締め切りを守れない無能ライターが、「納期を絶対に守る方法」をアスクルから学んだ話

2014/7/1 20:58 ネタりか自由帳

締め切りを守れない無能ライターが、「納期を絶対に守る方法」をアスクルから学んだ話 締め切りを守れない無能ライターが、「納期を絶対に守る方法」をアスクルから学んだ話

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第103回は、注文した商品を最速で届けてくれるサービス「アスクル」の実態を調査します。

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こんにちは、セブ山です。

突然ですが、僕には悩みがあります。

それは、締切が守れないということです。

今まさに「明日にはお送りします!」と言ったはずのこの原稿が、すでに締め切りから3日過ぎているという最悪の状況です。

うわぁぁぁぁあああああああ!!!!

誰か助けてくれぇぇぇええええええええ~~~!!!!

……しかし、世の中には逆に「明日届けます」と宣言して、本当に明日、商品を届けてくれる会社があります(当たり前のことですが、締め切りブッチ切り野郎の僕には、とても理解できません)。

なぜ彼らは締め切りをちゃんと守ることができるのでしょうか?

きっとなにか秘密があるはずです!

というわけで、明日届けますという納品宣言をそのまま社名にしてしまった会社「アスクル」さんにやってきました!

今回は、締め切りが守れない僕が、納期をきっちり守る会社「アスクル」さんに「締め切り(納期)を守る秘訣」を教えてもらいます!

お話を伺ったのは、アスクルBtoCカンパニーEC店舗運営部長の成松岳志さんです!

BとかCとかEとかアルファベットがいっぱい入った肩書きなので、きっと偉い人なんだと思います!

そんな偉い人からアスクルの秘密を聞き出すぞ~~~!!!!

―というわけで、本日はよろしくお願いします!

「はい、よろしくお願い致します」

―いきなりですが、アスクルってどんな会社なんですか?

「あれ? 知らずにいらっしゃったんですか!?」

―わざわざ社名で、明日来る(アスクル)という無茶な納期を自分で勝手に宣言している会社だということしか知らないです。ここなら絶対に”納期を守る秘訣を知っているだろう”と思って、社名に惹かれてやってきました!

「な、なるほど……。カンタンに説明すると、弊社は文房具やオフィス用品を中心とした通販サービスの会社ですね。オフィスのどこかで、こんなカタログを見たことはありませんか?」

―あ、たしかにこのカタログは見たことありますね! 中小企業から大企業までいろんな会社に置いてありますよね。

「これはアスクルの商品カタログなんですが、これを見てご注文いただいたものを、”鉛筆一本からでも明日届けます”というのが弊社の事業内容です」

―ああ、だから、会社のロゴマークが”鉛筆を運んでいる人”だったんですね。


オフィスの入り口には鉛筆を運ぶ巨大な「アスクル坊や」がいました!!

―あれ? でも、ちょっと待ってください! 文房具やオフィス用品だけで、こんなにぶ厚いカタログになりますかね?

「いいところに気付いてくださいましたね。アスクルは、もともとは『中小企業でも大企業並みのオフィス文房具の購入ルートを確保したい』というご要望にお応えするために始まったサービスなんですが、開始後すぐに”文房具を明日届けてくれるならほかの物も届けてほしい“というお声をいただきまして、どんどん商品点数を増やしていきました」


オフィスの一角にはアスクルの豊富なラインナップが展示されていました!!

―なるほど、だからあんなにぶ厚いカタログなんですね! ちなみに、文房具以外ってどんなものがあるんですか?

「今では、お水やトイレットペーパーなどの生活消耗品から、オフィス家具まで幅広い商品を取り扱っています。薬局やお医者さんなど、特別なものを必要とするお客様もいらっしゃいますので、その方々のニーズに応えるために、注射針など医療用品などにも商品ラインナップを広げていきました」

―すごい! そんなにいろんな商品が扱われているんですね! でも、そこまで豊富なラインナップなら、オフィスに届けるだけじゃなくて自宅にも届けてくれたらいいのに! こっそり僕の家にだけ届けてくれませんか? 最近、なにをするのも面倒で……買い物に出るのはおろか、お風呂に入るのも面倒臭いんです……

