人生で一度も父の日にプレゼントを渡したことがなかったので、これまでの人生分まとめて一気に渡した

2017/7/7 19:01 ネタりかコンテンツ部

 

(※この記事は6月18日の父の日当日に書きました)

 

熊谷と申します。突然ですが皆さんは “父の日” に、毎年、何かしらのプレゼントをしていますか? 僕はしたことがありません。

 

“父の日” というものが存在していること自体は知っていたのですが、父の日に何かを渡すという習慣がなく、というか、“父の日” 自体がどうも ”誕生日” 等その他のイベントに比べて影響力の小さいものに思えてしまい、毎年、頭からスッと抜け落ちてしまっていたのです。

 

毎年5月頃になると、父親が白々しく「そろそろ父の日だねぇ♪」と言ってくるのですが、「おお、今年はちょっとアレだから来年渡すわ」と軽く流して先送りにすること、早30年。

 

鬼の如き先送りの連打によって、一度もプレゼントをすることなくここまで来てしまいました。

 

 

しかし、自分がこのようにひたすら先送りすることで何の気なしに父の日を無視し続けてきた一方、もしかすると父親サイドは毎年死ぬほど父の日を楽しみにし期待に胸を膨らませ続けていたのではないかとふと思い、今、とても不安になっています。

 

もし父親が毎年、「今年こそは息子から何か貰えるかもしれない」と人知れず父の日に何かを期待し続けてきた場合には、僕は彼の期待を30年に渡って毎年淡々と裏切り続けてきたことなります。

 

「ああ今年もない」「今年もない」と傷つき続けた父は今、心に深い傷を負っているかもしれない。これ以上父の日を無視してしまおうものなら彼は精神を病み、最悪の場合、死に至るかもしれない。「父の日」が、彼の死因になりかねない。

 

 

そこで今年は今まで先送りにしてきた分の “父の日” のプレゼントを、満を持していっさいがっさい纏めて父親に渡すことにしました。

 

「今まで渡さなかったわけじゃなくて、あくまで渡すのが遅れただけだよ」ということを証明する為、父の日を認識できるようになった3歳の時の分から今年の分まで、合計27個のプレゼントを用意して父に渡すのです。

 

 

というわけで以下、「その当時の年齢の自分だったらどんなものを買いそうか」を想像しながらプレゼント27個を用意してきましたので、プレゼントを渡すはずだった当時の自分の心理状態(想定)と共に、簡単に紹介させて下さい。

 

 

2017年度分(息子29歳の年)

 

見窄らしいパンツ一丁で家の中をウロウロしていることが多い父親のために、家でパジャマとして着ることができる甚平が良いのではないかと今年の自分は考えました。正直、これは、けっこう喜んでもらえるんじゃないでしょうか。(5,900円)

 

 

 

2016年度分(息子28歳)

 

ワインです。たしか去年、父親が母親と一緒によく家でワインを飲んでいるというようなことを言っていたので、父の日のプレゼントにはワインが良いのではないかと去年の自分だったら考えたと思います。というわけで去年分のプレゼントとして、ポルトガル産のワイン “ニーポート エト・カルタ”。親孝行な息子です。(2,100円)

 

 

 

2015年度分(息子27歳)

 

ネクタイです。たしか2年ほど前の父親は一時的に子会社に出向していて、本社よりも規則が緩かったはずなので、すこしカジュアル目な感じのネクタイでもいけるだろうと、2年前の自分ならネクタイをプレゼントしていたと思います。とても気の利く、最高の息子です。(2,990円)

 

 

 

2014年度分(息子26歳)

 

ウインドブレーカーです。3年ほど前の父親は大阪で単身赴任をしながら一人でサイクリングをしていると言っていたので、ウインドブレーカーがあると便利なんじゃないかと3年前の自分なら考えたと思います。よくできた、鬼のように素晴らしい息子です。ただ、あと23個プレゼントがあると思うと死にそうです。(3,990円)

