映画『プール』大森美香監督 「夏の疲れが取れる優しい映画」
2009/10/7 10:00
写真を拡大
大森美香監督 (C)ORICON DD inc.
【関連】
映画『プール』場面写真
小林聡美が劇中歌で初の作詞・作曲・歌を担当 (09年06月13日)
漫画『くるねこ』アニメ版の声優決まる、小林聡美が1人全6役の一人劇を披露 (09年06月12日)
もたいが恍惚の笑み…、小林聡美の計算オンチを暴露 (08年09月08日)
映画宣伝は「ホントめんどくさい!」加瀬亮が本音をぶちまける (08年03月11日)
映画『プール』場面写真
同作は大森監督にとって、長編映画の脚本と監督両方を担当した初めての作品。原作は漫画家・桜沢エリカが映像化を前提に書き下ろした新作だが、「決まっていたのは登場人物5人の設定と場所だけ。自由に脚本を書かせていただいた」という。大森監督がチェンマイを訪れたのも初めてで「舞台となったゲストハウスとプールを初めて見たとき、このヴィジュアルはすごい! と感動しました。その場所があったからこそ、この物語が生まれたといってもいい。この土地の人たちは何を考えるだろう、どういう気持ちで毎日を過ごしているだろう、そういうところから物語を考え始めました」。
小林聡美演じる主人公の京子は4年前からチェンマイのゲストハウスで働きながら、母親を探している少年・ビー(シッティチャイ・コンピラ)とともに暮らしている。近所には余命を告げられたのに何年も生き延びているという菊子(もたいまさこ)や京子の仕事を手伝う、親切すぎる青年・市尾(加瀬亮)も住んでいる。そこへ、京子の娘・さよ(伽奈)が日本からやって来て、久しぶりに母と過ごした6日間が淡々と描かれる。
市尾がなぜチェンマイで暮らしているのか、菊子は何者なのか、具体的に語られることはない。「いろいろなことを想像しやすい映画にしたくて、なるべくシンプルに、空想で補えるところは空想に任せたいと思いました。テレビドラマの脚本の仕事をやっていると、経緯や背景をきちんと説明することが求められることが多い。しかし、映画は、映画館の中で観客と一対一で向き合えるものだと思うので、その可能性を見たいという思いがあったので、出来る限り“情報”を削いでみました」とその意図を明かす。
映画では、さよが京子と鍋を囲みながら「どうして私を残してタイにいってしまのか」と自分の気持ちを素直に母にぶつける場面がある。大森監督は「一緒に何かを食べるというのは、一緒にいて無理矢理何かを話すよりもつながっている気がします。食卓を囲むだけで、“家族”になれると思う」。その一方で、「一緒にいることだけがつながりでもない。離れていてもつながっていることも描きました」と作品への想いを語る。
「目の前にあることをきちんとやる」のが性分という大森監督。脚本、演出、映画監督などさまざまなアプローチで「これからも新しい作品を生んでいきたいですね。作品を見た人からいろいろな感想を聞くのが嬉しくて、ただそれだけのためにこういう仕事をやっているんだと、この映画を作って思いました」。最後に「夏の疲れがとれる優しい映画。一緒にチェンマイに遊びに行ったような、そんな気持ちになってほしいので、タイ料理の店を予約してから映画館へお出かけください」とアピールしていた。
【関連】
小林聡美が劇中歌で初の作詞・作曲・歌を担当 (09年06月13日)
漫画『くるねこ』アニメ版の声優決まる、小林聡美が1人全6役の一人劇を披露 (09年06月12日)
もたいが恍惚の笑み…、小林聡美の計算オンチを暴露 (08年09月08日)
映画宣伝は「ホントめんどくさい!」加瀬亮が本音をぶちまける (08年03月11日)
サンダンス映画祭で、『かもめ食堂』監督の新作『めがね』が好評 (08年01月24日)