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「1泊5食」ってどういうこと!? とある離島の宿泊プランを満喫してきた

2017/9/21 19:01 ネタりかコンテンツ部

こんにちは、鹿児島ライターのちえです。

 

みなさん、旅はお好きでしょうか?

 

旅といえば、宿。どんな宿に泊まろうかとあれこれ悩むのも旅の楽しみの1つですよね。

 

そんな宿について、最近私はこんな噂を耳にしました。

 

 

……大抵の宿が「1泊2食」ですよね!? どういうこと?

 

 

試しに「1泊5食」で検索してみたところ、宮崎の「フェニックス・シーガイア・リゾート」のプランが出てきました。夕食、昼食、朝食に加え、ティータイムやバータイムまで付いた、ぜいたくプランとのこと。

 

しかし! どうやらそういうことではないみたいです。

 

じゃあ一体どういうこと?

 

というわけで、実際その宿に泊まりに行ってみたいと思います!

 

 

夜の港を出発! フェリーで離島へ

 

その宿は、鹿児島県の、とある離島にあります。

 

飛行場のないその島へのアクセス手段は、鹿児島港からのフェリーのみ! おまけに、週2便しか出ていません。

 

 

フェリーの出発時間は夜の23時。いざ、離島に向けて出発!

 

 

私が利用したのは、一番安い雑魚寝の二等客室。身体がバキバキになりました……。いつか一等を利用してみたいものです。

 

寝付けず、フェリーの屋上デッキに出てみると……。

 

 

今にも降ってきそうな満天の星。

 

360度、真っ暗闇に包まれた夜の海だからこそ、こんなきれいに星空が見えるのでしょうね。

 

星雲や流星も見えるほどで、写真でその美しさを伝え切れないのが悔しい! 夜のフェリー旅にこんな楽しみがあったなんて……。

 

そして、朝の5時。

 

 

朝焼けと共に島の姿が見えてきました。

 

 

鹿児島は縦に長い!

ここで鹿児島の地形について少し解説を。

 

鹿児島の離島の数は全国で2位ですが(1位は長崎)、離島の面積や人口は1位! 離島で生活する人が日本一多い県です。

 

離島は南北約600キロメートルの範囲に広がっています。単位だけ聞いてもピンとこない方、次の画像を見てください。

 

 

ね! 広いでしょう!?

 

600キロメートル、東京の新宿区から青森あたりまで行ける距離です。なので、離島のあるエリアによっては、かなりの距離の航海をすることになります。

 

さて、鹿児島港から6時間のフェリー旅、一体どこへたどり着いたのでしょうか!?

 

 

無垢の自然が残る楽園「口之島(くちのしま)」

 

口之島に到着しました!

 

鹿児島からフェリーで約6時間。23時に出たフェリーが、早朝5時15分に到着しました。

 

どんな島かというと……。

 

 

 

 

青く輝く海はまさに楽園。アクセスしづらい場所にある島だからこそ、人の力の及ばない自然の造形が残されています。

 

 

野生の牛もいた!!!

 

島の人口はわずか130人程度。飲食店やスーパー、コンビニがありません! つまり、ごはんを食べるお店がない!

 

翌日11時40分発のフェリーで帰るまでのすべての食事(初日の朝・昼・夜、翌日の朝・昼ごはん)は、全部宿で用意してもらいます。

 

そう。だから必然的に1泊5食なのです!

 

アクセスの手段がここまで限定され、必ず1泊5食になる島は全国的に見ても珍しいです。ちなみに、口之島の隣にある中之島の宿も最近まで1泊5食のプランでしたが、今は1泊4食になっているようです。

 

 

宿の人に話を聞いてみた

 

口之島の民宿は、たったの5軒。今回は「民宿なかむら」に宿泊しました。

 

 

宿を運営する中村さん親子にお話を聞いてみました。

 

――1泊5食って、お客さんにビックリされませんか?

 

初めて予約される方は「え!?」と、不思議そうな反応をされます。

 

――メニューを考えるの、大変ではないですか?

