天狗にむかって悪態をつけ!日本三大奇祭「悪態まつり」に参加してきた

2017/1/7 19:01 ネタりかコンテンツ部

12月18日の日曜日。

日本三大奇祭のひとつ「悪態まつり」に参加してきた。

 

簡潔に説明すると「天狗にふんして山をのぼるおじさんたちに、悪態をつきまくるお祭り」だ。

そりゃあ、奇祭にカウントされるわけだ。

起源は江戸時代。政治に対する庶民の不満を晴らすため、領主がはじめたお祭りらしい。その日だけは無礼講にして文句をいわせた。

 

悪態はツッコミ!知らない人どうし、笑いながら山をのぼる

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開催場所は茨城県笠間市の愛宕山。標高300mほどのちいさな山だ。

そのふもとからスタートして、頂上の愛宕神社まで約4kmの道のりを歩く。

 

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▲到着したときには、すでに天狗が歩きはじめていた

 

すでに歩きはじめていた天狗役のおじさんたち。

全員マスクをつけているのは「口ごたえしません。話しません」の意思表示だそうだ。

 

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参加者たちも天狗について、ぞろぞろと山をのぼっていく。

パッと見たかんじ200人以上はついてきてるかな。

 

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参加者たちはさっそく悪態をつきまくる。

「さっさと歩け、バカヤロー!!」

「山道つらいじゃねえか、バカヤロー!!」

「なんでおれはモテないんだ、バカヤロー!!」

などと大声をはりあげる。

 

文字にすると殺伐とした空気におもわれるかもしれないが、おもしろい悪態のあとは知らない人どうし、みんなでガハガハ笑っている。

悪態というより、状況に対するツッコミというかんじだ。

 

16回の激熱バトル!お供え物を奪いとれ

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▲こういうほこらが16か所ある

 

道中はたんなる山登りではない。

天狗たちは途中にある16ヵ所のほこらにお供え物をおさめる。

お供え物をゲットできれば福がおとずれるので、参加者たちははげしく奪いあう。

 

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お供えものは「わら、おはらい棒、板、皿、お餅、5円玉」のセットで、どれか1つでも取れればOKだ。

ほこらにおさめて、神主さんがパンパンと手を叩いたら、奪い合いスタートの合図。

 

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老若男女いりみだれ、団子状態になって奪いとる。

見た目にわかりやすいので、わらが一番壮絶な奪い合いになる。

 

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外からみるとこんな感じ。

ともかく内側に入りこめなければお話しにならない。

あまりの激しさに最初の2~3ヵ所はたじろいでしまった。

 

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なかでも名バウトは、小学生低学年とおぼしき男の子2人と女の子1人の奪い合い。

まわりを取り囲む大人たちが

「もっと本気で引っ張れ、バカヤロー!!」

「いいぞ、女の子!がんばれ、バカヤロー!!」

などと応援するなか、子どもたちが本気になってわらを引っ張りあうさまは、さながら古代ローマのコロッセオ。

最終的に女の子が男2人をしりぞけ、わらをゲットし、大きな拍手と歓声がわいた。

 

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わたしもどさくさまぎれに数本だけ、わらをゲットできた。

5%ぐらいは幸福がおとずれてくれないものだろうか。

 

終了のかけ声は「3、2、1、バカヤロー!!」

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山をのぼって悪態ついて、お供え物を奪いあうこと90分。あっという間に愛宕神社に到着した。

お堂のまわりに参加者たちがぎゅうぎゅう詰めにあつまる。一様にソワソワしてる。

なにかがはじまりそうな予感……。

 

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さきほどのおじさんたちが、天狗のお面をかぶってあらわれると、つぎからつぎにお菓子を投げる。

「こっちに投げろ、バカヤロー!」

「後ろまで届かねえのか、バカヤロー!」

と悪態をつきながらも、必死でお菓子をひろう人々。

 

地面に落ちたうまい棒をひろっていると、かちかちの固い餅が背中にドスドスぶつかってくる。

参加者たちの服は、モチの粉で白くなっている。最後まで激しい祭りだ。

 

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お菓子投げは10分以上つづき、投げ終わるころには両手いっぱい戦利品をゲットしていた。

マスクをとり、しゃべることを許された天狗たちが締めの挨拶。

 

「3、2、1、バカヤローーーーー!!」

 

と参加者みんなで叫び、こぶしを突きあげて終了。

いや~、おもしろかったぞ、バカヤロー!

 

 

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◎取材・文:松澤茂信(Twitter)

「東京別視点ガイド」「世界別視点ガイド」の編集長および観光会社「別視点」の代表。各種専門家をガイドに、体験型タモリ倶楽部みたいなツアーを月5~6本運行してます

 

◎撮影:齋藤洋平(Instagram)

観光会社「別視点」副代表。観光カメラマン。

 

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