 

 

 

2013年度分(息子25歳)

 

化粧水です。たしかこの頃父は頻繁に、「顔が渇くんだよね」と言っていたはずなので、顔が渇くという症状に対して最もクリティカルなソリューションを提供してあげるべく、当時の自分なら化粧品をプレゼントしただろうと考えられます。というわけで2013年度分として化粧水を買いました。(580円)

 

 

 

2012年度分(息子24歳)

 

『土とは何だろうか?』です。恐らく父にとって最も興味のない問いの一つだと思うのですが、2012年の自分はそんな父に対して「土に関する視野を広げてもらいたい」と思ったはずなので、この本をプレゼントしただろうと考えられます。プレゼントが思いつかなくなってきたわけではありません。(1,620円)

 

 

 

2011年度分(息子23歳)

 

トートバッグです。この年は自分はもう社会人になっているので、父の日にもちょっと良いものを買ってあげようとしたはずです。そこで、お出かけに使えるトートバッグ。父も涙を流しながら、一生の宝物にすることでしょう。目に入れても痛くない、最愛の息子です。(6,990円)

 

 

 

2010年度分(息子22歳)

 

ハンカチです。とりあえず無印良品で売っているハンカチで父の日を凌いだだろうと思われます。まさに凌ぎの一手であり、逃げの一手。出費を抑えることに躍起になっていたのです。(400円)

 

 

 

2009年度分(息子21歳)

 

ブラシです。大学生でお金のないこの頃は、無印良品で売られている物品で父の日を凌ぐのが習慣化していたはずなので、この “ブラシ” が2009年度分のプレゼントとなっていたことでしょう。(1,290円)

 

 

 

2008年度分(息子20歳)

 

日本酒セットです。机の色と同化し過ぎて何も見えません。息子は20歳。お酒が飲めるようになった年にこんなものをプレゼントされたら父は泣いてしまうんじゃないでしょうか。この日父と息子は酒を酌み交わし、思い出話に花を咲かせて盛大に飲みまくったはずです。愛しさの極み。自慢の息子です。(840円)

 

 

 

2007年度分(息子19歳)

 

“能” に関する書籍、『風姿花伝・三道』です。読み方はわかりません。趣味は “レゲエ” と “車” な父にとって、 “能” は最も興味のない分野の一つだと思うのですが、どうか興味の幅を広げて欲しいとこの年の自分は思っていたような気がするので、この本をプレゼントしたはずです。(994円)

 

 

 

2006年度分(息子18歳)

 

“能”の入門書、『能・文楽・歌舞伎』です。プレゼントを思いつかなくなってきているわけではありません。趣味は “レゲエ” と “車” な父にとって、“能” は最も興味のない分野の一つだと思うのですが、どうか興味の幅を広げて欲しい、その一心でこれをプレゼントしたのでしょう。翌年にはさらに『風姿花伝・三道』をプレゼントすることになるのですが、“能” の流布に躍起になってくる息子は、さぞかし怖かったことでしょう。(1,350円)

 

 

 

2005 ー 2001年度分(息子17 ー 13歳)

 

この期間は、5年連続で「ひとくちゼリーパイナップル」です。この企画自体に疲れてきたので手を抜いた、というわけではありません。自分が中高生の頃、父はこのひとくちゼリーパイナップルが好きだと、そんなことを言っていたようないなかったような気がするので、当時の自分であれば毎年少ないお小遣いからこれを買って父に手渡したのではないか。そう考えました。(計1,450円)

 

 

 

2000 ー 1995年度分(息子12 ー 7歳)

 

6年連続でお菓子です。断じて、適当になってきているわけではありませんし、そもそもこの企画は一体何なんだ? と迷走しているわけでもありません。やはりこの小学生の期間というのは、どうしても父にあげるものといってもお菓子くらいになってくるのです。母親からこっそりお小遣いを貰い、コンビニか駄菓子屋でお菓子を買ってそっと父に手渡したと考えられます。大事なのは金額ではなく気持ち。気持ちなのです。(計150円くらい)

