悪質バイラルメディアにはどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた

2014/10/21 17:54 ネタりか自由帳

悪質バイラルメディアにはどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた 悪質バイラルメディアにはどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第117回は、悪質バイラルメディアにはどう対処すべきかを調査します。

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この記事は、作成者であるヨッピーと有限会社ノオトが独自に行った取組の内容および見解に基づくものです。
Yahoo! スマホガイドの運営会社であるヤフー株式会社は、記事内容については関与しておらず、ヤフー株式会社の見解を表明するものではありませんので、ご了承ください。

こんにちは。ヨッピーです。
前回の記事で、「盗用サイトを実際に訴えるところまでやってみようと思っております」と僕が宣言したのを覚えていらっしゃいますでしょうか。

まとめサイトの画像盗用にはどう対処すべき!? その道のプロに聞いた

この「実際に訴えるところまで」という部分で進展がありましたのでご報告いたします。
ちなみにこの記事、死ぬほど長いからね! コーヒーでも入れてゆっくり読んでね!

 

【パクリ問題の現状】

そもそもウェブコンテンツの盗作、盗用の問題はもう昔からある話ではあるのですが、Twitterがはやり始めたころから、いわゆる他人が作ったおもしろい画像や発言を丸ごと自分のものとしてTwitterで発言してフォロワーを増やす、いわゆる「パクツイ」なんかが問題視されるようになります。


例えばTwitterで人気マンガのタイトル「山崎シゲル」を検索すると、このように大量の“パクリbot”が出てきます

上記画像を見ていただければお分かりの通り、「ネットで人気が出る」ことと「パクリに悩まされる」ことは切っても切れない関係で、フォロワーがたくさんいるような人であればあるほど、多かれ少なかれ、このようなパクリ問題に頭を痛めているのではないでしょうか。

以前、同連載のなかで、セブ山さんがパクツイ犯を追い詰めた記事が話題になりましたね。

なぜ彼らはパクるのか? パクツイ常習犯が語るTwitterの闇

パクツイ「罪悪感徐々にマヒ」常習者に聞く(外部サイト)

さらに、最近では「シェアされるような記事」をたくさん掲載する、「バイラルメディア」と呼ばれるサイト群を運営する企業が増加し、その結果、それらのサイトがPV至上主義に走ったためか、他人の画像や文章を無許可でまるごと記事に載せるような行動を取っております。

上記パクツイの件は比較的個人の犯行が多いのに比べ、これらバイラルメディアは企業が組織立って運営していることや、サイトの形態から目立つ存在であったため批判が続出しているのです。

「バイラルメディア運営者」がダメすぎて滅びて欲しい(外部サイト)

バイラルメディア界隈で仁義無き戦いが勃発中

【問題勃発】


そんなわけで友人がパクツイに頭を痛めたりする現状もあり「なんとかせにゃ!」と思っていた僕なのですが、最初に問題が発覚したのは僕自身ではなく、大人気ブロガーであるARuFa氏です。

彼がネタ記事サイト「オモトピア」で書いた記事がBUZZNEWS(運営:WebTechAsia)という、いわゆるバイラルメディアにゴソッと丸パクリされたのであります。

【検証】ファブリーズを飲んだ後のオナラは臭いのか!?(外部サイト)

こちらが元ネタ。

元ネタとなったARuFa氏の該当記事は、Twitterで2600ツイートを集めるなどヒット記事になりました。

そしてこの記事に目をつけたBUZZNEWSが、画像も文章もごそっと丸パクリした上で記事を作成したのであります。

こちらが該当記事のキャプチャ

記事の一番下に薄い文字で書かれた引用元

こんな引用元表記に誰が気付くんだよ。

この記事は現在、削除されておりますが、上記BUZZNEWSを運営するWebTechAsiaの代表とARuFa氏のやりとりの中で、全面的に非を認めていることからその悪質ぶりはご理解いただけると思います。

これが先方から届いた謝罪メール

要するに「クラウドソーシングで集めた外部ライターが書いた記事で僕は全然知りませんでしたし、紹介する記事を書けって指示したのに丸パクリで上がってきました」という内容なのですが、そんなわけないだろ。
この記事が「紹介する記事」じゃないことなんて、誰がどう見たってわかるはず。