「実は、セブ山さんのように『オフィスだけじゃなくて家にも届けてほしい』という要望も多くありまして、もともとアスクルは企業様向けではじまったサービスでしたが、個人のお客様向けの『LOHACO(ロハコ)』というサービスも2012年10月からスタートしました。ぜひ、セブ山さんもロハコ会員に入ってみてください! あと、お風呂にも」

―へぇー、そんなサービスがあるんだ! 知らなかった! でも、注文するのにパソコンを立ち上げるのすら面倒臭いんだよなぁ……

「もちろんパソコンからでもご注文いただけますが、専用のスマホアプリもありますので、思いついた時にどこからでもカンタンにご注文いただけますよ。これなら面倒臭がりのセブ山さんでも使っていただけるのでは?」

―スマホアプリかぁ……たしかに便利だけど……

「え、ダメですか?」

―う~ん、スマホのアプリを開くのさえ、面倒なので、いっそ頭で考えただけで注文できたらいいのにな、と思いまして……。ちなみに、ロハコは脳波注文には対応していないんですか?

「すみません、今はまだ西暦2014年なので、現段階では、脳波注文には対応していません……。いや! でも、ロハコは今でも十分、便利なはずですよ! おかげさまで先日、ついにロハコの累計利用者数が100万人を突破しました! この事実が、ロハコの便利さを物語っています」

―えーっ!! すでに利用者が100万人いるなんて! たしかにそれはすごいですね! でも、ただ便利なだけで利用者が100万人を突破するかな……? もしかして、その数字、水増ししていませんか? 本当は利用者10人くらいなんじゃないですか?

「そんな大胆な数字の水増しはしませんよ……。というか、そもそも水増しなんかしていません!『明日来る』という便利さだけではなくて、ロハコは商品ラインナップにもこだわっているので、それもウケたんだと思います」

―商品ラインナップ? そんなにすごいんですか?

「ロハコは、個人のお客様向けのサービスなので、生活消耗品をメインにラインナップを揃えているわけですが、なんと食料品から、洗剤やオムツまで、約17万品目も扱っています! さらに今後も、医薬品やヘルスケア・ビューティー系のサプリメントも充実させていく予定なので、まだまだ商品は増えますよ!」

―えー!! 17万!? たしかにその点数はすごいですね! 僕の去年の年収と一緒じゃないですか! しかも、まだまだ増えているとは!! ロハコ恐るべし! そこまですごいなら僕も一度使ってみようかな?

「はい、ぜひ使ってみてください!」

―では、さっそく……

―うおっ! すごい! 家電製品も取り扱っているんですね! おっ、この冷蔵庫いいですね! 買っちゃおっかな~?

「ありがとうございます! でも、去年の年収が17万円だった人が、約19万円の冷蔵庫を買って大丈夫ですか……?」

―ハッ!! たしかに、そうですね! ロハコの品揃えのすごさにテンションが上がってついつい衝動買いしてしまうところでした……。成松さん、ありがとうございます!

「いえいえ! でも、もし衝動買いしてしまいそうになったら、こういうのはどうですか?」

―ん? アウトレット? なんですか、これは?

「実は、このアウトレットコーナーは、倉庫の在庫整理の時期や、メーカーさんの商品入れ替えのタイミングで、ディスカウントされた商品が並ぶ場所になっています。掘り出し物が見つかると、ヘビーユーザーのみなさまは毎日ここをチェックされているそうです」

―たしかにどれも安いですね! ここならどれだけ衝動買いしても財布は痛まないぞ!

「毎週水曜日に更新されるので、ぜひ細目にチャックしてみてください」

―は~い!

「あっ…!!」

―え? どうしました?

「もしかしたら、アウトレットは毎週水曜日に更新されているっていうのは言っちゃダメだったかもしれません……」

―わかりました! では、記事にする際には書かないようにしますね!

「ありがとうございます、助かります!」

(※成松さんへ すみません。書いてしまいました)

―さて、そんなアスクルさんに今日はどうしても聞きたいことがありまして……。

「はい、何でしょうか?」

―実は、僕は「締め切りを守れない糞ライター」として有名なんです。

「え、そうなんですか? 締め切りを守らなくて大丈夫なんですか?」

―大丈夫じゃないですよ。僕の去年の年収は17万円だったって言ったでしょ。そういうことです。

「な、なるほど……」

―そこで、納期をきっちり守る会社”アスクル”さんに「締め切り(納期)を守る秘訣」を教えてもらいたいんです! お願いします!