 

 

 

1994年度分(息子6歳)

 

「肩揉み券」です。皆さん、一度はこの「肩揉み券」という謎の権利が明記された紙切れを見たことがあるのではないでしょうか? 6歳という年齢の男性は収入にも乏しく自らの裁量で物品を購入することができませんので、彼らは自らの労働力を売ることで父の日を凌ごうとします。そこで登場する証文が、この肩揉み券なのです。

 

ただ一点注意頂きたいのは、今回のこの肩揉み券は何とアラサーの男性が満を持して提供しているものとなりますので、受取人はかなり本格的な肩揉みが体験頂けるということ。父がこの権利を行使するその日に向けて入念に筋トレをし、肩を粉砕する勢いで揉みまくる。そういう所存であります。(priceless)

 

 

1993年度分(息子5歳)

 

「似顔絵」です。5歳児といえばこれでしょう。5歳児の息子から父親への、定番プレゼント。5歳児の似顔絵といえば、なぜか顔のサイズが歪に大きくなり約2頭身になってしまうのが定番。目の大きさもアシンメトリー。とっても可愛いですね。

 

ただし一点注意頂きたいのは、今回の似顔絵については描いている人間がアラサー・無精髭の自立した成人男性であるということ。この点に関しては正に戦慄の事実であり、一切の可愛さはありません。20年ぶりに “クレヨン” という物体を手にしました。(priceless)

 

 

 

1992年度分(息子4歳)

 

「手紙」です。4歳児のプレゼントのド定番。内容は「ぱぱだいすき」という自らの好意を直接的に伝える、極めてストレートでラブリーなものになっています。はーとを散りばめ、お気に入りのシールを貼っています。可愛いですね。

 

ただし一点注意頂きたいのは、今回のこの手紙に関しては書いている人間がスネ毛の濃い169cm 60kgの中堅社会人であるということ。この点に関してはまさに戦慄の極みであり、その事実があるだけで急に手紙から言いようのないホラー感が漂ってきます。(priceless)

 

 

 

1991年度分(息子3歳)

 

「チュウ」です。3歳児ともなってくると手紙や似顔絵すら提供する能力がないので、もはや全身全霊で自らの愛を伝え、その愛を無形商材として父にプレゼント。「パパダイチュキ〜〜」と言いながら抱きついてブチュブチュします。可愛いですね。

 

ただし一点注意頂きtwっかwんびわじオアがオパバ】パエアrア、b;s、r:ラs(priceless)

 

 

 

 

 

以上です。

「チュウ」だけは他のプレゼントとは違い極めて概念的なものなのでどのように渡せばいいのかわかりませんが、とにかく全てのプレゼントを詰め込んで神奈川県の実家に送り飛ばします。

 

 

こうして見ると少し混沌としてしまってはいますが、いずれにしても “能” と “肩揉み券” のコラボレーションは、父の日という文化が始まって以来の奇跡なのではないでしょうか。

 

 

ー 翌日 ー

 

(完)

 

 

 

父の日に一気にプレゼントをして気付いたこと纏め:

・父の日のプレゼントを27年分纏めて買うとそれなりの出費になる

 

・父という存在は極めて純粋であり、アラサーの渡す「肩揉み券」ですら喜んでくれる可能性が高い

 

・父という存在は極めて純粋であり、アラサーの描いた 「似顔絵」や「手紙」に対して何もツッコミを入れてこない可能性が高い

 

・息子の働きかけによって父という存在は 「能」に興味を持つ可能性があるが、「土」に興味を持ってもらうのは厳しい

 

・できれば先送りすることなく、毎年プレゼントを贈ることが望ましい

 

 

……こちらからは、以上でございます。それでは、良い父の日ライフを。

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