しかしながら記事の削除には応じたことと、この件を荒立てたくなかったこともあったARuFa氏は謝罪を受け入れ、再発を防止することを条件に和解したのであります。

ARuFa氏の記事を丸パクリした、WebTechAsiaが運営するBUZZNEWS(外部サイト)

【さらに勃発する問題】

そして前述のARuFa氏の問題が発覚したあと、今度は僕に災いが降りかかってきます。


この画像は僕が以前、「電子書籍のエロ本を電車で読むと周囲にバレないけど写り込みには注意してね!」的に作ったネタ記事なのですが、「この人は絶対やっちゃいけないことを電車内でやっているよ! 何をやっているかは『いいね!』して確認してね!」みたいなノリで盗用されたのであります。

まあ僕はフリーランスとしていろんなところで記事を書いているので、こういう画像盗用のたぐいはもう慣れっこですし、「紹介してもらえるなら良いか」という部分もあるのですが、このサイトに関してはどうしても許せないことがあったのです。

続きを読むにはアプリをインストールさせられる

このサイトでは「いいね!」をしないと続きが読めないうえ、「いいね!」をすると、連携アプリの承認を求められ、それを承認するとFacebookに登録してあるメールアドレスが抜かれて、そのアドレス宛てにサラ金を宣伝するスパムが届く、というすてきな仕様であります。

僕の画像を盗用したゴシップぱんだ(外部サイト)

試しに登録してみたら毎日届くようになったサラ金のスパムメール

ちなみに広告主は某大手金融機関なのですが、こういう手法で集められたメールアドレスに送りつけられていることを把握しているのかしら?
こういう悪用は許せんぞーーーーーーー!!

そんなわけでこの「ゴシップぱんだ」を今回の企画の標的にすることにしました。
だって、こんなの誰にとってもマジで迷惑なんだもん。
以下のエントリで指摘されていたスパム業者の手口に似てるかもしれない。

最近Twitterで流行っているスパム業者の手口(外部サイト)

【調べてみたら運営元の住所が同じ】

そんな感じでこの「ゴシップぱんだ」を訴えよう、と思ったのですが、運営元を調べてみると、なんと前述のBUZZNEWSを運営するWebTechAsiaと住所が同じでした。

BUZZNEWSを運営するWebTechAsia(外部サイト)

ゴシップぱんだを運営するLIBERTA PTE. LTD(外部サイト)

住所は両方とも「88 Tanah Merah Kechil Avenue #07-22 Optima @ Tanah Merah Singapore 465518」となっており、同じ住所で運営していることが分かりますね。
※LIBERTA PTE. LTDの住所は、10月14日時点までは記載されていましたが、現在は削除されています。


「お前ら仲間かこらーーーー!」

【反撃開始】

BUZZNEWSの代表に送りつけたメール

怒り狂った僕が、こちらのメールをWebTechAsiaの代表に送りつけたのですが、そのやりとりの中で、前述の「ゴシップぱんだ」を運営する「LIBERTA PTE. LTD」は元々「WebTechAsia」の従業員だった黒川雄喜氏が2014年6月に独立して設立した会社だということが分かりました。

なるほどねー!
LIBERTA PTE. LTDは設立してまだ間もないわけだし、ノウハウはWebTechAsiaから得ているんだろうし、そんなわけで本命はやはりWebTechAsiaということで反撃を開始だーーーーー!

……とはいえ、仮に訴えるとしても、僕の権利侵害が1件だけだとどうも心もとない。
1件だけだとパンチ力が弱いし、刑事告訴したとしても相手はシンガポールの会社なので警察が捜査に及び腰になる可能性があるな、と思ったのです。
もっとこう、話を大きくすることで、相手に対するプレッシャーを強くできないだろうか……?

【そんなわけで被害者を集めることにしました】

さっそくBUZZNEWSのログを片っ端からあさる僕

だいたいこういう、他人の画像を盗用するようなサイトは、僕以外にも被害者がゴロゴロいるはずなので、調べてみたら出る出るわ盗用の嵐!

