いちばん怖いのは幽霊じゃない! 事故物件のヤバさと見抜き方を大島てるに聞いてきた

2016/6/22 20:05 ネタりかコンテンツ部

こんにちは、ライターの鈴木梢(@aco220)です。夏といえば、怖い話ですね。今回は夏らしく、ちょっと怖い話をします。

テーマは……事故物件! 自殺や殺人、火災などによって人が亡くなった物件の話です。

人が死んだ場所って、近づくだけでちょっと変な気持ちになりますよね。独特のいやーな感じ。いや、私もしょっちゅう出くわすわけじゃないですけどね? どっかの名探偵じゃないからね?

不動産業者には事故物件に関する告知義務があるため、本来なら住みたくなければ住まなくて済むはずなのですが、実は……、事故物件だという事実が隠されている場合があるらしいんです! 怖い!!

今回は事故物件公示サイト「大島てる」管理人の大島てるさんに、事故物件の見分け方と見逃さないテクニックについて教えていただきます。

oshimateru1事故物件公示サイト「大島てる」管理人・大島てるさん
サイト:http://www.oshimaland.co.jp/

 

そもそも事故物件って、いつまで事故物件なの?

事件・事故が起きた場所がずっと事故物件扱いなら、もう歴史上の事件が起きたところとか、ぜんぶ事故物件になっちゃいますよね?

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「大島てる」を実際に見てみると、都心を無作為に拡大してもこの状態(炎のマークが、事故物件や過去に事故があった土地を示します)。

この情報は運営や外部の情報提供者によって追加されているのですが、そもそも事故や事件が起きてから何年ぐらいまでが事故物件扱いなのか、決まりはあるのでしょうか。

事故物件の告知期間は具体的には定められていません。法令上は、大事なことは言いなさいという感じに定められているだけです。

実務上は、賃貸物件の場合、何年間というより、『事件・事故後の最初の入居者に対してのみ告知する』ということが業界標準となりつつあるのですが、 これも法令上そう定められているわけでなく、過去にそういった裁判例があったからなのです。

しかも、最高裁の判断ではありません」(大島さん)

つまり、その次の入居者に対して告知せずに裁判沙汰になったとしても、業者は勝てると考えているということ。

そして、事故物件の特徴として「家賃が安い」ということがよく言われますが、中には、家賃を下げず、掃除さえせずに貸し続けている大家もいるのだとか……。

oshimateru2「事故物件で怖いのは、幽霊や心霊現象ばかりではありません。そういったことが怖い人もいると思いますが、それ以上に、『人が亡くなった』という重要な事実を隠蔽する業者や大家が存在することが恐ろしい。いちばん怖いのは、生きている人間なのです」(大島さん)

事故物件はよくオカルトチックなネタとして取り上げられることが多いですし、実際に人が死んでいるので怖いのですが、それ以上に「事故物件だと知らずに元の家賃のままで住み続けてしまう」ということが怖すぎる!!

では、悪徳業者や悪徳大家に事故物件をつかまされないためにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、大島てるさんに聞く「事故物件の見抜き方」をお届けします。

大島てるが教える事故物件の見抜き方6つ

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1. 家賃が安い(周辺相場よりも3〜5割くらい安い)

「事件や事故が起きたからといって家賃を下げることは大家の義務ではありません。家賃がやけに安いなと思ったら確認しましょう。家賃を下げるような良心的な大家さんなら正直に教えてくれるはずです」(大島さん)

ちなみにUR(旧公団)の賃貸物件の場合は、事故物件であれば1〜2年間だけ安く住むことができる「特別募集住宅」というものがあります。

2. 部屋の一部が不自然にリフォームされている

「お風呂やクローゼット、床だけなど、その部屋の一部だけが新品になっている場合ですね」(大島さん)

