【観光での熊本支援】ジモコロ熊本復興ツアーに参加して、自然と温泉と料理を満喫してきた【大人の夏休み】

2016/8/1 10:00 ネタりかコンテンツ部

2016年4月14日に発生した「熊本地震」。早いものであれからもう3ヶ月以上が経過しました。

震度7を記録する大地震で、その被害の大きさは各報道機関で伝えられたとおり。全国からの各種支援等は行われているものの、いまもなお4,000人を超える方々が避難所に身を寄せており、余震も続く中で不安を抱えたまま生活をされています。

 

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【参考】熊本地震災害支援-Yahoo! JAPAN
http://kumamotojishin.yahoo.co.jp/

 

ただ、関東圏に暮らし、九州方面に親族や知り合いがいない人の多くは、現在まで続く震災被害が想像できないというのが正直なところではないでしょうか。

東北での震災と異なり、大きな揺れや交通機関などの乱れ、節電などの直接的な影響がないことも原因と思われます。

 

もちろん復興支援したいという気持ちはあるのですが、
・「寄付」といっても、たいした金額ができるわけでもない……
・「ボランティア」といっても、休日だけでできることは限られるだろうし、半端に現地に行っても迷惑になってしまう……

 

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【参考】早稲田大学 平山郁夫記念ボランティアセンター(WAVOC)
http://www.waseda.jp/inst/wavoc/news/2016/04/21/1780/

 

そんなことを考えはじめると、結局何もしないままになってしまいがちです。これは非常によくない流れと言えます。

 

休日なんだからお金を使おう

そんなとき、『ジモコロ』というメディアでこんな呼びかけがおこなわれました。

 

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http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kumamoto20160702

 

この記事によれば、地震による大きな被害が無い地域に対しても「なんとなく危険そう」という警戒心や「こんな状況で遊びに行くなんて不謹慎」という遠慮心から、特に観光面での風評被害が甚大なものになっているそうです。

その推定被害額は、黒川温泉という温泉街だけでもなんと10億円近く! 熊本の近隣県や九州全体では計り知れないことになっているはず……。

これはもう単純な被害金額の問題にとどまらず、大げさに言えば熊本および近隣県が“忘れられた存在”へとなりかねない事態です。

 

“【熊本震災支援】黒川温泉に集まって「お金を落として」「情報発信しよう」”のコンセプト

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そんな中で企画されたのが、今回のイベント。黒川温泉の観光協会そして南小国町町長の全面バックアップのもと、ライター・編集者やブロガーなどのwebメディア関係者を中心に熊本県外の人間が100人集まり、黒川温泉を軸とした熊本情報をSNSや記事などで発信していくことを目的としたものになります。

 

「お金を落とす」という海賊のようにダイレクトなコンセプトと、参加メンバーによる「情報発信」。テレビや新聞などでは扱いにくい現地の「楽しい」観光情報も発信することができるのは、webメディアならではの強みではないでしょうか。

 

こんなときだからこそ、あれこれ考えるのではなく、普通の観光客として遊び、その様子を発信する。それがきっと、熊本地域への“観光”をためらっている誰かの目にも止まるはず……!

 

黒川温泉と南小国町

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というわけで、『ネタりか』も参加させていただくことに。

 

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現地集合・現地解散でのツアー企画なので、ぼっちでも寂しくありません。

 

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移動は熊本空港からマイクロバスを手配していただいたので、無免許にも優しい大人の修学旅行感。

 

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車中からでも雄大な景色を楽しめる道中。ドライブに最適。

 

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休憩所は絶好の撮影スポット。

 

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眼下にはこんな感じの景色が広がります。

 

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そしてこちらが南小国町役場。

 

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林業地域として栄える南小国産の木材を使用することを条件に、鉄筋コンクリート造だった旧庁舎から建て替えを行ったそうです。

 

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丸太や製材などを適所に配しながら構成されたモダンな町役場となっています。

 

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役場の開放的なテラスで、昼食として豪華すぎる弁当を頂戴しました。

 

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箸袋には熊本のアイコンともいうべき「くまモン」が。熊本滞在中は至るところで彼の姿を見かけました。

 

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昼食後は役場のホールに集合。今回のツアーを全面的にバックアップしてくださった南小国町の高橋町長から、開会の挨拶

 

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食べる・飲む・(温泉に)浸かる等、五感で楽しむのが南小国とのこと。

 

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続いて、地元で重要無形文化財として代々受け継がれている「吉原岩戸神楽」が披露されました。

 

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本日の演目は「岩戸開き」。

“天照大神が天の岩戸に閉じこもってしまったため、みんなでパーティーして外に連れ出そうとする”という、有名なあれです。

 

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出てきてよかった!

