線香花火、落ちにくくする方法ってあるの? プロに聞いてみた

2017/9/6 11:31 ネタりかコンテンツ部

夏といえば花火。夜空に煌めく大きな花火もきれいですが、手持ち花火も情緒があっていいですよね。

例えば線香花火。夏の終わりを感じさせてくれるような儚さが魅力の花火です。

 

 

ちなみに筆者にとっての「線香花火」とは、小さい頃に「家族でやった花火」のイメージ。

親が買ってきてくれた色とりどりの花火セットの中に、線香花火も入っていて……。でも最初のほうにはやらない花火なんですよね。

線香花火は花火の終わりを感じながら、最後にしんみりとやっていたこともあり、筆者の中で線香花火は「夏の終わり」を強く想起させるものになっています。

 

そんな線香花火ですが、もっと長持ちさせる方法はあるのでしょうか。もしそんな方法があれば、「夏の終わり」を引き延ばせそうな気がしませんか?

 

というわけで、花火のプロフェッショナルである花火コーディネーターの方に聞いてきました。

 

花火コーディネーターがいる店、浅草橋・長谷川商店

浅草橋にある花火問屋、長谷川商店 http://www.21hasegawa.jp/

 

こちらのお店は、夏は花火をメインに扱っていますが、冬はクリスマス装飾、春にはひな人形や鯉のぼりなど、季節に合わせた展開をしています。

 

所狭しとたくさんの花火が並ぶ問屋さんですが、一般の方でも購入可能。また、イベントや学校行事などでおこなうミニ花火大会の相談もできます。花火シーズン真っ盛りの店内は賑わっていました。

 

では、花火コーディネーターである長谷川公章さんに話を伺いましょう。

 

▲花火コーディネーター長谷川公章さん

 

ーー 線香花火を長持ちさせる方法ってありますか?

 

長谷川さん:あります。

 

ーー あるんだ……!

 

長谷川さん:皆さん普通は花火をまっすぐ立ててやりますよね? でも、花火の個体差などがあるので一概には言えないんですが、まっすぐではなく、真ん中より右斜め45度くらい、火が花火に触れる面積を増やした方が、花火は長持ちするんですよ。

 

ーー まっすぐではなく、持ち方は斜め45度。

 

 

長谷川さん:あと、特に根拠はないけど花火問屋の間で言われているのが、「火薬が包まれている部分を火をつける前にしぼる(巻き直す)と、比較的長持ちする」というもの。花火自体がしっかりするからですかね。これも試してみる価値はあると思います。

 

ーー 花火問屋さんの知恵なんですね……!

 

長谷川さん:ほかには花火の選び方ですかね。うちで扱っているこれ(下写真参照)なんかは、持ってもらうとわかると思いますが、花火自体がぴしっとしている。こういうものは長持ちしやすいんですよ。

ふにゃふにゃして風に煽られてしまうような花火もありますが、そういうものは短命です。ただ、しっかりした花火でもずっと持っているとふにゃふにゃになってしまうので、早めに火をつけるのが良いですね。

 

 

花火コーディネーターさんの見解は、

 

・右斜め45度くらいに傾けて持つ

・火薬のところをしぼる

・しっかりした線香花火を選ぶ

 

ということでした。そして長谷川商店さんで線香花火を購入したので、実際にやってみようと思います。

 

 

そもそも線香花火には2種類ある

 

今回検証するのは「東の線香花火 長手牡丹」。実は線香花火は東と西とで2種類あり、筆者にとっての「線香花火」はこちらのイメージでした。(花火した後に撮影してしまったため、中身が減っています)

 

 

もう1種類は「西の線香花火 スボ手牡丹」。

 

関西出身の方には、こちらのほうが馴染みがあるかもしれません。ちなみに線香花火の原型は、こちらの「スボ手牡丹」。

 

もともとはワラスボ(干した稲を束ねたもの)の先に火薬をつけ、香炉に立てて火をつけて遊んでいたことが、線香花火の始まりだそうです。

 

 

なお、米作りが盛んだった関西地方にはワラが豊富にありましたが、紙すきが盛んだった関東地方ではワラの代用品として紙が使われ、それぞれの線香花火が発展していきました。

 

神奈川出身の筆者は「スボ手牡丹」を見ること自体がはじめてだったので、今回は「長手牡丹」の線香花火が長持ちする方法を検証しつつ、「スボ手牡丹」でも遊んでみようと思います。

 

「長手牡丹」まっすぐ持ち

 

まずは普通にまっすぐ持ち。線香花火ってきれいだなぁ。それにしても今回の検証に使った長谷川商店さんの線香花火、「線香花火の玉ってこんなに長持ちするんだ?」と驚きました。

 

 

花火により個体差はあるので、1分を超えるものもあれば40秒台のものもありました。

 

1番長持ちしたものが1分29秒。では、右斜め持ち(+しぼり)で、このタイムを超えられるでしょうか……!?

 

「長手牡丹」右斜め45度(+しぼり)持ち

 

線香花火の美しさは持ち方では変わりませんでした。「下のほうを持つと安定する」という同行者の意見により、結構ギリギリの部分を持っていますが、火が近づいてきたらそっと上にずらしています。(その際の振動で落ちることもありますので注意)

 

 

右斜め持ち(+しぼり)で何回かやってみて、1番長持ちした時のタイムはこれです。

 

怒涛の2分越えのタイムに感動しましたが、そもそもすごいのはやはり長谷川商店さんの花火。

火花は大きいし、安定して長持ちする。日本の花火職人さんの力を感じました。線香花火ってこんなに長持ちするんですね!

 

 

「スボ手牡丹」は本来香炉に差して使うものだそうですが、持っていないので地面に差してみました。これが線香花火の原型……!

 

ちなみに、火がついている時間自体は長手牡丹のほうが長い印象でした。それぞれ似ているようで異なる趣があってよかったです。それにしても、この日は線香花火だけをひたすらやっていたわけですが、まったく地味じゃないです! 楽しい……!

 

 

花火コーディネーター直伝「右斜め持ち(+しぼり)」を試してみて

 

長谷川さんも言っていましたが、花火の個体差があるので、「右斜め持ち(+しぼり)」をすれば絶対にタイムが伸びるというわけではないと思います。

 

ただ、いくつかやってみた結果、やらないよりはやったほうが平均的に長持ちしていたように思うので、みなさんも花火をする際には試してみてはいかがでしょうか。

 

■取材協力

長谷川商店

住所:東京都台東区柳橋2丁目7-3

電話:03-3851-0151

URL:http://www.21hasegawa.jp/

 

ライター・井口エリ/編集・プレスラボ

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