世界中で大流行の陣地取りゲーム「Ingress」をベトナムでやるとどうなるか?
2014/10/28 17:39 ネタりか自由帳

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第118回は、ベトナムのIngress事情を調査します。
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シンチャオ(こんにちは)!
ベトナム在住ライターの、ネルソン水嶋です!
みなさんは「Ingress」というアプリゲームをご存じですか?
一言でいうと、Googleが開発した世界規模の陣地取りゲームです。
Yahoo!ニュースでも取り上げられ、Android版のインストール数だけでも5,000,000~10,000,000という、桁が大きすぎてわけの分からない規模になっています。
現実と仮想世界が交差する陣取りゲームアプリ「Ingress」の魅力とは(THE PAGE) – Yahoo! ニュース
今回はそんなIngressをベトナム(ホーチミン市)でやってみようと思います。
しかし、私はIngress初心者……。
そこで、2人の先輩エージェントに来てもらいました!
(※エージェントとは、ゲーム内でのプレーヤーの呼称です)
左から、ろうちょんさんと、こでらさん。私と同じベトナム在住者の方々です。
ネルソン「本日はよろしくお願いします!」
ろうちょん「……」
こでら「……」
ネルソン「ちょっと! 2人とも! どうして下向いてんの! こっち見てよ!」
ろうちょん「いやいや」
こでら「ここはすでに戦場ですよ」
2人「このオペラハウスは重要な『ポータル』だよ」
ネルソン「はぁ!?」
こでら「Ingressを立ち上げてみてください」
ネルソン「はぁ……」
ネルソン「うわ……。何だコレ! 画面が真っ青になってる!」
ろうちょん「Ingressについて予習してきたんじゃなかったの?」
ネルソン「すみません、予習してきたけど、いまいち分からなくて……。説明をお願いします」
■先輩エージェントによる「Ingress」のルール説明
こでら「Ingressっていうのは、要するに『世界規模の陣地取りゲーム』なんですよ」
ネルソン「はい」
ろうちょん「プレーヤーはまず、『レジスタンス』と『エンライテンド』という2チームに分かれる」
ネルソン「はい」
ろうちょん「そのあとはGPSと連携したフィールド上を移動して、『ポータル』を『ハッキング』するの」
ネルソン「はい」
ろうちょん「ポータルは現実の『石像や歴史的な名所の近く』、簡単にいえばその土地の待ち合わせ場所になりそうなところにある」
ネルソン「はい」
こでら「そこの近くまで行ったら……」
こでら「ハッキング!」
ネルソン「はい!」
こでら「するとアイテムがもらえます。ポータルを自陣化する『レゾネーター』と、敵陣のポータルを攻撃する『XMP』がメインです」
ろうちょん「ここまでは分かった?」
ネルソン「すみません……。途中から何を言っているのか、さっぱり……」
2人「!?」
■とにかく「Ingress」を始めてみよう!
ろうちょん「とりあえず習うより慣れろだね。あそこに何が見える?」
ネルソン「ショッピングセンターのユニオンスクエアです」
ろうちょん「実はあれもポータルなんだ」
ネルソン「何だと!」
ろうちょん「ちょうどつぶれかけのレゾネーターが1つあるだけなので、攻撃してみよう」
ネルソン「さっきのXMPっていう爆弾を使うんですか?」
ろうちょん「そうそう」
ネルソン「うわっ、すげー! RPGの攻撃シーンみたいに敵のダメージが表示された!」
ろうちょん「攻撃範囲に敵陣のポータルがたくさんあるからだね」
ネルソン「青いポータルが白くなったよ!」
ろうちょん「敵のレゾネーターが全てつぶれたので、中立的なポータルになったんだ」
ネルソン「ここに自分のレゾネーターを配置していけば……」
ろうちょん「自陣のポータルができあがりっていうわけだよね」
ろうちょん「そのポータル同士をつなぐと『コントロールフィールド』という領域が生まれる。Ingressは、その面積(厳密には領域内のユーザー数)を競うゲームなんだよ」
ネルソン「な、なるほど。なんとなく分かってきた」
ネルソン「お……、この先にもポータルめっけ!」
ネルソン「……あれ? あれ?」
ネルソン「この先にポータルがあるはずなのに行けない! なんで!?」
こでら「ポータルは時に、建物内の銅像だったりもするわけですよ」
ろうちょん「しかも、入場料が必要な場所にあったり、移動に伴って交通費が必要になるから、リアル課金ゲームっていわれたりもするんだよ」
ネルソン「な、なるほど、Ingress自体には、課金の要素はないけど、現実世界を舞台にしているから、仮想通貨ではなく、実際に現金を使うわけか……。リアル課金ゲームとはよくいったもんですね」
■ベテランのエージェントはどのようにIngressをプレーしているの?
ルールもなんとなく分かってきたことだし、新たなるポータルを求めて移動するという先輩エージェント2人に同行させてもらうことにしました。
さっそく訪れたのは、中央郵便局。
ここは歴史的価値の高い、美しい建物も多いので、写真を撮っている人も多い。
観光エリアに到着したらすぐさまIngress起動。
これが、ベテランのエージェントの顔つきというものか……。
ろうちょん「あーっ!」
こでら「おーっ!」
ネルソン「ど、どうしたんですか!?」
こでら「あのサイゴン大教会……!」
ろうちょん「まだ誰の手にも渡っていないだと……!」
ネルソン「何ぃー!? ってことは今がチャーンスッ!」
ネルソン「よっしゃ! 自陣にしてやった!」
ネルソン「て、あれ? 白いポータルに戻っている……。どういうことだ!?」
こでら「ふふ……」
ネルソン「まさか……」
こでら「いただきましたよ……」
ネルソン「あんたかよ!」
ろうちょん「……というかネルソン君、なんで俺たちとは敵のチームを選んだの?」
ネルソン「いや、知らなかったし……」
【結論】
流行中のIngressは、
ベトナムでやっても面白かった!
ただし、
友達と一緒にIngressをする時は、
同じチームにした方が楽しめる!
というわけで、これから始めようとしている人は、仲の良い友達がどちらのチームに所属しているか確認してからプレーすることをオススメします!
■ベトナムで「Ingress」をする時の注意事項
最後に、ベトナムでIngressを楽しむうえでの注意事項を紹介します。
※注意点その1
ネルソン「おっ、ポータル発見!」
キキキーッ!
どん!
ネルソン「おげーっ!」
ろうちょん「ベトナムはバイク社会、歩きスマホは、はねられると思え!」
※注意点2
ネルソン「おっ、敵ポータルを攻撃だ!」
キキキーッ!
ネルソン「あれ?」
ネルソン「スマホが消えた!?」
こでら「ベトナムはひったくり社会、歩きスマホはひったくられると思え!」
と、まあ、これは言いすぎですが、徒歩中心(市内の交通インフラが発展している)の街だからこそ楽しめるゲーム。もし本当にベトナムや、海外旅行先でIngressをやろうと思っている方は、安全を確保したうえで楽しみましょう!
※本記事ではIngressの楽しみ方をざっくり紹介しましたが、説明しきれなかったルールもあります。習うより慣れろ! というわけで、まずはやってみることをオススメします。
撮影日:2014年10月9日
※この記事はYahoo! スマホガイド内「スマホの川流れ」コーナーにて配信された記事を再掲したものです
ネルソン水嶋+ノオト
ベトナム在住のライター。現地のマニアックな魅力を伝えるウェブマガジン「べとまる」(外部サイト)で活動中。そのほか、ガイドブックやイベントなども企画。
投稿ありがとうございます。
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