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おくりバント高山の東京接待酒場 #1・プレジデントハウス(西新宿)編

2016/11/21 19:01 ネタりかコンテンツ部

皆さんは、「スナック」を訪れたことがあるだろうか。

スナックといえば昭和世代の方々が楽しむ場所という印象が強く、20代OLの記者(私)には馴染みの薄い世界だ。しかし、未知の世界というのはいつだって魅力に溢れているものだ。

 

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彼の名前は高山洋平。株式会社おくりバントを経営する社長である。

そして高山は、頻繁に接待をおこなう昭和型営業マンの典型でもある。だからこそ、彼のセレクトする店は、常に相手の想像の斜め上を行く名店ばかりだ。

 

本記事は、1年365日中360日は呑み歩くという彼が、呑み屋やスナックの魅力を私に飲み語りするという連載企画の第1回目である。

 

本日紹介する一軒・プレジデントハウス(西新宿)

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ある日、いつものように高山に呼び出された私は、丸の内線・西新宿駅徒歩5分のスナック「プレジデントハウス」を訪れた。

 

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「スナックに通う人間にとって、この店は西新宿最後の楽園(スナック)だ。」

自分で水割りを作りながら、そう語る高山。聞けば、取材開始時刻である19時の時点で既に2時間以上飲んでいたという。いつも思うのだが、仕事は大丈夫なのだろうか。

 

音響が日本最強。41年間続く最高の楽園(スナック)

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ーー 本日はよろしくお願いします。まずは、こちらのお店をおすすめされた理由から教えてください。

 

高山:このお店、もう41年もやってるんだ。同じ場所で、同じママで、41年。
俺は社長になって3年なんだけど、経営って本当に大変で、毎日ヒーヒー言ってる。でも、ここは41年。いい店じゃないはずがない。

 

ーー なるほど。たしかに内装も趣きというか、格調高い雰囲気がありますよね。

 

高山:そうなんだよ。最高すぎて最高なんだよ! で、このお店最大のおすすめポイントは、とにかく「接待に最適な店」だということ。

 

ーー 接待に……ですか? たしかに独特の雰囲気はありますが……。

 

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見よ! 宮大工が作ったこの内装には釘が一本も見当たらない!!

 

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刮目せよ! この豪華絢爛なカラオケステージを!

 

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高山:これなんか見て、41年前に1発200万円のスピーカーをフロアの左右に入れたっていうんだよ。41年前の200万だよ? ステージの豪華さと音響の良さ。これ以上の楽園(スナック)は、日本のどこにもない。

 

ーー たしかに、すごく本格的なカラオケが楽しめそうですね。これが楽園(スナック)の由来なんですね。

 

高山:接待っていうのはさ、ゴルフが好きな人にはゴルフ、マージャンが好きな人にはマージャンっていうように、相手の好みに合わせて満足させる場を提供することが大事でしょ?

だからカラオケが好きという人がいたら、俺は絶対にここで接待するようにしてる。音響は日本最強だし、内装の見た目一発で度肝抜かれるもの。

 

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こちらの女性はプレジデントハウスのママである。

41年前からずっとこの店で切り盛りをしている気さくな人柄に加え、料理やカクテル、歌にダンスなど、何でもできる西新宿の生けるレジェンドママだ。

高山にだけ話を聞いても仕方ないので、ここからママにも話に加わってもらった。

 

ママ:ふふふ。このお店はね、カラオケボックスっていうものがまだこの世に存在しない時期に始めたのよ。最初は喫茶店でもやろうかと思ってたんだけど、これからは絶対カラオケがくると思ったからね。

 

高山:歴史もあるし、とにかく本格的だよね。「カラオケ童貞はここで卒業した」っていう人も多いんだよ。

 

ママ:ふふふ。ただ、実際に歌ってみると「エコーがないから難しい」っていう人も多いわね。上級者向けかも。エコーないと、ごまかしがきかないから。残響音(リバーブ)は、本格的な劇場と同じようなやつがついてるんだけどね、けどね、どね、ね……っ、ね……、ね……。(残響音響き渡るレジェンドの声)

 

高山:いや、それがいいんだって。好きな人にはそこがたまんないんだから。

 

昭和レトロなお店はたくさんあるが、昭和ゴージャスなお店はここにしかない(高山調べ)

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高山:ところで、キミはいつもどういう店に飲みにいってるの?

 

ーー 私ですか。とくに考えてないですね。適当に居酒屋入るか、ちゃんと行くときはグルメサイトで点数が高い店とかですね。

 

高山:ありえない、そんなの。ほんとありえない。だってグルメサイトで点数が高い店って誰でも知ることができるから
「こんなヤバい店よく知ってますね!」
ってならないじゃん。飲む「場所」は大切なんだよ。特に接待では。

 

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ママ:ふふふ。今の人は、居酒屋とかの狭い椅子でぎゅって座って飲むのが好きなのよね。でもウチは、ゆーったり座れるようになってるの。心のゆとりのある人たち向けの店になってるから。

 

高山:あと、とにかく昭和が好きな人にとっては最高のお店。「昭和レトロ」っていうのはたくさんあるじゃん。大衆的なところっていうか、立ち飲み屋的なところっていうか。もちろんそれもいいんだけど、これだけ「ゴージャスな昭和」を感じさせてくれるお店は他に絶対ない。(※高山調べ)

 

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THE・昭和ゴージャス!