著作者が分かるものは片っ端から連絡を取って、「委任状さえくれれば裁判とか相手との交渉とか弁護士の手配とか面倒臭いことは全部こっちでやるからとにかく一任してくれ」というメールを送りまくったところ……。

WebTechAsiaが運営する「BUZZNEWS」および「クイズ&診断アプリランド」における権利侵害22件に対して延べ15人(1人で8件の権利侵害を受けている人がいる)、LIBERTA PTE. LTDが運営する「ゴシップぱんだ」および「バイラルまとめ」における権利侵害8件に対して8人の被害者が集まりました。

こんな感じでメールを送った

内訳は公表できませんが、マンガ家やライター、イラストレーターやクリエイターなど、ウェブではそれぞれファンも多く、著名な方々であります。

【みんなが困っていた】

そうやって連絡を取ったそれぞれの方が口をそろえていうのは、「パクリには腹が立っていたけど、個人で対処しきれないので泣き寝入りするしかなかった」という部分。

みなさんは普段からいろんなところでパクられまくってて、「なんとかしないと」とは思っていたようですが、仕事が忙しかったり、相談する相手もいなかったりで渋々ながら放置せざるを得ない環境にあったようで、声をかけると賛同してくれる人がほとんどだったのであります。
よっしゃーーー! これで戦えるぞーーー!

【そうこうしているうちに、勝手に炎上しはじめるBUZZNEWS】

そんなわけで被害者を組織することに成功し、「戦う準備ができた!」と喜んでいたら今度はなぜかBUZZNEWSが僕の関係ないところで勝手に炎上し始めました。

かいつまんで流れを説明しますと、

1:バイラルメディアのnetgeekが「一番パクッているのはBUZZNEWSだ!」とする糾弾記事を載せる

2:さらにnetgeekが「BUZZNEWSに記事を丸パクリされた!」と告白

3:netgeekが「WebTechAsiaが違法にYouTubeにテレビ番組をアップロードして小銭を稼いでいた!」と暴露

4:他人の画像をパクッてフォロワーとRTを稼ぎまくっている「ワロスbot」などを運営しているのがWebTechAsiaだ! と発言

5:突然netgeekが謝罪。上記記事を全部削除して逃亡

誤報?圧力?netgeekが「BUZZNEWS」「WebTechAsia」関連記事を削除し謝罪(追記あり)(外部サイト)

こちらの記事をご覧いただけると流れが分かるのですが、残念ながら元記事の魚拓は全部削除されております。

まあざっくり説明するとこんな感じです。
最初、威勢が良かったnetgeekに対しては「いいぞー! もっとやれー!」と思っていたのですが、突然元気がなくなったので、すごくがっかりしました。
事実誤認も含まれていてWebTechAsiaから「告訴するぞ」みたいな圧力をかけられたんだと思いますけど。

【さらにバイラルメディアに対して集まる批判】

このことに端を発して、「バイラルメディア」による著作権侵害の事例がアレコレ問題化してきます。

TABI_LABOは逸材だったのかもしれない:炎上して経営メンバーリスト「だけ」削除(外部サイト)

旅ラボが謝罪コメントを出すも燃料投下でさらに炎上(外部サイト)

【法律コラム】翻訳もダメなの?バイラルメディアの“丸パクり問題”と著作権(外部サイト)

【炎上】サイバーエージェントのバイラルメディアSpotlightが悪質パクツイBOT「女子力ありません」を紹介して祭りに(外部サイト)

まあぶっちゃけ、大手の中ではBUZZNEWSが一番悪質だったことは間違いないと思うのですが、大手バイラルメディアといわれているサイト群で著作権の問題を明確にクリアーしているサイトなんて少数派ですので、多かれ少なかれ他人の権利を侵害することで成り立っているサイトが圧倒的に多いわけです。
こういった現状に憤る方々もたくさん出てきてくれて心強~い!

さらにはいろんなメディアの人に状況をチクって「記事を取り上げてほしい」というような動きもしました。何かしらアクションがあると良いなあ!

