ぎた頃から「ホッピー」を好むようになった。戦後に誕生し、来年70周年を迎える麦芽発酵飲料である。主に、焼酎で割って飲む。

居酒屋でメニューにあれば大抵頼むのだが、セットで出てくる「ナカ(焼酎)」の量は店によってまちまちだ。なんとなく、ナカが多いと得をした気分になっていたが、ホッピーを最高に美味しく飲むための「最適な割合」って、そういえばどれくらいなんだろう?

ホッピーの“黄金比”について、製造元のホッピービバレッジ株式会社に聞いてみた。

 

※なお、本稿では終始ホッピーを激賞していますが、全ては筆者の純粋なホッピー愛から来るものであり、提灯記事でもステマの類でもございません。

 

ホッピービバレッジ直伝、「黄金ホッピー」の作り方

 

 

というわけで、東京赤坂にあるホッピービバレッジ株式会社にやってきた。「ホッピー=おっさんの酒」というイメージもあるが、ロゴはスタイリッシュで小洒落たカクテルでも作っていそうな雰囲気である。

 

今回、最高のホッピーを伝授してくれるのは、同社の原知代さんだ。

 

 

会議室に入ると、すでにホッピー片手にスタンバってくれていた原さん。名刺の肩書には「HOPPY未来開発課」と書いてあった。ホッピーで未来を開発するとは、素晴らしい課じゃないか。

 

さて、四の五の言わずに、さっそく実践していただこう。

以下が、最高にハッピーなホッピーの作り方である。

 

 

まずは、グラス、甲類焼酎(アルコール度数25度)、ホッピーを用意。グラスは凍らせ、焼酎はシャーベット状に、ホッピーもキンキンに冷やしておく。ホッピー用語では、これを「3冷」という。

 

ビールの「適温」は夏なら4~6℃、冬なら6~8℃と言われているが、ホッピーの場合はそれより2℃ほど低いほうが「キレ」が出ておいしい。なお、氷は入れない。氷が溶けると水っぽくなり、ホッピーと焼酎の黄金比が崩れてしまうからだ。

 

 

こちらはホッピー専用グラス。ホッピーのオンラインショップ「Hoppy@ミ~ナ」でも購入できる。

グラスの正面に「★」マークがついているだろう。これこそ、美味しいホッピーへの道しるべになるのだ。

 

「下の星が70ml、上の星が110mlのラインです。一つ星まで焼酎を入れ、ホッピー1本を注ぐと焼酎1、ホッピー5の割合になります。1:5でアルコール度数は約5%ですね(※甲類の25度の焼酎を使った場合)。二つ星まで焼酎を注ぐとアルコール度数が7%になるので、やや“ストロングタイプ”になります。二つ星までならホッピーの味もしっかり分かって美味しく召し上がっていただけますが、多くの人が飲みやすいのは一つ星。そのため、1:5を黄金比率とさせていただいています」(原さん)

 

しかしながら「自分の好みで焼酎の量を変えられるのもホッピーの良さです」とゴリ押しはしない原さん。そう、ホッピーは自由なのだ。

 

 

一つ星まで焼酎を注いだら、次はホッピー。瓶を直角に立て、勢いよく焼酎を攪拌しながら入れるのがポイントだ。こうすると、マドラーを使わずともよく混ざる。

 

 

そして、最後に瓶を起こしてゆっくり注ぎ「泡」を作る。

 

 

お見事!

 

大胆かつ繊細なその妙技。「動」と「静」が織りなす美しい時間。ホッピーを注ぐ熟練の所作は、なんというか「武道」に近いものを感じた。

 

それはそうと、うまそうだ。とてつもなくうまそうだ。

 

 

実際、超絶にうまかったです。

 

なめらかでクリーミーな泡、ビールのようにぐびぐびいけるが、ビールほどお腹に溜まらない。それでいて焼酎の存在感もあって、お酒としてしっかり飲みごたえがある。もう一度言う、美味い!!

 

これまで飲んできたのはホッピーのような何かであって、ホンモノのホッピーではなかったのかもしれない。ホッピー歴5年にして、ようやく最高の一杯と出会えた。原さんありがとう。

 

 

せっかくなので黒ホッピーでも作っていただいた。もちろん「3冷」「1:5」である。

 

 

一気に注ぎ、しかるのち、ゆっくりと瓶を起こす。

 

 

名人!!

 

 

氷なしで飲む黒ホッピーはコクがあった。黒ビールほど重すぎないが、後味でしっかり「黒」としての矜持を感じさせてくる。要するに、美味い。

 

おさらいすると、

 

・黄金比は「1:5」

・氷なしの「3冷」

・一気に注ぎ「泡を作る」

 

これらがホッピーの魅力を最も引き出す美味しい飲み方である。自宅での晩酌の際は、ぜひお試しいただきたい。

 

 

「3冷ホッピー」が味わえる、ホッピーファンの聖地

ちなみに数は少ないものの、美味しい「3冷ホッピー」が飲める店もあるという。

 

「銀座にある『嘉茂 bar kamo』様はホッピー自体の美味しさを最大限生かし、“日本一美味しいホッピー”として、バー業態でご提供してくださっています。なんとホッピージョッキ専用の冷凍ケースまであって、焼酎のシャーベットも最高の状態で出してくれますよ。一流ホテルのフレンチレストラン出身のシェフが作る料理もおいしくて、ホッピーを使ったメニューもあるんです。ホッピーのカクテルも考案していただき、本当にホッピーを愛してくださっているお店ですね」

 

 

そんな、ホッピー愛深き名店を巡ってみるのも楽しそうだ。

 

まとめ

ホッピー好きを公言し、ホッピーのことを知った気になっていた筆者だが、本当の魅力なんて何も分かっていなかったようだ。氷なし「3冷」で飲む初めてのホッピーは、これまでのホッピー観を覆す衝撃のうまさだった。

 

ホッピーはまだまだ、あなたの知らないポテンシャルを秘めている。みなさんもぜひ「3冷」で、ハッピーなホッピーライフをお過ごしください。

 

取材・文:榎並紀行(やじろべえ)

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