「手取り10万円」「利用者からの暴力は日常」――「#介護士辞めたの私だ」に寄せられた悲惨な労働環境 

2016/3/23 17:36 キャリコネニュース

「#介護士辞めたの私だ」 「#介護士辞めたの私だ」

「#介護士辞めたの私だ」。ツイッターで3月半ば頃から目に付くようになったハッシュタグだ。かつて介護士として働いていた人々が、どうして仕事を辞めてしまったのか。その理由が語られている。

常に心の休まることなく、日夜利用者のことを考えて働いている介護士だが、その介護士たちの現場はかなり過酷なようだ。(文:松本ミゾレ)

「夜勤で自分1人で30人の利用者を対応。休憩なんてない」

利用者に体中を噛まれて、腕が内出血だらけになった画像をアップする人もいる。投稿者は、施設ではギリギリのメンバーしかいないため、怪我を負っても病院に行くことすら出来なかったという。しかも、周囲の介護士からフォローもなかったそうだ。

昨今、介護士による利用者への虐待についてのニュースが話題となっているが、この介護士は「利用者への虐待に敏感になるなら利用者からの虐待にも敏感になるべき」とツイートしていた。

そしてこういったケースは、全く珍しい話ではない。同様の体験談は、幾つも目に付いた。絶句するような体験談もたくさんある。

「利用者からの暴言、暴力や職員によるイジメ・パワハラは日常」
「夜勤で自分1人で30人の利用者を対応。休憩なんてない」

ギリギリの人数で回し、夜勤ありでも手取り10万円台が普通

仕事は、善意だけでこなせるものではない。人間は生きるために働くのであって、働くために生きているわけじゃない。お金がもらえるからこそ、仕事をする意味がある。しかし、介護士はその最前提さえもままならない。

「最初の職場だったデイケアは手取り10万。 今の職場はサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)で手取り15万弱。夜勤込み」
「前働いていた特養は 手取りで16から17万ぐらい 今働いている特養は手取り約15万 職員の入れ替わりが多くて ギリギリの人数で勤務してます」

僕の母親も介護士だったが、今年で退職する。理由は労働の対価があまりに少ないことと、肉体的、精神的な疲労が半端ではなかったからだ。毎月何十時間、ひどい場合だと100時間以上も残業して、手当てがつかないという施設もある。これではどこぞのチェーン居酒屋も真っ青の環境だ。

「手取り25万ぐらい欲しいにして。そしたら復職する人増えるよ」

利用者からの暴力は、本当によくあることで、その暴力は肉体的なものであったり、精神的なものであったりもする。また、施設の体制そのものや、運営している人間に対する不満も渦巻いているケースも珍しくない。

僕の母親の場合、常々色んな要因のストレスを抱えていた。「介護士なんかならなきゃよかった」が口癖だったし、仕事のストレスを家族にぶつけることも多々あった。まさに眠るためだけに家に帰り、年齢の割に見た目は老けて、利用者なのか介護士なのかの判別も難しい状態だった。

貴重な人材が辞職するに足る理由がいくつもあるなか、運営者が状況の改善を怠る。新たな人材もそんなに多くなく、負担はいつまでも重いまま。ついでに全く金にならない。やりがいや夢といったポジティブな言葉では誤魔化しきれないほど、今の介護業界は崩壊しているようだ。

ツイートの中には、「手取り25万ぐらい欲しいにして。そしたら復職する人増えるよ」という声もあったが、そうでもしないと人が定着しないだろう。このままでは利用者は増え続け、介護士の負担はますます重くなる。

 

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