【どうかと思うよ、産経新聞】

ブチ切れる僕

WebTechAsiaを持ち上げるような報道をしていた産経新聞さんにも経緯を説明して、「こういう悪質なサイトを運営するような会社を持ち上げているあなたたちはどうなの?」という申し入れをしたのですが、その後なんの音沙汰もない上に記事もしっかり残っております。

【ステップアップ】ウェブテックアジア SNSで集客 メディアへ進化(外部サイト)

ちなみに、申し入れは上記記事を書いた記者本人に対して直接電話で行ったのですが、何を考えているのか分かりませんが、僕からの電話があったことをそのままBUZZNEWS側に伝えやがりました

記者「なんか、BUZZWEWS側は『ちゃんと転載元を記載しているから問題ない』って言っていますけど……」

僕「いや、新聞記者ならそれくらい自分で調べろや

転載元を表記したらセーフ、ってどこの国の法律なのよ、それ……。
「転載元:産経新聞」って書いたら丸ごと転載しても良いわけ?
そもそも加害者側に聞いてどうするのよ……。
記者なら相談する相手くらい腐るほどいるでしょうに……。

とにかく、産経新聞に関しては、こういう記事を載せるってことは不法行為を助長しているようなものだと思うのですがどうなんでしょう。
BUZZNEWSの代表のメールにあった通り、BUZZNEWSはクラウドソーシングでライターを集めてパクリ記事を量産していたみたいだし、取引するうえでこういう提灯(ちょうちん)記事が出てきたらわりかし「大丈夫なところなんだな」って判断しちゃうんじゃないかと思うのですが。
実際には著作権をゴリゴリに侵害しているわけですけど。

【そんなわけで相手を詰めた】

と、ここまで手を打ってから、改めてWebTechAsiaの代表を呼び出すことにしました。
被害者が多数いること、ウェブで騒ぐことなどをある意味「脅し文句」に使ったことで相手も慌てたようです。

WebTechAsia代表「9月の○日に東京に行く用事があるので、その時に……」

僕「うるせえ。今すぐ来い

WebTechAsia代表「分かりました」

みたいなノリです。

そして渋谷で待ち合わせをして親玉を待つことにしたのであります。

【とはいえ、やっぱり裁判は大変】

委任状を集めるのもひと苦労

まあこんな感じでいろいろ手を打った僕ではありますが、弁護士さんに相談したところ、やっぱり「刑事告訴して裁判に持ち込む」となるといろいろ大変なことが分かってきます。

1:裁判ってめっちゃ時間がかかる

だいたい決着が着くまで半年から1年もかかかるそうです。
いっちゃなんですが僕なんて貧乏フリーランスなので、被害者を集めたり、みなさんの意見を聞いたりしている時点でもめっちゃ大変だったのに、さらに裁判も抱え込むとなると日常生活に支障をきたすことが容易に想像されるわけです。
僕らなんて仕事しなけりゃその分だけ収入がモロに減るわけですし。

2:裁判てお金もかかる

裁判するとなると弁護士さんを正式に立てる必要があります。
そうすると着手金、そのほかでまとまったお金を用意する必要がありますが、これまた僕みたいな貧乏人がそういうお金を立て替えるのは一苦労です。
クラウドファンディングで裁判費用を集めることも考えましたし、昨今のバイラルメディアの嫌われ具合からも恐らくある程度は集まるだろうという予測もありましたが、権利侵害を受けている人たちなんて僕らもいわば氷山の一角で、ほかにも泣き寝入りしている人たちが死ぬほどいるのに僕らだけ、少しだけあるその発信力みたいなものでお金集めするのもちょっと違うかなと思いました。
そもそも「お金目当て」みたいに見られるのも嫌ですし。

3:運営方針に改善が見られる

これがたぶん決定的だったんですが、「刑事告訴するか、それとも和解するか」ということをみんなで話し合っていて、WebTechAsiaの代表がまだ若いことや「BUZZNEWSが今どうやって運営しているか」っていう話になった時、確かに以前のBUZZNEWSは盗作盗用なんでもござれで好き放題やっていたのが、問題が発覚してからは改善の意図が見られるかな、という部分。
クリエイターに掲載許可を取ったり、画像を自分たちで作ったりなどの対処をしているようなので刑事告訴して前科をつけるのもちょっとかわいそうかな、という意見が出ました。
今の基準だとほかのバイラルメディアも運営方針についてはあまり変わりません。

