余命僅か7歳少年の最後の願い「僕が死んだらママのお墓の隣に埋めて」(英)

2017/3/19 20:47 Techinsight

余命僅かの7歳少年、亡くなった母親のお墓の隣に埋めてと頼む(出典:http://www.telegraph.co.uk) 余命僅かの7歳少年、亡くなった母親のお墓の隣に埋めてと頼む(出典:http://www.telegraph.co.uk)

妻に続いて今度は息子を失わなければならないと知った父の悲しみは想像を絶するものに違いない。このほど余命僅かと宣告された7歳の息子のために、経済的余裕のない父の友人がクラウドファンディングのアカウントを開設した。英紙『The Telegraph』ら複数のメディアが報じて以来、目標金額の5倍を上回る寄付金が集まっている。

「僕が死んだらママのお墓の隣に埋めてね。」

それは7歳になるフィリップ・クワンジー君の最後の願いだ。ポーランド人の両親の間に生まれたフィリップ君の母アグニエシュカさんは、フィリップ君がまだ2歳の時に結合組織細胞に発生した「肉腫」が原因で、2011年11月に33歳という若さで他界した。

妻に先立たれて間もなくして、今度はフィリップ君の顔や体に湿疹があることに気付いた父のピョートルさん(40歳)は、当時住んでいたポーランドで医師の診察を仰いだが「特に異常はない」と診断された。その後、父子はイギリスへ移住しフィリップ君の湿疹が悪化したため病院にかかったところ、2013年に皮膚や神経など様々な臓器に異常が生じる「神経線維腫症1型」と診断された。遺伝性の場合もあるが、ほとんどは個人の体内の蛋白機能の低下により起こる遺伝子疾患だと言われている。

さらに昨年9月、フィリップ君は鼻血を出し両脚が痛むようになったためにピョートルさんが診療所に連れて行き検査を願い出たところ、フィリップ君は深刻な貧血と小児の血液腫瘍の一種である「若年性骨髄単球性白血病(JMML)」であることがわかった。ケンブリッジやロンドンのグレート・オーモンド・ストリート病院で複数の治療が試みられたが不成功に終わり、今月に入ってピョートルさんは医師から「できることは痛みを抑えることぐらいです」とフィリップ君が余命僅かであるという宣告を受けた。

フィリップ君のがんは肝臓と腸に転移しており、すでに肝臓機能が停止してしまっている。食べ物も嘔吐してしまうために受け付けられず、髪が抜けおち体が痩せ細った状態で激しい痛みと闘っているのだ。

そんな息子の姿を見ているピョートルさん自身も先天的に脊椎骨が形成不全である「二分脊椎症」を患い、腎臓疾患や糖尿病、高血圧を抱えている。そのため仕事ができず、新しい妻との間にできた2歳の娘、妻の2人の連れ子を養うことも精一杯の状態だ。

自分の死期が近いことを悟ったフィリップ君は、ピョートルさんに「ポーランドのママのお墓の隣に埋めてほしい」と伝えた。フィリップ君の健康状態からみて、生前にポーランドへ移動することは不可能であり、フィリップ君が旅立ってしまった後に母のアグニエシュカさんが埋葬されているポーランドの南部ヴァドヴィツェに移送するには莫大な費用がかかる。ピョートルさんにその経済的余裕はなかった。

愛息の最後の願いをどうしても叶えてあげたいと思ったピョートルさんは、友人のモニカ・メマリさんに相談した。そして14日に、クラウドファンディングサイト「JustGiving」で目標金額6,500ポンド(約90万円)を募ったところ、その5倍以上の37,065ポンド(約520万円)が集まり、現在もその額は増え続けている。

見知らぬ人たちからの善意を目にしたピョートルさんの感動は計り知れない。「ママの隣に埋めてくれたら、きっとママが僕の面倒を見てくれるだろうから」と話すフィリップ君の最後の願いはきっと叶うことになるだろう。とはいえ、子供を失うことに直面しなければならないピョートルさんの悲しみを思うと涙無しではいられないという人も多い。フィリップ君が、最後には痛みから逃れて安らかに眠りにつけることをただ願うばかりである。

出典:http://www.telegraph.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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