【検証】麺料理の「麺」は「米」に置き換えてもうまいのか?

2017/3/9 19:01 ネタりかコンテンツ部

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こんにちは! ライターのネルソン水嶋です。

 

パスタやラーメン、うどんにそば。麺類っておいしいですよね!

 

日本はお米の国ですが、同時に麺料理も豊富な「麺の国」だと思います。ちょっと強引ですが、米も麺も同じ炭水化物なので、合わせて「炭水化物の国」とするのもいいかもしれません。

 

……んっ? 米も麺も同じ炭水化物?

 

そこで私は、ふとこんなことを考えました。

 

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「麺を米に置き換えても、うまいんじゃないのか?」

 

 

なんとも頭のわるそうな発想ですが、実際にやってみたというのが今回の企画。結論から先に言うと、めちゃくちゃうまい創作料理ができました。

 

 

挑戦する麺料理はこれだ!

「麺料理」と一口に言っても、その種類はさまざま。種類が豊富な「パスタ」と「ラーメン」に照準を合わせることに。

 

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ジェノベーゼ、カルボナーラ、ペペロンチーノ、ボロネーゼ。

 

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明太子スパゲティ、塩ラーメン、しょうゆラーメン。

 

これらの料理の「麺」を「米」に変えたらどうなるの!?

 

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調理は、出張料理の経験も豊富な友人の「ちぇりさん」にお願いしました。

 

ちぇりさん「米を麺に置き換えるか……。なるほど、おもしろそうですね~」

私「お願いします! とはいってもソースかけて適当に仕上げてくれればいいんで!」

ちぇりさん「いやいや、もったいない! 米の魅力を引き出す料理にしますよ」

私「え、でも使うソースは同じじゃないと困りますよ?」

ちぇりさん「はい、同じ。でも別物です!」

私「分からん! アレンジはお任せします!」

 

というわけで、リクエストは次の2つだけ。

 

●使うソース(スープ)は同じ

●アレンジはお任せ

 

さぁ、果たして、麺は米に置き換えてもうまいのか!? 確かめましょう。

 

 

ジェノベーゼが“米化”で「ライスコロッケ」に!

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まずは、ちぇりさんにつくっていただいた「ジェノベーゼ」をふつうに食べる。

 

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おいしい!!

 

バジルの爽やかさにオリーブオイルの上品な香り。粉チーズのコクもシッカリと主張していて、抜群の味です。

 

さてしかし、ここからが企画の肝。このジェノベーゼを米料理にアレンジしてもらうのですが、何が出てくるか……。

 

ちぇりさん「おまちどうさま~」

 

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私「コロッケ!?

 

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ちぇりさん「ジェノベーゼ・ソースを使ったライスコロッケです」

友人たち「えーっ!?

 

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ほんとだ……。中身はちゃんとバジルと米、そしてチーズが入っている。た、確かに材料的にもジェノベーゼ……。

 

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いただきます!

 

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【みんなの感想】

「サクサク感のあるドリアって感じ」

「揚げることでごはんだけよりも満足感が高まる」

「食感が変わるとジェノベーゼだと認識できない」

「不思議。食べた後に鼻を抜ける風味はジェノベーゼ」

 

あと、見た目通り、ものすごくおいしいのですが、感想としてふつうなので省略します。

 

 

カルボナーラが“米化”で「ドリア」に!

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カルボナーラが……、

 

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ドリアになった!

 

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【みんなの感想】

「カルボナーラドリアって名前で売ったら人気出そう」

「ドリアっぽいけど、クリームブリュレのような甘い香りもする」

「クリームとごはんが二層になっていて、食感がおもしろい」

 

ちなみに、ちぇりさんによると「甘い香りがするのは、きっと生クリームと玉子が含まれるから」だそう。また、麺にクリームソースが絡まる通常のカルボナーラとは違い、二層に分けたことで、口内調味(ごはんを食べながらおかずで味付けする)の特徴が出たとのことだ。

 

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確かに二層だ。

 

 

ペペロンチーノが“米化”で「おこげ」に!

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ペペロンチーノが……、

 

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おこげになった!

 

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【みんなの感想】

「おつまみに最適」

「揚げたことで米と米に隙間ができて、香りが強く出る」

「オイリーなペペロンチーノもおこげだとあっさりと食べられる」

「パスタは年齢を重ねた人は食べるイメージがないけど、これなら口に合いそう」

 

 

明太子スパゲティが“米化”で「焼きおにぎり」に!

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明太子スパゲティが……、

 

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焼きおにぎりになった!

 

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【みんなの感想】

「全然違和感がない。明太子パスタ自体が日本生まれだから?」

「そもそも『明太子おにぎり』があるので、この組み合わせはおいしくて当たり前か」

「焼いたことで焼き魚のような風味が出ている、お茶漬けにしたい」

 

 

ボロネーゼが“米化”で「ピラフ」に!