「そういうことでしたか」

―実際に、何かそういう秘訣みたいなものはあるんですか?

「う~ん、秘訣というか、ちゃんと納期を守る仕組みを構築しているからでしょうか」

―具体的に言うとどういう仕組みですか?

「日本初の自動梱包システムを導入した最新鋭の物流プラットフォームや、注文を受けてから最短20分以内に倉庫からトラックが出発する革新的な物流ネットワークなど、”絶対に明日届けるためのシステム”を用意しています」


実際の物流センターのようす。効率的に荷物の梱包が行なわれている。


大都市なら朝10時までに注文すれば当日配送も可能なんだとか。

―すごいなぁ……でも、なんで、そこまでするんですか?

「やはり、『明日来る(アスクル)』という社名を掲げていますからね。我々にとって絶対に守らないといけない最優先事項は、”納期”なんです」

―なるほど、看板に掲げてしまっていることをプレッシャーにするのではなくて、自分たちのプライドにしているわけですね。でも、そうは言っても、厳しい納期なんだし、守れそうにないことはないんですか?

「実は、過去に何回かはヤバいぞって時はありました。直近で言うと、2014年3月の増税前のタイミングは注文が集中して、かなり厳しかったですね」

―そんな時はどう対応しているんですか?

「役職に関係なく社員総出で倉庫に行って、深夜まで商品のピックアップ作業をしました」

―えっ!? じゃあ、成松さんも部長なのに、わざわざ倉庫に行ったんですか?

「もちろん、僕もジーパンに履き替えて大急ぎで倉庫に行きましたし、その場の陣頭指揮は社長が取ってくれました」

―えー! 社長もわざわざ倉庫に行って、配送の手伝いをするんですか!? すごい!!

「『納期を絶対に守る』という最優先事項の前では、役職や年齢は一切関係なくて、みんなで協力し合いながら作業を進めます。でも、そこまでやるのは自分たちとしても、キツいことではあるので、同じ失敗を繰り返さないように、物流のテクノロジーを成長させたり、日々、”絶対に明日届けるためのシステム”を進化させたりしています」

―いや、でも、そこまでやっても間に合わない最悪の最悪の最悪の最悪の状況とかないんですか?

「もし、最悪の最悪の最悪の最悪の状況が発生したら、その時は、社員がタクシーに乗ってお届けします」

―ウソでしょ!? それはウソだ!! ウソであってくれ!!

「いや、実際に過去にはそういうケースもありました。とはいえ、そうなる前になんとかしなきゃいけないので、本当はダメなんですけどね。最悪の最悪の最悪の最悪の場合だけですよ。要するに、それくらい納期を大事にしていますということです」

―どうしてそこまで納期を大事にするんですか? 1日くらい遅くなっても大丈夫じゃないですか? もっとのんびりしましょうよ!

「やはり、お客様も使うから注文してくださっているので、それが遅れると、甚大なご迷惑をかけてしまうことになります。それだけは絶対にあってはならないことなので」

―ううっ……耳が痛いです……今ほど締め切りが守れない自分を恥じたことはないですよ……

「セブ山さんも”アスクル・セブ山”に改名すれば、明日送りますと言った原稿も明日には送れるようになるじゃないでしょうか?」

―う~ん、それでも結局、僕は締め切りを破ってしまい『アスクルというのは、明日来るという意味ではなく、アースクール(地球を冷ませ)の略語です。つまり、環境問題のことを真剣に考えていますよということであって、締め切りを守りますという意味ではありません』とか、適当なウソをついて逃げると思います。

「上手いですね。よく、そんなスラスラとウソが出てきますね」

―毎回、締め切りを破るごとに何かしらの適当なウソをついているうちに、そういう能力だけは発達してしまいました。締め切りを守る能力は一切、発達しないのに……

「悲しすぎますよ……。いや、でも、先ほど、セブ山さんが考えたウソも、実はあながちウソと言うわけではなくて、事実、アスクルは環境活動にもチカラを入れています」

―そうなんですか? 適当に言ったウソなのに! 具体的にはどういうことをされているんですか?

