ほんとに?ローソンのおでんは都道府県によってだしの味を変えているらしい

2016/12/9 21:00 ネタりかコンテンツ部

ローソンにおでんを買いに行ったら、ポスターに「ご当地限定だしつゆ」と書いてありました。

ということは、地域によってだしつゆが違うということではないかと、ローソンさんに問い合わせてみることに。「今年は9種類のだしつゆで販売しています」ということだったので、「試飲させてください」とお願いしました。

 

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お邪魔したのはローソン本社。おでんの開発に携わっている商品本部カウンター商品部マーチャンダイザーの金井友香さんにお話を聞きました。

 

地域による9種類のだしつゆが誕生したわけ

── どうして地域によって9種類のだしを使ったつゆを用意することになったのでしょう?

「販売」という観点だけなら、もちろん1種類のほうが効率的なのですが、全国のお客さまのことを考えたとき、もっとエリアに根付いた商品開発ができないかと思ったんです。

他の地域と飲み比べるわけではないので、お客さまには味の違いはわからないかもしれませんが、お店からすると「自分の土地の味」ということで、よりオススメしやすいのではという意見もありました。おでんを召し上がったときに、「馴染みの味がするなぁ」と感じていただければいいなと思っています。

 

── どのように各地域の味が決まるのですか?

まずは、メーカーさんが各地域の特徴を考えながら、ベースのつゆを作ってくれます。そして、当社の開発メンバーでその味がお客さまに響くかどうかという観点で試飲しながら決めていきます。もちろん、大根や練り物系をそのつゆで煮て、味がしみ出た状態でも確認しています。

 

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(写真提供:ローソン)

 

── お店によって具材が違うように思うのですが、そうすると同じ地域でもつゆの味が変わって来るのではないですか?

希釈も、鍋の棚割もマニュアルでは決まっていますが、売れる具材はお店によるので、例えば畜肉系の具材が多いお店なら、そこで味の違いが出ることも考えられます。

たまに、徹底してあく取りをしていたり、逆に肉の脂がいい味を出しているからと言ったり、ものすごくおでんにこだわりを持っているオーナーさんもいるんですよ。基本は一緒ですが、そういうところで若干、店による違いが出てくるかもしれませんね。

 

いよいよ試飲します

というところで、そろそろローソンさんのこだわりのつゆの試飲を開始。

しかし、テーブルの上にずらりと並んだ9種類のつゆは、ラベルが貼ってあるとはいうものの、すべて同じ色……。舌だけで味の違いわかるのか、かなり不安です。

 

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9種類のつゆのベースとなるのは、焼津産かつお節(九州地域は枕崎産)と、北海道産昆布を使用しただしです。もちろん、化学調味料は一切使用されていないとのこと。これをベースに、地域ごとに特色のある味にしています。どのだしつゆも色が薄いのは、おでんには濃い色のつゆが好まれないからなのだそうです。

 

関東

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関東エリアのだしは、基本となる焼津産かつお節と北海道産昆布に、丸大豆醤油を使っています。

ふだん飲み慣れているせいか、これといった特徴は感じられませんでした。でももしかしたらその方が具材と喧嘩せず、おいしさが引き出せるのかもしれません。

 

北海道

基本だしに、昆布や魚介の旨味を加えています。

関東のだしつゆ同様、あまりくせのない味でした。昆布だし自体はあまり味を主張しないようです。

 

東北

 

基本だしに、煮干しだしを加え、隠し味に比内地鶏を使っています。

関東、北海道に続いて飲んだ東北のだしつゆ。私の舌でも明らかに違うことがわかりました。ローソンさんいわく、比内地鶏が、だしにまろやかさを加えているのだそうです。煮干しの味はそれほど強く感じませんでした。

 

東海(中部)

 

基本だしに、東海でよく使われているむろあじ節のだしを足しています。

むろあじの干物を想像してちょっと生臭いのかなと想像していたのですが、思いの外さっぱりした味でした。

 

近畿

kinki

 

昆布だしの文化があるので、基本だしに昆布だしを足して、若干昆布の味を強めにしています。

関東のだしに、コクが加わった感じがしました。昆布だしは素材の良さを引き出す役割があるので、あまり強く主張しないのかもしれません。

 

北陸

hokuriku

 

基本だしに、北陸地方でふだんから使われているうるめ節からとっただしを足しています。

口に含んだ瞬間、少し甘みが感じられて、関東の基本だしつゆとは違うことがわかりました。うるめの生臭さはありません。

 

中国・四国

tyushikoku

 

基本だしに、瀬戸内産のいりこだしを加えています。

北陸のだしつゆに近い味。まろやかな口当たりを感じました。

 

九州

kyusyu

 

基本だしでも、かつお節は枕崎産を使用。そこにあごだしを加え、甘めのお醤油で味付けます。

9種類のだしのなかで、個人的には一番好きな味でした。その理由はどうも甘めのお醤油のようです。

 

沖縄

okinawa

 

基本だしに、隠し味として豚足のだしを使います。

肉がだしに加わっているのでもっとこってりしているのかなと思っていましたが、意外にあっさり。クセも感じられませんでした。ちなみに、ローソンさんでは、沖縄が全国で一番おでんが売れているそうですよ。

 

まとめ

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具材の入っていないつゆは、どれもおいしいけれど、おでんとはなかなか結びつきませんでした。おでんつゆだけで完結するのではなく、具材と組み合わすことで、お互いの引き立てる味を目指しているからでしょうか。

取材の帰りに近所のローソンでおでんを買いました。大根、玉子、白滝という全国すべてのローソンで不動の人気の3つ。やっぱり具材があってこそ。手間暇かけた家庭の味がコンビニで味わえるなんて、いい時代になったなぁと思います。

ちなみにハワイのローソンでもおでんが販売されていて、関東のだしつゆが使われているそうです。もし、年末年始をハワイで過ごす予定のあるかたは、ぜひ試してみてください。

 

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金井さんたち、ローソンの開発部のかたたちは、すでに2017年のおでんの開発に取りかかっているとのこと。どこのコンビニエンスストアもさまざまな工夫でおでんに取り組んでいます。「何かいいアイデアがありませんか」と金井さん。コンビニおでん戦争、負けるわけにはいきませんね。

 

(たなかみえ)

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