犬は寒さを感じているの?獣医さんに聞いてみた

2017/3/24 11:31 ネタりかコンテンツ部

最近、洋服を着せた犬を連れている人をよく見かけます。そんな人を見て「犬は毛に覆われているのだから、寒くないんじゃない?」と言う人もいるようです。

はたして犬は寒さを感じているのでしょうか。それを知りたくて、東京・調布市にあるクルーズ動物病院院長の齋藤雅文さんにお話を聞いてみました。

 

 

犬が寒さに強いかどうかは原産国が関係している

── ずばり、犬は寒さを感じているのでしょうか?

犬はしゃべれないですからね。でも、診察に来る犬を見ていると、たいていは寒そうにしていますよ(笑)。

寒さにどれぐらい強いかは、原産国に関係するといわれています。代表的な例をあげれば、シベリアからカナダの北極圏あたりが原産国のシベリアンハスキーは、やはり寒さに強いですね。寒さのなかで体温を保つために、血管は皮膚のずっと深い場所にあるんです。

下毛(アンダーコート)が生える犬種かどうかも影響しますね。シベリアンハスキーはもちろん、柴犬や秋田犬、ポメラニアンが、下毛が生える代表的な犬種です。

 

── 最近は、外で飼わずに室内で飼うことが増えているようですが、それも関係していますか?

環境の変化は大きく影響していると感じています。最近、特に東京などの都会では、室内で飼われる場合がほとんどです。冬でも暖かな家の中にいますから、大型犬でも、寒くなるとなかなか散歩にも行きたがらないようです。

一昔くらい前までは、歌にあるように、犬は庭を駆け回っていましたが、最近は、犬もネコと同じように、あったかいところが好きみたいですよ。

他にも、歳をとったり、病気になったりすることも、寒がる原因になることがあります。

 

▲齋藤先生と愛犬もん太くん

 

犬に洋服を着せる理由とは?

── 寒さに強い種類の犬には洋服を着せる必要がないということですか?

そうとも言い切れないと思います。

私も最近犬を飼い始めてわかったのですが、たとえば散歩に行くと、お腹のあたりの毛にけっこう汚れが付いてしまうんですね。この汚れを落とすのが、毎回となるとかなりの手間になります。でも洋服を着せておけば、それが防げるんです。散歩の前に服を着せ、戻ったら脱がせればいいんですから。

また、夏場に毛を短く整えてあげることを「サマーカット」といいます。室内にいる分には涼しげだし、皮膚病の管理もしやすいのですが、屋外では強い直射日光が肌に当たってしまうため、あまり良くないと言われています。でも服を着せておけば、それも防げます。

皮膚炎の犬なら、服を着せておけば引っ掻き防止にもなりますしね。

 

▲もん太くんは、イングリッシュ・コッカー・スパニエルとラブラドール・レトリバーのMIX犬

 

── 犬は、洋服を着ることを嫌がらないのですか?

最初は嫌がりますが、慣れちゃうみたいですね。首輪もそうですから。慣れれば、犬は「首輪を付ける・服を着る=散歩に行ける」と認識し、むしろ喜ぶようになります。

飼い主さんを見ていると、必要なときは着せてあとは脱がせているという方が多いです。着せっぱなしにしておくと擦れて毛玉ができてしまいますし、洋服がきついと擦れた部分に皮膚トラブルが起きてしまうなどのケースもあります。それらの異変が洋服に隠れて見つけらないこともありますからね。

犬が洋服を着るのを嫌がらないためには、最初が肝心で、おやつを与えるなどして、洋服を着るのはいいことだ、と認識させることが大切ですね。

 

── ありがとうございました。

 

まとめ

・原産国によって寒さに強い犬種と弱い犬種がいる。

・下毛(アンダーコート)が生えている犬種は寒さには強い。

・大型犬も含めて室内で飼うことが増えたため、寒くなると散歩に行きたがらない傾向にある。

・犬に洋服を着せるのは、汚れを防ぐ目的もある。

 

(取材・文 / たなかみえ)

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