 

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そんな神楽の感動そのままに、

 

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お土産のTシャツを現地で装備する中学生感覚を……

 

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いつまでも、大事にしたいっ……!

 

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(※売り上げは全て復興のための支援金となります)

 

 

なお、黒川の魅力は、こちらの映像作品『KUROKAWA WONDERLAND』に凝縮されておりますので、ぜひご覧ください。

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webサイトはこちらになります。

 

黒川温泉の魅力

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そしてひとまず本日のお宿・「いやしの里 樹やしき」さんへ移動。

 

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高台にたたずむ広大な自然に囲まれた宿。

 

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満点の星空を一望できる源泉掛け流しの露天風呂なども備え、至高の癒しが得られるそうです。

 

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同室メンバーがヒゲ面の30代のおっさん3人だったことが、心底悔やまれます。

※「いやしの里 樹やしき」さんの本来の魅力は、こちらからご確認ください。

 

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なお黒川は、「黒川一旅館」という黒川地域全体で一つの「旅館」とみるビジョンのもとに成り立っている温泉街。
街を走る道路は「廊下」、各旅館は「部屋」と見立てた“運命共同体”となっています。

旅館がどこか一軒でも潰れると、温泉街全体が廃れてしまうもの。そのため、黒川の旅館は競い合いつつも一軒も潰さないよう支え合う、という関係になっています。それゆえに施設やサービスの質など、“おもてなし”に関する全てが高いレベルで維持されるそうです。

 

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ほんの20年ぐらい前までは、熊本の観光地図にも載らない“忘れられた観光地”であった黒川。全国屈指の人気温泉街となったのは、7つの泉質がある温泉自体の魅力だけでなく、この「黒川一旅館」の理念によってつくりあげられた黒川ブランドのおかげなのでしょう。

 

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そして、黒川温泉独自のシステムともいえるのが、こちらの「入湯手形」です。

1枚1,300円(税込)で購入すれば、黒川温泉の中の好きな露天風呂3か所に入浴することができるというシステム。まさに「黒川一旅館」だからこそ実現可能なサービスです。

 

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なお、手形は高齢者を中心とした地元の皆さんによる手作り。一枚売れるごとに25円が払われるため、その収入で旅行に行ったり、お孫さんにお小遣いをあげたりできるそうです。人口4,000人の村の37%を高齢者が占める村だからこそ、活躍の場づくりも大切なんですね。

 

歓待もすごい

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夕方からは、ツアー参加者と、町役場や温泉組合の方をはじめとした地元の皆さんとによる懇親会。

 

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参加者総勢約200名という盛況ぶりの中、

 

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数多くの豪華料理が振舞われました。

 

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そして1日の締めとして、黒川温泉観光旅館協働組合の代表理事・北里さんからのご挨拶。

震災からこれまでの約3ヶ月の思いが込み上げ、思わず涙ぐまれます。ちょうど九州復興割などがはじまるタイミングであり、「止まっていた時間がようやく動き出した」とも。

 

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地元の人たちの想いを強く強く感じたところで、初日は終了しました。

 

2日目:黒川の自然を楽しもう

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というわけでおはようございます、2日目です。

この日は複数のグループに分かれ、地元の方が用意してくださったオリジナルの体験ツアーに参加します。農業や林業に直接触れたり、郷土料理をつくったりなど、それぞれに魅力あふれるプランが準備されていました。

 

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僕が参加したのは、『ジオパークガイドがご案内 黒川の自然を楽しむ散策コース』というプラン。

実は阿蘇・南小国町はその特異な地質や自然などから世界ジオパークに指定されている地域。ジオパークガイドとは、そこで観光案内やガイドを行うための資格を取得された方のことです。

 

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黒川温泉の周辺地には普段人があまり立ち入らないような豊かな自然がたくさんあり、のんびりとしたウォーキングを楽しむには最適なのだそうです。

 

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道中にはみんなの憧れ・ミヤマクワガタの姿も。

 

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こちらはしいたけの原木。ただの町歩きでも見どころは満載。

 

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そんな感じで町から山道へ入り、ゆるゆると歩きながら辿りついた観光スポットが……

 

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はいこちら、

 

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「すずめ地獄」(Hell of sparrow)

 

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周辺の緑豊かな風景と地獄風景とが混在する名所だそうです。

噴出する亜硫酸ガスにより小動物は死ぬらしく、たまにイノシシの頭蓋骨などが野ざらしになっているという、徹底した地獄ぶり。

心臓の悪い方、喘息の方、そして小さなお子様が長時間滞在すると気分が悪くなることもあるそうですが、そうでない大人は大丈夫だそうです。

 

