子どもの朝ごはんは「3日連続でドーナツ」――今どき母親たちの“トンデモ朝ごはん”に共感の声も

2017/4/21 08:54 日刊SPA!

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 家族憩いの時間。新しい1日の始まり。元気に活動するためのエネルギーとして重要な“朝ごはん”。しかし近年、その様子が変わりつつあるというのだ。

「タクちゃんのところは今日もドーナツか……」

 ベテラン保育士の片岡さん(仮名・48歳)が連絡帳を見ながら嘆く。連絡帳とは、子どもの健康状態から朝ごはん、家庭や保育園での様子をやりとりする、いわば交換日記のようなものだ。

 いま保育士たちの井戸端会議では、各家庭の「トンデモ朝ごはん」が話題になっている。片岡さんはもちろん、30代以上の世代が育った頃には、「ごはん+みそ汁+シャケ」や「トースト+目玉焼き+ベーコン」などが中心だったことだろう。だが、もはやそれは昔のこと……!?

◆3日連続でドーナツを…

 3日連続で朝ごはんのメニューに「ドーナツ」と記してきたタクちゃんの母親。心配した片岡さんが理由を尋ねてみると……。

「ご存知かと思いますが、うちのタクちゃんは好き嫌いが激しくて、普通のごはんを用意してもなかなか食べてくれないんです」

 タクちゃんの両親は共働き。母親も朝早くから化粧や身だしなみを整えなければならない。まさに1分1秒を争うなか、子どもがダダをこねてしまう。それでも何かを食べさせなければと考えた末、タクちゃんの好物であるドーナツを与えることにしたそうだ。とはいえ、さすがに3日連続はどうなのか(苦笑)。

 そのほか最近、片岡さんの印象に残っていた朝ごはんを見ていこう。

◆祖父のお土産の海苔巻きせんべい

「関東某所のお寺に祖父が行ってきたみたいで。そのお土産としてもらったという醤油味の海苔巻きせんべいです」

 たしかに、せんべいは米を原料に使っており、海苔が巻いてあれば、昔ながらの朝ごはんっぽくもあるが……。

◆居酒屋で余った焼き鳥

 居酒屋で余った「焼き鳥」とは、いったいどんな親なんだ……と思われるかもしれないが、旦那が居酒屋(※個人経営)の厨房で働いており、たまに料理を持ち帰ってくるのだという。

 とはいえ、インパクトはバツグンだ! 子どもが胃もたれしないのか少し心配ではある。

◆カワイイ感じのラーメン

 続いて、朝から「ラーメン」とは、こちらもなんだか夜勤明けのおじさんみたいな……。記者が思わず聞き返してみると、どうも我々が想像するラーメンとは違うらしい。

「アンパンマンとかバイキンマンのナルトを見ると子どもはとっても喜ぶんです」

 人気アニメのキャラクターがパッケージにデザインされた、カワイイ感じのミニインスタントラーメンとのことだった。

◆親たちと同世代の保育士からは共感の声も…

 いかがだったであろうか。なかにはドキッとした読者も多いはずだ。しかし、じつは親側と同世代の保育士からは共感する声もあがっている。神奈川県の保育園で働く山村さん(仮名・31歳)。自身も1児の母である。

「私の旦那はデザイン関係の仕事をしていて、徹夜も多いので朝はいたりいなかったり。子どものためにきちんとごはんを作ろうとは思っていても、朝番(7時30分から勤務)のときは自分自身の準備もバタバタしたり……。子どもが食べてくれないときの苦労はわかりますね。たとえトンデモ朝ごはんでも、なにも食べないよりかはマシかなと」

 実際に連絡帳を見ても近年は子どもが喜ぶ菓子パンなどを与える家庭が増えているそうだ。だが、共働き世帯の増加が背景にあるとはいえ、朝ごはんが簡素化しつつあることは事実だ。どうなる、ニッポンの朝ごはん!

<取材・文/山田門八>

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