 

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こちらはVIPルーム。高山のような中小企業の社長でも、ここに来れば昭和大企業の社長気分が心ゆくまで味わえる。

 

コスパ最強!? 飲み放題、歌いたい放題で2500円。ママの家庭料理も味わえる

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高山:実はここ、カラオケや内装だけでなく、コスパも最強なんだよ。だって、歌い放題・飲み放題で2,500円。西新宿で、何時間いても同じ値段。すごくない?

 

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ママ:ふふふ。おつまみ付きなら3,000円。私が毎日料理して出してるの。

 

ーー 安っ! そしてこの料理、本当においしいですね。まさにおふくろの味!

 

高山:接待だけじゃない。デートスポットとしても最高だ!
この値段で飲んで歌って、お袋の味も味わえる店なんか、絶対ない! まるで彼女を実家に連れて行ったような気持ちになれるんだ! これで二人の距離もグッと縮まる。

 

ママ:ふふふ。営業時間は17時〜23時半だから、電車で帰れるしね。

 

高山:23時半に“おいとま”するのも、まさに実家デートの醍醐味だ!

 

ーー 「接待」と聞くと、つい深夜の女の子のいる店なんかを想像してしまいますが、内装もサービスも全然違いますね。

 

ママ:ふふふ。女の子がいるのは、クラブとかキャバレーとかそういうところね。

 

高山:ここはほんとに昭和型のゴージャスなスナック。文化的な価値のある場所だから、重要文化財に指定すべきだと思うんだよね。

 

ママ:ふふふ。昔は今の倍以上の値段でも連日満員だったんだけど、時代だねぇ。ただ、あんまり行列とかできちゃうのもちょっとね。20年、30年来てくれてる常連のお客さんを大事にしなきゃいけないし。

 

高山:この心意気がまた最高すぎて最高だよね。

 

スナックで歌うにはデンモク履歴を見て「店の潮目」を読むべし

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ーー ところで、スナック初心者がお店で注意しなきゃいけないことは何でしょうか?

 

高山:こういうお店で大切なのは、「店の潮目」を崩さないこと。いくら好きでも、いきなりエミネムとかドラゴンアッシュとか歌っちゃだめなんだよ。

 

ーー 店に合う曲を選べ、ということですね。でも、初めてのお店の場合、どうやって「店の潮目」を読めばいいのでしょうか。

 

高山:スナック界の大先輩、玉袋筋太郎先生から教えてもらったんだけど、一番はデンモクの履歴を見て、潮目を読めばいいんだよ。

 

ーー なるほど。サザンとかドリカムとかもありますね。

 

高山:「こういうのはありなんだ」っていうスナックのワビサビみたいなのがあるから。TUBEもブルーハーツもこの店は大丈夫なんだって、履歴みればチェックできる。

 

ーー あ、すごい! この店、レミオロメンもありなんですね!

 

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ちなみに私は、このあたりの曲は全然わからなかった。

 

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高山が選んだのは、「たそがれの銀座」。さすがの選曲である。私もママに社交ダンスのご指導を受けつつ、フロアを盛り上げる。

 

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そして私は、全く潮目ではない「歌舞伎町の女王」を歌うことにした。“エアギター選手権2016日本決勝大会5位”という薄い肩書を持つ高山が、本格的なエアーギタープレイで薄く盛り上げてくれた。

 

実はスナック発祥の地? 「プレジデントハウス」の歴史とは

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ーー ここより古いスナックというのは、何件ぐらいあるんでしょうか?

 

ママ:ふふふ。日本初のスナックって、実はウチなの。(※ママ調べ)

 

高山:え、マジで!? 長年通ってるけど、初めて聞いたよそれ!!

 

ママ:ふふふ。41年前はクラブもキャバレーも「営業は23時まで」って決められてたの。それより遅い時間は、食堂とかじゃなきゃ営業禁止だったのね。だから食べ物も提供する「スナック」っていう形をつくって、朝まで営業可能にしたの。

だって新宿に集まるようなミュージシャンや作曲家の人たちなんか、23時過ぎてから遊びたいわけでしょ。今はウチも早く閉めちゃうけど、昔は「朝までずっと」という営業を何年も何年もやってたわね。

 

高山:文化人のサロンだったんだろうな。楽しかっただろうな~。その当時のこの店で遊びたかった……!

 

ママ:ふふふ。昔は有名な俳優さんや女優さんもよく来てくれたわ。あと、映画の撮影とかで使われることは最近も多いわね。

 

高山:俺も撮影でしょっちゅうこの店使うもん。最高過ぎて最高だよ。

 

おわりに

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多くの昭和最先端の文化人をとりこにした楽園(スナック)、それがここ「プレジデントハウス」だ。

取材後、高山は執ように私に「彼氏がここに連れてきたらどう思う? 実家感覚で距離が縮まるよね!? 好きになるよね!? 結婚したくなるよね!?」と聞いてきた。それはさておき、「なぜこんな店を知っているのか」と気になることは間違いないだろう。

 

楽しく、安い。そして日本のスナックの始祖(※ママ調べ)というこの店を訪れないのは、たしかにヤバすぎてヤバいのかもしれない。あなたも西新宿近辺に訪れた際は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

 

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「プレジデントハウス」
〒160-0023 東京都新宿区西新宿5丁目1-18
西新宿駅1出口から徒歩約6分
電話番号:03-3375-8188
営業時間:17時~23時

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