このへんを勘案した結果、出した結論は「とりあえず和解する方向で話を進めて、それでもダメだったら告訴しよう」という方向でした。

これを持って、いよいよ対決するわけであります。

【対決の日】

いよいよその日がきた

そんなわけで渋谷の某ホテルのラウンジで、僕と弁護士さんのタッグと、WebTechAsia代表が対決することになったのであります。

【不法行為の認識はあるのか】

そもそも、最初はBUZZNEWSサイドが「転載元を記載していたらオッケー」というマジの勘違いをしたまま運営していたらしく、そこの部分の認識がズレていたため、なかなか前向きな話ができなかったのであります。なので、そこのすり合わせからスタートしました。

僕「まず、著作権を侵害しているという認識はあるのかないのか、そこをハッキリさせてください」

代表「はい。今回のご指摘をいただいて、自分で調べたり、あと弁護士にも相談したりしたところ、自分のサイトのサーバーに画像を置いた時点でアウトだ、ということを認識しまして。ですので、ご指摘のようにそういう違反があったことは認めます」

僕「じゃあ、勘違いしていたにしろ、法律的にダメなことをしていたっていうことは認めるんですね」

代表「はい

これでやっと前に進める……!

このあと、集めた被害者一人ひとりの個別の権利侵害について確認します。
何せ16人分、23件もあるのでそれだけでも一苦労であります。
なんだこの非生産的な時間は……!

【Twitterのパクリbotを運営していたのではないか? という疑惑について】

BUZZNEWSが行った権利侵害には、記事中で勝手に画像を使った以外にも、BUZZNEWS公式アカウントによるパクツイも含まれていたので、それを踏まえて世間でいわれている、いわゆるパクリbotがBUZZNEWSの運営によるものではないか? という疑問もぶつけてみました。

僕「いわゆるパクリbotですね。問題になった『ワロスbot』とか。ああいうのも運営しているのはWebTechAsiaなんですか? BUZZNEWSの記事をああいうbotが呟いたりしていますよね?」

代表「あれはウチではないです」

代表いわく、あのようなパクリbotにお金を払って記事をツイートするように依頼をしているらしい。
運営元を教えろ、と粘ったのですが、それに対して「迷惑がかかってしまう」ということで会社名を教えてもらうことはできませんでした。
そもそも迷惑がかかっているのは、こっちなんですけど。

【ヨッピー、ブチ切れのターン】

僕「そもそも、ユーザーに対して迷惑かけている自覚ってあります?」

代表「……ユーザーとは?」

僕「Twitterを使っている人とか、著作権を侵害されている人ですよ。僕らが今回話し合っている件なんて、はっきりいって氷山の一角じゃないですか。本来の権利者って大量にいますよね?」

代表「はい……」

僕「そういう人に迷惑をかけている、っていう自覚ですよ。スパムを送りつけてきたり、「いいね!」を強要したり、普通の感覚でいえばそういう人たちがウェブ上にいたら邪魔でしかないですよね。僕からしたらあんなの完全にモラルに反していると思うんですけど。望んでもいない広告を一方的に送り付けてきているわけじゃないですか。みんな記事の続きを読みたいだけで、サラ金の広告を読みたいわけじゃないわけで。そんな広告迷惑でしょ。どう考えたって。そういう自覚ってあります? 人に迷惑をかけることで飯食っているっていう自覚」

代表「……」

僕「あなたが仕事をすることで誰か喜びます?