 

工事や公務などの仕事関係で連泊する人が多くて、2~3週間くらい滞在される場合はメニューのバリエーションに苦労します……。以前魚が苦手な人もいたので、その方だけ1品変えたり、魚を使わないメニューを考えたりしました。

 

――食材はどうやって調達していますか?

 

漁船を持っているので、島で獲れた魚をお出しすることもあります。でも食材の多くは仕入れていて、フェリーで週2回届きます。最大で20名くらい宿泊されるので、島内の食材だけでは足りないんですよ。

 

 

中村さんの友人が釣ってきたアオダイ。釣ってすぐだと、もっと鮮やかな青色をしているそう。

 

 

中村さんの船「海春丸」。この船でダイビングや釣りの案内なども行っている。

 

 

 

島には運送会社がないため、港では住民が組織した荷役(にやく)組合が荷物の積み下ろしや搬送を行っています。

 

――フェリーの欠航で食材が届かないこともありますよね?

 

長いときは2週間フェリーが来ないこともありましたね……。台風で欠航して、その次の便の時には、また新しい台風が接近して。そのような事態を見越して、計画的に仕入れています。

 

どこの家にも大きな冷凍庫があり、食料を備蓄できるようになっているんですよ。うちは宿なので、普通の家庭の4倍くらい大きな冷凍庫が2台あります。

 

 

こちらが、その冷凍庫。

 

 

確かにデカい……!

 

 

1泊5食のメニューを紹介!

 

【1日目】朝ごはん

白ごはん、みそ汁(玉ねぎ・わかめ・豆腐)、梅干し、昆布、ウインナー入りオムレツ、ホキのムニエル、キャベツ、トマト

 

 

【1日目】昼ごはん

肉そば、おにぎり2種(しゃけ・わかめ)、たくあん、リンゴ

 

 

【1日目】夜ごはん

白ごはん、中華風卵スープ、チキン南蛮、ナポリタン、キャベツ、トマト、キュウリ、キハダマグロの刺身、オレンジ

 

 

【2日目】朝ごはん

白ごはん、みそ汁(玉ねぎ・ジャガイモ)、梅干し、高菜漬け、アオダイの南蛮漬け、サバの西京みそ漬け、目玉焼き、ベーコン、キャベツ

 

 

【2日目】昼ごはん

白ごはん、ハンバーグ、白身魚のフライ、コロッケ、フライドポテト、キャベツ、トマト、昆布、マカロニサラダ

(お弁当にしてくれたので、フェリーで食べました)

 

 

滞在中、間食をしなかったので(する場所がない)ごはんのおいしいこと!

 

1日目のお昼は、私が宿の食堂に入るのを待ってから、そばを茹でて用意してくれました。すべてのお客さんにそのように対応していて、どの料理も温かかったです。

 

 

離島だからこそ出合える風景

口之島のあるトカラ列島は「刻(とき)を忘れさせる島」というキャッチコピーが付けられており、都会の喧騒から解放され、ゆったりと時間が過ぎゆくような場所です。

 

 

ですが、島民の生活はまったく別。便利なコンビニやスーパーはないので、台所仕事も忙しいし、ちょっとした大工仕事や修理は自分たちでしています。台風の影響も大きく、自然の美しさだけでなく過酷さも感じる土地です。

 

 

取材の合間に、ぐるっと島を一周してみました。

 

「トカラブルー」と呼ばれる青い海や原生林、色鮮やかな蝶や花。島の風景は彩度がぐっと高くて、人の力の及ばない圧倒的な自然の迫力に、ただ圧倒されました。

 

離島は流通の仕組みも生活も、まったく独自の流れで営まれており、同じ日本でも陸続きのエリアからは想像もつかない文化や大自然があります。

 

日本は無人島も含めると、かなりの数の離島があります。アクセスしづらい離島だからこそ、出会える大自然や面白い文化が、きっとまだまだあるはず!

 

普通の観光じゃ物足りなくなった人、これからは離島に目を向けてみてはいかがでしょう!?

 

ライター:ちえ(@kirishimaonsen)

編集:ノオト

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