「ロハコは、なるべくワンボックス(ひと箱)でお客様に荷物をお届けるようにしています。環境的にも良くないですし、そもそも荷物が2箱に分かれて届いて喜ぶ人はいないんですよね」

―たしかに、ワンボックスで届いた方が、アスクルも、配送業者も、お客さんも、みんな嬉しいですよね。

「ほかにも、荷物を配送する時の余計な緩衝材を減らしたり、荷物の高さに合わせてダンボールを変える省資源梱包を取り入れていたり、アスクルは環境問題にも向き合っています」

―まさに、アースクール(地球を冷ませ)ですね! このウソ、買ってくれませんか?

「……考えておきます」

―ところで、アスクルさんのライバル会社ってどこになるんですか?

「ライバル会社ですか? そうだなぁ、ロハコに関して言うと、日用品に特化しているECサイトって実はあまり多くないんです。なので、ライバル会社と呼べるようなビックプレイヤーは、まだそんなにいないんですよね」

―……

「そもそも、ウェブ上ではライバルを設定しないようにしています。というのも、ロハコは、現代人の生活スタイルを変えるのが目標なので、それで言うとリアル店舗、つまり都市型のドラッグストアさんなどがライバルになるかもしれません」

―……

「セブ山さん?」

―……

「あれ? いない……」

―ふたりは何歳ですか?

「23歳です」

―ってことは、入社2年目とか?

「はい、そうです」

―どうですか? アスクルの仕事は楽しいですか?

「楽しいです! 風通しもいいので毎日、楽しく仕事しています」

「私は、物流について興味があったので、毎日、好きなことを勉強できて、とてもやりがいがあります!」

―眩しい~!! 若さが眩しいよ~!! 溶けちゃう~!! おじさんは君たちの眩しさで溶けちゃうよ~~~!!!!

「……ちょっとセブ山さん! 何してるんですか!?」

―あ、成松さん! なにって、明日のアスクルを担う若手社員の意見も聞いていたんですよ。

「いや、おかしいでしょ! ライバル会社はどこなのかという話をしていたのに急に消えないでくださいよ!」

―すみません! でも、ずっと会議室で話をしているより、いろいろオフィスも見せてもらいたいなと思いまして!

「自由な人だなぁ……」

―それにしても広いオフィスですね!! ここにあるものも、やっぱり全部アスクルの商品だったりするのかな?

「おそらく、そうですね。たまに、オフィス家具を自分たちで試験的に使って、良かったものを実際に商品化されたりもしています」

―おっ、なんですか、ここは!? オフィスの中にスタジオ?

「そこは、これからオフィスを作られるお客様を対象に、『実際にアスクルの家具でオフィスを作るとこんな感じになりますよ』というのをイメージしていただくための場所です。要するに、モデルルームのようなところです」

―ほっほぅ~、たしかにこれはイメージしやすいですね! いいな~、こんなオフィスいつかは持ちたいなぁ~!

―ここは何ですか?

「あっ、ダメですよ! そこは社長室です!」

―え、ここが社長室!? 仕切られてないんだ!

「そうなんです、社長のこだわりで壁で区切ったりはしていないんですよ」

―社長、いますかね?

「今日は……いないみたいですね」

―そっか、残念だなぁ

―じゃあ、このアスクルのロゴマークが入ったバスケットボールは読者プレゼントということでいいですか?

「ダメですよ! いや、もしかしたら、いいのかもしれませんが、それは役員の私物なので勝手にそういうことしないでください!」

―ダメかぁ~

―いやぁ、それにしても……

―アスクルさんのオフィスは……

―いろいろあって……

―最高ですね~~~~~!!!!

「なにしに来たんですか…?」

―あれ? あれあれ? 僕、なにしに来たんでしたっけ~~~~~????

「……なぜ、セブ山さんが締め切りを守れないのかわかりました」

「すぐ目的(今やるべきこと)を忘れるからですね」

【結論】
締め切りを守るには、
今やるべきことを忘れるべからず!

というわけで、アスクルさん! 成松部長! ありがとうございました!

今後は締め切りを守れるようにがんばります!!!!

撮影日:2014年5月13日

(セブ山@sebuyama/ノオト)

セブ山(Twitter:@sebuyama)+有限会社ノオト(外部サイト)

フリーのライター。平日毎日更新の ウェブマガジン「オモコロ」(外部サイト)や「トゥギャッチ」(外部サイト)で活動中。

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