代表「……まぁBUZZNEWSを見て『おもしろい』って言ってくれる人がいたりとかはあります……」

僕「でも、それも結局は人のコンテンツでしょ? 賞賛されるべきはコンテンツを作った人であってあなたじゃないですよね? 人の作品をパクッて公開して、それで『おもしろいです』って言われて何がうれしいんですか」

代表「……まあそういうコンテンツを集めることで、今までそういうのを見なかった人にコンテンツを届けることで著作者がおもしろいって思ってもらえるような流れになればと……。確かに配慮は欠けていましたが」

僕「例えば、誰かがおもしろい映画を作ったとしましょうよ。で、それを映画館で公開していると。あなたがやっているのって、そのおもしろい映画を丸ごとパクッて、CMを差し込んで、ワイプを入れて、それを全然違う映画館で上映するってことじゃないですか。もちろんその映画を見に来る人はいると思いますよ。おもしろいって言う人もいると思います。じゃあそれで、映画を作った人は『見てくれる人が増えたからオッケー!』って思うの? そんなわけないよね?」

代表「……はい。これに関しては本当に反省しておりまして、今後は著作者の一人一人に確認を取って、紹介の仕方などもご要望に沿うような形でやりますし、著作者にもメリットがあるような紹介の仕方をさせていただきます」

……と、そんなわけで現在WebTechAsiaと協議中です。
僕が突きつけた和解条件は、以下です。

1:今回の顛末(てんまつ)を僕がウェブに記事として公開すること

2:協議の上で決めた謝罪文をBUZZNEWSのトップページに一定期間掲載すること

3:各権利侵害については一定の金額を被害者に支払うこと

以上の3つでそれぞれ細かい調整はこれからしますが、概ね合意はできております。
ひょっとすると結局、話がこじれてやっぱり刑事告訴、みたいなかたちになるかもしれませんが。

ちなみに3で設定してある和解金についてですが、僕の取り分については以前の変態仮面の記事の時と同じように何らかのかたちで使い切るつもりです。

参考:変態仮面に勝手に画像を使われたので文句言ったからお金くれたからパンツ買って配ったら警察に連行された(外部サイト)

この時に比べると恐らく金額も大きくなるので何に使うのかは考え中ですが、いよいよお金を手にしたとなったらTwitterなり、なんなりで使い道を公表しますので楽しみにしていてください。
僕としては「金目当て」みたいに見られるのが嫌なので、何かしらの方法で発散したいと思います。

【今後の課題】


そんなわけで今回、BUZZNEWSをとっちめることには成功しつつあるわけですが、そうはいってもこんなのは氷山の一角であります。
僕はたまたま、協力してくれる人たちに恵まれたのでこういう行動を取ることもできましたが、盗用被害について泣き寝入りせざるを得ない方々がほとんどです。

ネットで活動している人の中には個人の方も多く、そういう方には後ろ盾になる芸能事務所も出版社もありません。
個人がこういう事例に対応するには限界があるのが実情です。

この権利侵害の相手が、個人でやっている2ちゃんねるのまとめサイト的なものならまだしも、昨今の「メディア運営はもうかる!」という風潮に乗っかって参入してくる企業がどんどん出てきており、さらにはそういう連中を集めて持ち上げるメディアまで出てきている始末です。

そういったメディア間での競争が激化するにあたってどうしてもPV至上主義になってしまい、メディアとしてのモラルの優先順位が下がっているという実情があるのではないでしょうか。

そこで僕から、以下のことを提案したいと思います。

1:メディア間で著作権の取り扱いに関して協定を作る

メディア同士で一度話し合いをしてみてはいかがでしょうか。
全員同じルールの上で戦うのなら公平ですし、勢いあまって法律を無視するようなメディアに追随するような風潮はある程度防げるかと思います。
大手と呼ばれるようなところが一度集まって同じルールを運用してみてはいかがでしょう。

2:元ネタにはリスペクトを

本音を言えば毎回確認を取るのが筋だとは思いますが、何万人もフォロワーがいる人に対して確認すると流れてしまうこともあるでしょうし、ネットの強みである即時性が失われる可能性もありますので、現実にはなかなか難しいかもしれません。