不自然に部屋の一部がリフォームされていたら要注意。リフォーム費用を抑えるために、汚れたり臭いがこびりついた部分だけ取り替えている可能性があります。

3. 一室だけ不自然にリフォームされている

「ほかの部屋も見てみないと比較できないので、もしほかに空き部屋があれば見せてもらってもいいでしょう。一室だけ玄関ドアが他と違うなんていう場合もあります」(大島さん)

内見は基本一部屋しか見られないものなので、その部屋全体がリフォームされてしまうと比較が難しくなります。その場合はきちんと業者や大家に確認しましょう。運が良ければ、周辺住人の方から聞けるかもしれません。

4. 建物の一部分がリフォームされている

「たとえば火事があった場合など、部屋まるごとどころか数部屋分が不自然に新しくなっている場合があります。建物全体を外から見ればわかります」(大島さん)

建物全体を遠くから見て不自然な一部分があったら注意しましょう。一部分だけ不自然に壁が新しかったり、色が違ったりする可能性があります。

5. 建物の色や名前が不自然に変わっている

「建物の色が塗り替えられたり、マンション・アパートの名称が変わったりすることがあります。名称の変遷について確認したい場合は、古い地図と見比べるのが良いでしょう」(大島さん)

外壁が塗り替えられてからそんなに経っていなければ、Googleストリートビューに反映されていないこともあるそうです。ぜひチェックしてみてください。

6. 直前まで定期借家だった

「『事故物件であることを告知する義務があるのは、事件・事故直後の1人目の入居者に対してのみ』という運用が業界標準となりつつあるため、定期借家契約を活用して、『1人目の入居者』には1~2年で更新させずに出て行ってもらい、その後は事故物件だということを伏せて貸そうとする場合があります。直前の入居者がなぜ出て行ってしまったのかをできる限り調べるといいでしょう」(大島さん)

前に住んでいた人が定期借家契約だったかどうかは、聞かないことにはわかりません。前の住人がどれくらいの期間住んでいたのか、なぜ出てしまったのかなどを確認しておくといいでしょう。

事故物件を見抜くための一歩進んだテクニック

事故物件の中には、上記のようなわかりやすい特徴がない場合もあります。でも「なんだかおかしい」と思ったら、以下の方法を試してみてください。

業者から事実をきちんと聞き出すには

「あらかじめ『これから話す内容を念のために録音します』と伝えて実際にやることで、相手に『これはごまかすと面倒なことになるぞ』とプレッシャーをかけることができます。訴訟時に証拠になるというよりは、めんどくさい奴だと思わせること自体が目的です」(大島さん)

脅しではなく、あくまで相手に「こいつは騙せないぞ」と思わせるための手段。本当のことをきちんと聞き出すために有効な方法です。

事故物件がすぐ近くにないか見抜くには

事故物件扱いされるのは、よっぽどのことがなければ基本的にその部屋のみ。

上下左右の部屋や、同じ建物内(共有部分含む)に関しては、告知義務もなければ、告知されなかったからといって裁判を起こしても勝つのは困難です。

その場合やっぱり役立つのが「大島てる」。悪徳業者・悪徳大家に隠蔽させないために存在する意味合いの強いサイトですが、掲載されている情報は、その部屋だけでなく、周辺に暮らすことを検討している人の役にも立つのです。

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「事故物件自体が怖いのではありません。むしろ、ちゃんと告知した上で、『リフォームもきちんとしたし、家賃も下げています』なんて営業努力ができるのは良心の証です。くり返しになりますが、怖いのはそういった事実を隠して不当に利益を得ようとする連中です」(大島さん)

事故物件公示サイト「大島てる」は、事故物件を隠したり、物件を探す人たちを騙して得しようとする人々を少しでも減らすべく、確実な情報を私たちに届け続けてくれます。 これから物件をお探しの方、ぜひ参考にしてみてくださいね。

【取材協力】大島てる(事故物件公示サイト「大島てる」管理人)http://www.oshimaland.co.jp/

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