夏の車内に犬をお留守番させる危険性

2017/8/12 17:00 わんちゃんホンポ

『ちょっとの時間』が命取り

車内の犬1

外出時に犬も一緒に連れて行き、少しの間だけ車内でお留守番させる方もいると思います。しかし、家でお留守番させるのはかわいそうだからと連れて行ったはずが、暑い車内でもっとかわいそうな事態が発生することも珍しくありません。

「数分だけ」それすらも、犬にとっては命とりです。

毎年のように車内に放置された犬が熱中症にかかり、最悪の場合は死亡する事故も発生しています。今回は夏場に犬を車内でお留守番させる危険性について考えてみましょう。

車内温度の変化

車内の犬2

真夏日と呼ばれる「室外温度35℃」の日に「車内温度を25℃」に設定し、エンジンを切った場合に「車内温度にどのような変化があるか」を調べた実験があります。

実験結果によると、サンシェードを装着していても、窓を開けていても、30分以内に『40℃』まで車内温度が上昇しました。更に1時間経過で『50℃』まで達するケースもありました。

つまり車のエアコンを切った場合、サンシェード対策も窓開け対策も温度の抑制効果はきわめて低く、人間や動物が耐えられない温度まで『急上昇』することが分かっています。

日本でも4月に入る頃には暖かくなり、直射日光などの影響で車内温度の急上昇が考えられます。また、犬は特に多湿に弱い動物のため、梅雨に入る5月頃には更に危険な状態であることが分かります。

犬の熱中症

ベンチでバテている犬

熱中症とは

熱中症とは、身体の体温がうまく下がらずに、全身の臓器の働きが鈍くなるような障害が起きることです。これらの症状は「高温多湿」な環境に身体が順応しない際に発生します。

もとより多湿な日本の環境では、気温が上がり始めると同時に熱中症のリスクも高まります。暑い気候に身体が順応していない環境で発生するため、真夏だけでなく初夏も注意が必要です。

犬は体温調整が苦手

汗をかく際の気化熱で体温調整をしている人間と異なり、犬は『パンティング』と呼ばれるハァハァという口呼吸のみで体温調整をしています。そのため特に体温調整が苦手です。人間が「暑いな」と感じる気温や気候の際、犬は「とても暑い」と感じているといわれています。

そんな体温調整が苦手な犬は熱中症にもかかりやすく、短時間で重症化するといわれています。新鮮な冷たい水を飲むことができ、自ら涼しい場所に避難できる状況であれば犬も自分で暑さ対策をしますが、密室や暑い車内では犬の逃げ場もありません。

こんな症状が出たら病院へ

病院にいる犬

息が荒い

犬が「ハァハァと荒い息が止まらない」状況の場合、熱中症の初期症状が起きていると考えられます。初期症状の段階では体温が40℃以上あり、呼吸数と心拍数が増加しています。こういった症状が見られた場合は、すぐに身体を冷やして、動物病院へ連れていきましょう。

下痢・ふるえ・痙攣・発作・嘔吐

重症化している場合には「下痢・ふるえ・痙攣・発作・嘔吐」の症状が現れ、意識ももうろうとしています。血尿が出ている場合や尿が出ない場合、更に重症化しており死亡率も高い状態です。至急、動物病院へ連れていく必要があります。

まとめ

伏せている犬

考えている以上に車内温度の変化は激しく、いかに犬にとって危険な空間であるかが分かりました。また、クーラーを付けていたとしても、エンジンがかかった車は誤動作の危険もあり、環境面を考えてもおすすめできる環境ではありません。

常に愛犬を一緒に連れていきたいという飼い主さんの気持ちも分かりますが、家でお留守番させることも犬の自立心を育てるうえでは大切なことです。また、常に一緒にいることで、犬の分離不安症を招くなど、犬の健康を害してしまうこともあります。

車内に放置することの危険性を十分に理解したうえで、どこでお留守番させるべきなのか判断しましょう。犬の命を危険にさらすのも、守ることができるのも、飼い主さんの判断次第なのです。

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