優先席付近では携帯電話は使えない? 今はどうなっているかを調べた

2017/3/17 19:01 ネタりかコンテンツ部

心臓ペースメーカーをつけている人の近くで携帯電話は使わないほうがいい、と一般的には言われています。それを受けてか、鉄道会社では以前「優先席付近では携帯電話の電源をお切りください」という案内をしていました。

ただ、2013年に総務省はそれまで「22cm」と推奨していた携帯電話と心臓ペースメーカーの距離を「15cm」に変更しています(*)。

では現在優先席付近でのマナーについて、鉄道会社ではどのように案内をしているのでしょうか。阪急電鉄・小田急電鉄・西武鉄道の3社に伺ってみました。

(*『各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針』より)

 

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各社に聞いてみました

各社から以下のような回答が寄せられました。

 

阪急電鉄

「2014年7月15日より優先席付近での携帯電話の取り扱いを変更し、『携帯電話電源オフ車両(*)』も廃止しました。それによるお客様からのクレーム等は特に聞いていません。『優先席付近では、混雑時には携帯電話の電源をお切りください』という車内アナウンスは続けています」

(*車両編成のうちの1両を『携帯電話電源オフ車両』に設定し、終日、車両内の乗客全員が電源を切るというルールを運用していた)

 

小田急電鉄

「2015年9月17日に、関東・甲信越・東北の鉄道事業者が連名で、携帯電話の取り扱いの変更に関するニュースリリースを出しました。10月1日からは順次、それまでの『優先席付近では携帯電話の電源をお切りください』という車内ステッカーなどでの案内を、『混雑時には』と付け加えたものに変更し、年明けにはすべての変更対応を完了しました。この件に関するご意見等は特に聞いていません。現在でも車内ステッカーや車内アナウンスにて同様のご案内をしています」

 

西武鉄道

「総務省の『各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器等へ及ぼす影響を防止するための指針』を受け、携帯電話の取り扱いに関する変更について、駅・車内放送、ポスター掲出、LED表示、車内ステッカーなどでその内容をご案内しました。現在も、車内放送や車内ステッカーによるご案内は続けています。お客さまからのご意見等は特にありません」

 

このように、阪急電鉄の「携帯電話電源オフ車両」という独自制度の廃止以外は、3社ともほぼ同じ対応をしていることがわかりました。

 

一般生活ではほとんど影響ない?

総務省はその後、2015年8月の指針において「15cm」という距離を推奨しながらも、「一般生活において調査条件と同様の状況となる可能性は非常に低く、調査において心臓ペースメーカーなどに影響が確認された距離まで携帯電話などが近接したとしても、実際に影響が発生するとは限らない」ことも加えています。

しかし、実際の調査結果で一部の心臓ペースメーカーなどで携帯電話から最長「3cm」程度の距離で影響を受けることがあったため、身動きが自由にとれないような恐れがある状況下では、安全を確保するために、「装着部位と15cm程度の距離を確保する」、それが難しい場合には、「電源を切るなどの配慮をすることが望ましい」としています。

 

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まとめ

・総務省が策定した指針では、携帯電話と心臓ペースメーカーの距離は15cm程度の距離を確保することが推奨されている。しかし、一般生活では、調査と同様の最大出力・最大感度で、携帯電話と心臓ペースメーカーを使用することは少ないため、影響が発生する確率は極めて低いとされている

・とはいえ、一部の心臓ペースメーカーなどで、携帯電話から最長で「3cm」程度の距離で影響を受けることがあった

・心臓ペースメーカーを装着している人は、携帯電話から「15cm」は離れた方がいいとされている

・誰が心臓ペースメーカーを装着しているかわからないから、「15cm」は離れて携帯電話を使用する。混雑時などでそれが難しい場合は、電源を切る

 

(取材・文 / たなかみえ)

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