20年前に流行った「たまごっち」は今どうなっている?

2017/9/8 11:31 ネタりかコンテンツ部

たまごっちを覚えていますか? 1996年の発売直後は、おもちゃ屋さんや量販店に、たまごっちを買い求める長い列ができるほどの人気でした。

あれから20年、たまごっちはどんな進化を遂げているのでしょうか? 発売元である株式会社バンダイのガールズトイ事業部の木次佳織さんにお話を伺いました。

 

発売からの累計販売数は8000万個を突破

── 昨年、たまごっちは発売20周年を迎えたそうですね。

1996年に発売した初代のたまごっちは、おかげさまで社会現象になるくらいヒットし、入手困難な状態が続きました。当時は、発売日にはたまごっちを買い求める長い行列ができるくらい流行り、老若男女問わず、いろいろな世代の方に支持していただきました。

その後、いったん販売をお休みした時期はありましたが、2004年には、赤外線通信機能を搭載したモデルを発売しました。これが第二世代です。そのタイミングで、たまごっち本体だけでなく、キャラクターとしても育成していきたいと、メインターゲットを小学生の女の子にシフトしました。

そして2008年から第三世代、カラー液晶になりました。

販売数でいえば、いわゆる初代のたまごっちが約4000万個、2004年に復活してから現在までが約4200万個、合わせて約8200万個のたまごっちが全世界で売れたことになります。

 

▲2016年に発売された「Tamagotchi m!x」を片手にしたバンダイの木次さん

 

── 発売当初から現在までずっと引き継がれてきている機能、または途中で無くなった機能はありますか?

基本となる遊びは、初代からほとんど変わっていません。「ご飯をあげる」「ゲームをしてご機嫌をとる」「世話をしないと病気になる」「うんちをする」などの基本となる遊びは、初代モデルからずっと踏襲しています。

また、当初から、他のゲームのようにオンオフ機能を付けないということには、こだわり続けています。なぜなら、たまごっちは、お腹もすくし、機嫌も悪くなるし、呼びかけもするリアルなペットであり、ユーザーと同じ時間を生きている存在だからです。

 

▲世話をしないと病気になるのは初代から変わりません(画像提供:バンダイ)

 

ただ、赤外線通信機能を持つ携帯電話が少なくなったことに伴い、第二世代で搭載していた赤外線通信機能を無くすなど、時代に合わせた調整はおこなっています。

 

遺伝子の組み合わせと育て方により数千万種類のキャラクターに

── 2016年に発売された「Tamagotchi m!x」(たまごっちみくす)が好評のようです。

「Tamagotchi m!x」の特徴は、親の遺伝子を引き継いでさまざまなたまごっちが育つことです。

同じ親から生まれても、頭の部分はパパ似だけれどほかはママ似とか、全体はパパ似だけれどシッポだけはママ似など、本体の中だけで遊んでいても、見た目の違う数千万種類のたまごっちに育ちます。

 

▲親の遺伝子を引き継いだたまごっちが生まれる(画像提供:バンダイ)

 

また今のモデルには、たまごっちを「プレイルーム」に預けたり、「パパとママのいえ」に預けたりする機能も付いているんですよ。

脈々と世代を繋いでいくという遊びですから、パパやママの実家に預けることもできます。

 

▲現モデルでは学校に行っているあいだはパパやママの実家に預けることも(画像提供:バンダイ)

 

初代の頃は、学校に行っているあいだにたまごっちが死なないよう親に世話を頼むなんていうことが頻繁に起きていましたし、実際に今のユーザーである子どもたちの親御さんにインタビューしたときも、「日中子どもが学校に行っているあいだ、預けられるのが困る」という意見も多くいただきました。

 

── 最近は、小学生だけでなく、若い女性にも人気があると聞きました。

今年4月にサンリオさんとコラボレーションしたたまごっちを発売したところ、大人の女性、特に10代後半から20代の女性の目に留まったようです。

彼女たちは、2004、2005年の第二世代モデルのたまごっちで遊んでいた世代です。今のたまごっちのたくさんの遺伝子の組み合わせで、世代を繋ぎながら、毎回違うたまごっちに出会えるというところに魅力を感じていただいているようです。

その様子を、TwitterやInstagramなどのSNSに載せてくれているんですよ。特にTwitterでは、「Tamagotchi m!x」の専用アカウントを作って、「誰と結婚した」「何日目にはこうなった」など、成長記録を日々つぶやかれているんです。それを攻略情報として参考にしているユーザーさんもいるようですよ。

 

かつてたまごっちで遊んだ世代が子どもとたまごっちを楽しんでいる

── たまごっちを今後どのように展開していこうと考えていらっしゃいますか?

2年目を迎えた「Tamagotchi m!x」は、おかげさまで非常に好調です。

発売から20年が過ぎて、初代モデルのユーザーの方が、今、たまごっちで遊んでいる子どものおかあさんになられているんですね。ようやくたまごっちも2世代キャラクター、おもちゃになってきたなと感じています。昔、たまごっちで遊んだおかあさんたちは、「Tamagotchi m!x」に対してもとても好意的ですし、9割以上の方が、何らかの形でお子さんと一緒に楽しんでくれていると聞いています。

親の遺伝子を繋いでたまごっちを育てる「みくす遊び」は、広い世代に広がりつつあるなと実感しています。子どもたちだけでなく、昔たまごっちで遊んだ親世代の方も巻き込んだ形で、コミュニケーションをとっていければいいなと考えています。

そして、初代のベーシックな部分はそのままに、ユーザーの皆さまによりパワーアップしたたまごっちをお届けできるように、企画・開発を続けてまいります。

 

まとめ

・1996年の発売から20年、途中休止した時期はあったが、全世界で約8200万個を販売している。

・発売時のほとんどの機能は、ずっと踏襲されている。特にこだわっているのは、他のゲームのようにオンオフ機能を付けないこと。なぜならたまごっちはリアルペットだから。

・現在発売されている「Tamagotchi m!x」では、親の遺伝子を引き継いで、見た目の違う数千万種類のたまごっちが育つ。

・TwitterやInstagramなどでたまごっちの成長記録をつぶやく若い女性が増えている。

・今たまごっちで遊んでいる子どもの親は、初代モデルで遊んだことがある世代がメインである。

 

©BANDAI,WiZ

(取材・文 / たなかみえ)

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