東京で唯一の村「檜原村」をじゃが芋のアイドルに案内してもらった

2016/12/5 19:01 ネタりかコンテンツ部

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▲自然ゆたかな檜原村。ここが東京だなんて信じられます?

 

島しょ部をのぞいて東京都で唯一の村・檜原村。

人口2200人の山あいの村で、奥多摩のちょっと南側に位置している。

都心部からは、武蔵五日市駅まで電車で行って、そこから30分ほどバスに揺られてようやくたどり着く秘境の地だ。

つい先日、ちょっと早めの紅葉を眺めに足をのばした。

 

開いてるのは11時~14時の3時間だけ!そば処「深山」

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▲趣のある古民家で営業している、そば処「深山」

 

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まずは腹ごしらえのお昼ご飯は、趣のある古民家で営業している、そば処「深山」へ。

好きがこうじてお店を開くまでになった、こだわりのソバはすべて手打ち。

店内に飾られている鎧カブトや昔ながらの民芸品、外壁にはられたホーロー看板などはご主人のコレクションである。

開いているのが11時~14時の3時間だけということもあいまって、隠れ家のような雰囲気だ。

 

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▲そば豆腐 300円

 

窓から漏れる日にあたり、座敷に座っていると、自然とくつろいだ気分になってくる。

そば豆腐をつまみながら、そばがゆでられるのをゆったりと待つ。

ふんだんにそばが練りこまれ、ねっとり濃厚な一品。薬味の香りとそばの香りが、口いっぱいにひろがる。

 

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▲あぐー舞茸汁そば 900円

 

メインディッシュは、あぐー舞茸汁そば。

沖縄産のあぐー豚と檜原村産の舞茸がはいった汁に、手打ちそばをつけていただく。

コシが強くて噛みごたえのあるそばは、個人的にとても好みな感じ。

 

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「つゆとそばの味を楽しんでもらいたいから、天ぷらはメニューに置いてないのよ」と、こだわりを語るご主人さん。

ご主人さんもその奥さんも陽気な方で「ちょうど余ってたから、お土産にあげるよ~!」と、観葉植物1鉢とゆずを1つプレゼントしてくれた。

 

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▲そば甘味 300円

 

締めは、そば甘味。そばの香りがこうばしく、くず餅のようなふにふにした食感。

きなこと黒蜜がよく合っている、甘くて優しいスイーツだ。

 

そば豆腐に舞茸そば、そばスイーツと夢中になってほおばり終えて、ふと顔をあげたら……

 

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隣になにかいた。

 

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顔が、すごく近い。

 

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そば湯をダイレクトに飲もうとしている。

ひのじゃがくん公式Twitter

 

じつは彼、檜原村のオフィシャルキャラ。名前をひのじゃがくん(@hinojagakun)と言う。

檜原村の特産品じゃが芋のアイドルである。

ゆるキャラがブームになる遥かむかし、20年以上前から存在していたキャラクターなのだ。

村のあちこちで写真を撮り、「ぽつーーーーーーーーん」とコメントを添えて、Twitterに載せている。

哀愁とユーモアが漂う写真の数々が好きで、檜原村に行くたび会っていた。

 

そんな檜原村のすべてを知り尽くす彼に、ガイドしてもらったのだ。

 

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▲おしながきを凝視するひのじゃがくん

 

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▲眼球につかんばかりの近さでメニューを見ている

 

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「深山のご主人さんとも、友だちじゃが!」と、ひのじゃがくん。

厨房にはいって記念撮影が撮りたいそうだ。

 

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顔がデカすぎて、つっかえていた。

 

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なんとか入れた。

 

ハシゴをのぼって、岩場を渡る!神戸岩でアドベンチャー気分を味わおう

 

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美味しいそばを堪能したあとは、ひのじゃがくんに誘われるがままに村を散策。

通りがかる村人たちは「あ、ひのじゃがくんだ!」と一様に黄色い悲鳴をあげていた。

さすが檜原村のアイドル、すごい人気だ。

 

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腹ごなししたところで、細い山道を車で20分ほど走り、神戸岩までやってきた。

北秋川の支流にできた峡谷で、小規模な滝が連続でかかっている自然系スポットだ。

 

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舗装されてない斜面をずんずん進むひのじゃがくん。

 

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一歩踏み間違えれば、川に落ちてしまう木の橋も、躊躇なく渡っていた。

「檜原村を知りつくしている芋は、度胸が違う!」と感心していたら

 

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岩にかかったハシゴの前で、突然、肩を落としてうなだれてしまった。

 

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さすがのひのじゃがくんも、このハシゴは登れないようだ。

私が登っているさまを見届ける背中が、どことなく寂しげだ。

 

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ひのじゃがくんの熱い視線を受けながら、ハシゴを登りきった。

 

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その先は、本格的な峡谷ゾーンに突入する。

幅の狭い道を、チェーンを握りながら慎重に進むと、冒険気分になってくる。

 

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何度も言いますけど、ここ、東京なんですよ。

ゆっくり景色を観ながら歩いて10分ほどで反対側に到着した。

 

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帰りは車道を歩いて戻る。

 

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真っ昼間なのにトンネルのなかは、やたらと薄暗い。

恐々と足をすすめていくと……

 

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ひのじゃがくんがぽつーーーんと待っててくれた。

 

ちとせ屋で濃密豆乳を飲もう

 

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峡谷冒険を楽しんだら、お次は、豆腐屋さんの「ちとせ屋」へ。

 

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お土産に豆腐を買っていっても、もちろん良いのだが、おすすめはその場で飲み干す豆乳だ。

 

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新鮮な豆乳は、超濃厚。

豆乳が好きで、コンビニでよく買って飲むのだが、それとはまるで別物だ。

とくに甘いでもなく、味はそのまんま、もろに豆腐。液体の豆腐が、舌にもったりと絡みついてくる。

 

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豆乳ドーナッツも最高。

優しい甘味のドーナッツで、食感がもっちりとしていて旨いんだな、これが。

 

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自然を満喫して、旨いものをたっぷり食べて、のんびりくつろげる檜原村。

帰りのバスを、ひのじゃがくんが一緒に待ってくれた。

都心部から2時間ちょっとで行ける秘境。週末にふらっと出かけてみてはいかがでしょう。

 

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◎取材・文:松澤茂信(Twitter)

「東京別視点ガイド」「世界別視点ガイド」の編集長および観光会社「別視点」の代表。各種専門家をガイドに、体験型タモリ倶楽部みたいなツアーを月5~6本運行してます

 

◎撮影:齋藤洋平(Instagram)

観光会社「別視点」副代表。観光カメラマン。

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