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(なお、この日は直近で降った大雨のせいで中心部までは近づけませんでした。)

 

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そして阿蘇五岳を見渡す展望所である「平野台高原展望所」へ向かいます。

それにしても、なんでしょうかこの「地獄」と「恋人たちの丘」という案内板内のコントラストは。

 

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コースは一気にネイチャー度を増し、

 

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都心の服装ではクリア困難な倒木などを越えながら

 

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筑後川の源流を辿っていきます。マイナスイオン感すごい。

 

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森を抜ければ、見晴台。

 

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「平野台高原展望所」に到着です。

 

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眼下に広がる一面のカルデラ。

 

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阿蘇のカルデラは日本の草原全体の5%を占める広さを誇り、約5万人がそこで生活しているそうです。
人が住んでいるカルデラの中では世界最大らしく、とにかく雄大。

 

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そしてジオパークガイドの北里さんによる、立体地図を用いての阿蘇山講座。

北里さんによると、「震災時“阿蘇山が噴火するのでは?”という噂が流れたが、阿蘇山が本気で噴火すると日本は壊滅する」そうです。

そのヤバさは富士山の600倍。世界第4位のヤバさで、前回噴火時には火山灰が北海道まで届いたとのこと。

 

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「阿蘇山噴火すると、世界の気候が変わってしまうレヴェルだから。富士山とか相手になんないから。」と熱弁をふるってくれた北里さん。

若干お国自慢的に阿蘇山の凄さを学んだところで、下山。

 

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ちなみに北里さんはジオパークガイドになるために、片道1時間かけて東海大学の農学部に行き、70時間におよぶ講義を受けたそうです。すごい資格なんですね。

 

そして「押戸石の丘」へ

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最後は再び参加者全員が集合し、「押戸石の丘」を目指します。

シュメール文字が刻まれた巨石群のある丘であり、縄文の聖地。日本でも有数のパワースポットとして注目を集めている場所だそうです。

 

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100人が行進していく様子は、何かしらのエンディングを感じさせます。

 

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360℃の大パノラマは、完全にドラクエやFFのそれ。

 

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実際、映画『進撃の巨人』のロケ地にもなっており、いつ30m級に進撃されてもおかしくない雰囲気。

 

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そしてこれが丘の上の押戸岩。雰囲気ありますね。

 

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最後は、南小国町のいいところを「種」、これからさらに頑張ってほしいところを「花」に見立てた大樹の旗を掲げ、

 

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全員で記念撮影をして、1泊2日のツアーは終了しました。

 

まとめと感想

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というわけで、一足早い夏の休日的に過ごした熊本復興ツアー。修学旅行客のキャンセルも相次いでいる中、大人の修学旅行のような思い出深い取り組みとなりました。

 

全体を振り返ると、「お金を落とす」という命題については、町役場や温泉組合の方をはじめとした地元の皆さんのご厚意にお世話になってしまった部分がかなりあり、収支だけを見ればそれほどのものにはならなかったと思います。

観光ツアーや大宴会といったコンテンツも今回の企画だからこそ実現できたものであり、個人で熊本を訪れても、同じ体験ができるわけでは決してありません。この点を以て記事自体を「偽善」や「誇大広告」とみなすこともできるでしょう。

 

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それでも参加者の多くは「また個人でここを訪れたい」と口にしていました。それは「復興支援したいから」という使命感だけではなく、「またこの土地や人たちと触れ合いたい」という純粋な楽しさによる気持ちも大きかったと思います。

僕個人の感想としても、支援という行為に伴うある種の後ろめたさを、いい意味で忘れさせてくれる楽しい2日間となりました。

 

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だからこそ、このツアーの様子を見て「熊本の周辺、楽しそうだな」と思った方は、ぜひ夏の旅行の候補先の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

だって、観光して遊ぶことが復興支援につながるなんて、最高じゃないですか……!?

今なら「九州ふっこう割」というお得な旅行プランも用意されており、熊本・大分エリアは最大70%割引で楽しめます。

 

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【公式】九州ふっこう割お知らせサイト
http://kyushu-fukkou.jp/

 

復興への道はまだまだ始まったばかりですが、今回の企画が誰かの新たな一歩のきっかけとなれば幸いです。

 

 

今回のツアーの全容をもっと知りたい方へ

●ツアー当日の様子をまとめた映像はこちら

●ツアー全体の概要をまとめた記事はこちら
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/kakijiro017

●ツアー参加者によるツイートまとめはこちら
http://togetter.com/li/996113

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