とはいえ、無断だとしても好意的に紹介していただく分には歓迎するクリエイターがほとんどだと思います。
Twitterなら「利用規約にのっとってちゃんとAPIで表示する」「元ネタへのリンクをはる」「著作者を明示する」「著作者のHPなどがあるならそこに誘導する」「著作者の普段の活動も含めて紹介する」「著作者のFacebookやTwitterのページに誘導する」といった、「著作者にもメリットがある方法」で紹介していただく分には今回のようなトラブルになることはほとんどないと思います。
なので、コンテンツを食い散らかすのではなく、ちゃんと元ネタにはリスペクトを持って記事を書いてください。

3:権利侵害については各運営が厳正に対処

例えばBUZZNEWSの記事はクラウドソーシングによって集められたライターが書いたものが多数含まれております。
こういうクラウドソーシングのサイトを覗くと、「指定の記事をリライトしてください」というような案件も多数あるのですが、「リライト」って要するに「元ネタはこちらで指定するので、表現を変えて同じものを作れ」という指示ですね。

以前、ランサーズの案件にブチ切れたことがありますが、ああいうのがまかり通っていることが権利侵害を助長していることに間違いはありません。

ランサーズ編集部がまるで仕事をしていない事が判明(外部サイト)

クラウドソーシング大手のランサーズで募集された案件。「画像拾い」の時点で明らかに権利侵害

Twitter社に、権利侵害の報告をしても一時凍結されるだけでどんどん復活しますし、後手後手にまわっていることは否定できません。
これらの企業に、もう少し権利侵害について敏感になっていただければ権利侵害に憤る人もだいぶ減るかと思います。

以上3点。これらが実現できれば、恐らくこのような事態は減るかと思います。
著作権法って刑事罰まである法律ですので、変に訴えられてガサ入れ食らうようなことがあれば企業にとっても大ダメージでしょうから、リスクヘッジの意味でもちゃんと運営していただければと存じます。

【僕がいいたいこと】

そして、これはあくまで僕個人の考えで、著作者を代表する意見ではありませんが、「著作権をガチガチに守れ!」と思っているわけではありません。

上記に書いたように無断であろうが好意的に紹介していただく分には大変ありがたいことですし、元ネタに対してほかの人がどんどん改変していって新しいものができるのがインターネットの醍醐味(だいごみ)だと思っております。

著作権、著作権といいすぎて、インターネットが息苦しくなることはまったくもって望んでおりませんので、これからもどんどん僕の画像とかをいじくりまわして遊んでいただければと思います。僕としては単純に、ただただ楽しくインターネットをしたいだけなのであります。

以上、大変長々とお付き合いいただいてありがとうございます。

【そして最後に】

冒頭に出てきた元WebTechAsia従業員にして、元トレンダーズ社員の黒川雄喜氏が設立したLIBERTA PTE. LTDが運営する「ゴシップぱんだ」が、相変わらずゴリゴリに著作権、肖像権に違反しまくっている記事を量産していらっしゃいます。

ゴシップぱんだ(外部サイト)

芸能人の画像を使いまくってゲスい記事を量産しているんですが、大丈夫なんですかね? 僕なんかよりよっぽど怖い人が出てくる気がするんだけど。

ちなみにわれわれの権利侵害についても「お金なんか払いましぇ~ん!」みたいな書面を送ってきたので、こちらに関してはそんなに規模が大きくないし反省の色も見えないのでキッチリ刑事告訴してやろうと思っております。

そんなわけで続報をお楽しみに~~~!

でも今回の件では、死ぬほど疲れました

※追記
本記事を掲載後、BUZZNEWSトップページに謝罪文が掲載されました。

この記事は、作成者であるヨッピーと有限会社ノオトが独自に行った取組の内容および見解に基づくものです。
Yahoo! スマホガイドの運営会社であるヤフー株式会社は、記事内容については関与しておらず、ヤフー株式会社の見解を表明するものではありませんので、ご了承ください。

撮影日:2014年9月9日

※この記事はYahoo! スマホガイド内「スマホの川流れ」コーナーにて配信された記事を再掲したものです

 

ヨッピー(Twitter:@yoppymodel)+有限会社ノオト

フリーのライター。平日毎日更新の Webマガジン「オモコロ」(外部サイト)や「トゥギャッチ」(外部サイト)で活動中。

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