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ボロネーゼが……、

 

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ピラフになった!

 

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【みんなの感想】

「どことなく懐かしい味もする。町の洋食屋にありそう」

「パスタは大人っぽい味なのに、米になると懐かしい味がする」

「炊き込むことでワインの香りがマイルドになっている」

「すごくオムライスが食べたくなる。なんで?」

 

ちなみに、ちぇりさんによると「今回のボロネーゼはデミグラスソースがベースなので、デミグラスソースがかかったオムライスを連想するのかも」とのこと。

 

 

ラーメンも“米化”するとどうなるの?

ここまではパスタの“米化”でしたが、冒頭で挙げたようにラーメンにも挑戦。

 

麺だけだと食べ足りないなと思ったときに、ごはんをスープの中にぶち込んだことのある方も多いはず。

 

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調理は、ラーメン屋の店長・とみださんにお願いしました。

 

プロのラーメン職人に「米で作ってください」なんて頼んでいいものなんだろうかと、恐る恐る聞いてみたところ「できるよ」と快く引き受けてくださいました! やさしい!

 

リクエストはさきほどと同じ。

 

●使うスープは同じ

●アレンジはお任せ

 

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さっそく調理を始めるとみださん。

 

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「ラーメン屋のコンロに、米の入ったフライパンがある」という違和感。

 

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塩ラーメンが……、

 

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塩味の「おじや」になった!

 

私「余計なものが入ってない……。意識高そうなラーメンですね! 」

とみださん「いや、トッピングが沈んで載らないんだよ

 

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あ、ほんとだ、別皿にある。

 

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そこをあえて載せてもらった。

 

私「沈みますね……」

とみださん「でしょ? 米の量は、麺の重さで合わせてあるよ」

 

見ての通り、とくにアレンジはせず、まさに麺を米に置き換えてもらいました。

 

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【みんなの感想】

「米は固い方がおいしい。麺より柔らかいと違和感があるのかも?」

「米が甘い。スープが浸透して口の中に入る量が多いのではないか」

「温泉玉子と食べると絶対にうまい」

「麺と同量の米だとスープが多いんじゃないか」

 

 

では続いて、しょうゆラーメンの米版も食べてみましょう。

 

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しょうゆラーメンが……、

 

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しょうゆ味のおじやになった!

 

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【みんなの感想】

「しょうゆの方がうまいかも。ラーメンのスープと米の組み合わせに舌が慣れてきたのかも?」

「塩ラーメンもそうだけど、米だとむせそうだよね」

「居酒屋のシメの印象が強い。お疲れ様!という感じ」

「味を楽しむ前に満腹になるから少しもったいない気がする」

 

 

私「調理する側としてはどうでした?」

とみださん「ぶっちゃけ、米だとおいしそうではなかったよね」

私「あはは(笑)おいしくつくるとしたらどうしてました?」

とみださん「具材の切り方を変えたり、溶き卵を最後に入れて予熱だけで固めたりする。あとはネギとかノリとか薬味を入れて……」

私「完全なるおじやですね!」

とみださん「そうだね(笑)」

 

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なお、ラーメンは、めちゃくちゃおいしかったです。

 

今回お邪魔したお店は、池袋のラーメン屋で修行したとみださんがベトナムのホーチミン市で開いた「75TD」。気になる方はぜひお越しください! 日本からは海を越えてネ!

 

 

麺の“米化”は、アレンジ次第で化ける!

さて、パスタとラーメン、それぞれの麺を米に置き換えてみました。

 

前者はアレンジしたところ別の魅力ある料理となり、後者はアレンジせずに調理したところ、麺の方がおいしいという結論に至りました。ここから導き出せる結果とは……!?

 

 

【結論】

麺を米に置き換えると、うまいにはうまいが、米ならではの調理法の方がもっとうまい。

 

今回のすべての料理に共通していたのですが、成分が同じ炭水化物なだけあって、ソース(スープ)との相性は抜群に良かったんですよね。

 

ただし、食感や吸収する水分量の違いによって、ラーメンでは「むせそう」「すぐにお腹がいっぱいになる」といった感想があった。これはパスタでやっても似たようなことが起こっていたでしょう。たとえばペペロンチーノの麺をそのまま米にするだけだと油で重くなることは確実。

 

それこそ、米は口内調味における基本の食べ物なだけあって、アプローチを変えると食べたときの印象がまるで違ってくるのかもしれませんね。

 

いつも食べている麺料理も、米に変えてひと手間を加えると、とんでもなくおいしい創作料理が生まれるのかも!?

 

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今回のパスタとパスタの“米化”料理のレシピはこちらから見られるようにしました。気になる方はお試しください。うまいゾ!

 

 

ネルソン水嶋+有限会社ノオト

ベトナム在住のライター。現地のマニアックな魅力を伝えるウェブマガジン「べとまる」(外部サイト)で活動中。そのほか、ガイドブックやイベントなども企画。

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