パリっ子を行列させたユニクロの“大PR作戦”とは!?
2009/10/17 10:00
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多数の客が押し寄せた「パリ・オペラ店」の様子
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■Webで、セレクトショップで、開店3か月前からジワジワとスタート
同社はまず、オープン3か月前からスペシャルウェブサイト『UNIQLO FROM TOKYO TO PARIS』を開設し、開店日までをカウントダウン。また、8月末には世界三大広告賞を総なめにした『UNIQLOCK』の第6弾「パリ編」を公開した。UNIQLOCKガールズがパリの街並みをバックに時を刻む同ブログパーツで、パリ旗艦店オープンに対する期待感を高めることが狙いだった。
『UNIQLOCK』公開とほぼ同時期に、同社はウェブ以外の展開もスタートさせる。「ユニクロの商品を幅広く知っていただく機会を作る」(同社)目的で、パリの人気ショップ『コレット』内に、ユニクロの限定商品を販売する“ショップ・イン・ショップ”をオープン。ショップ内には赤色の文字「UNIQLO FROM TOKYO TO PARIS」とロゴを掲げた。同社のトレードカラーである“赤と白”は否でも応でも目立つ。豊富な商品のカラーと共に、それらの店内装飾は人々の目を引きつけたはずだ。人気セレクトショップ内に並ぶユニクロ商品はまたたく間に注目を集めることとなった。
■駅ジャックからバゲット・バッグまで、街中にちりばめたユニクロのロゴ
さらに同社が目指したのは“人々の暮らしにおけるユニクロの浸透”だ。そのために「パリの人々が身近に感じるポイントにおいて、多くの接点を作り出してきた」(同社)という。店舗外壁には、オープン前からユニクロのロゴデザインを全面に打ち出しアピールを続けたほか、同店舗近隣の5つの駅では大々的なプロモーションも実施した。また、パリ市街を走るバスをユニクロのデザインでラッピング。さらには車道と歩道を分ける“ポール”にもロゴと開店日をあしらい、通勤や通学、買い物などで交通機関を利用する人・街を歩く人々に訴求していった。
また、パリならではの施策といえば、「フランスの食卓には欠かすことのできないバゲット」を入れる“バゲット・バッグ”での宣伝だ。同社は「パリではベーカリーでバゲットを購入する人々が多くいる」ことに着目。約140店のベーカリーとコラボレートし、ユニクロのロゴが入ったオリジナルバッグに入ったバゲットを販売してもらったという。
これだけのプロモーション活動を行うには膨大な費用がかかる。今期も増収増益を見込んでいる同社にとっても、この宣伝費用は決して“手軽”なものではなかったはずだが、それでも同社は大々的なアプローチを行い、そして成功した。ファッションの街・パリで“ジャパンブランド”の狼煙を上げた大胆なプロモーション戦略は、そのまま同社の勢いを象徴しているようにも思える。
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