おばあちゃんは本当に「おばあちゃんの知恵袋」を使っているのか?

2013/7/23 21:39 ネタりか自由帳

おばあちゃんは本当に「おばあちゃんの知恵袋」を使っているのか? おばあちゃんは本当に「おばあちゃんの知恵袋」を使っているのか?

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第58回は、池袋にOPENした「おばあちゃんの定食屋」におじゃましました。

雑学王~家庭で役立つ裏技・おばあちゃんの知恵袋集~
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―おばあちゃんの知恵袋。

それは、長年生きてきたおばあちゃんだからこそ知っている「生活の中で役立つ知恵」のこと。今でいう「ライフハック」でしょうか。

そんな、おばあちゃんの知恵袋がたくさん収録されているのが、アプリ「雑学王~家庭で役立つ裏技・おばあちゃんの知恵袋集~」です。

収録されているおばあちゃんの知恵袋は、キッチンや洗濯などシーン別に分けられており、生活の中での「ちょっと困ったとき」にきっと助けとなってくれることでしょう。

しかし、このアプリを触っているとき、フッと素朴な疑問が頭に浮かびました。

それは、『おばあちゃんの知恵袋とはいうものの、本当におばあちゃんは”おばあちゃんの知恵袋”を使っているのだろうか?』という疑問です。

おばあちゃんと一言にいっても、歩んできた人生は人それぞれ。なかには、知恵袋を持たないおばあちゃんも存在するのではないでしょうか?

そんなわけで、本当におばあちゃんは”おばあちゃんの知恵袋”を使っているのか? という謎を解明するために、65歳以上の高齢者しか雇用しないお店「おばあちゃんの定食屋」にやってきました!

「おばあちゃんの定食屋」は、そこで働く全員が65歳以上という定食屋さん。「まだまだ元気な高齢者の方に、働くよろこびを与えたい」というコンセプトで、最近、池袋にOPENしました。

「新しい雇用の形」として期待されている注目のお店です!

(看板には「OBA65」の文字が)

というわけで今回は、こちらの「おばあちゃんの定食屋」に潜入して、本当におばあちゃんは”おばあちゃんの知恵袋”を使っているのか? を調査したいと思います!

ちなみに、おばあちゃんの定食屋にはメニューがありません。

これは「出されたものを食べる」という家庭での食事と同じ形態を目指したものらしく、作ったおばあちゃんによって味が変わるので、毎日来ても飽きないシステムになっているのだとか。

訪問した日の献立は「としこおばあちゃんの豚と玉ねぎのシャキシャキハンバーグ定食」でした。めっちゃうまそう!

日によって「みわこおばあちゃんの舌平目のムニエル定食」や「きみこおばあちゃんのイワシのベッカフィーユ定食」など、「おばあちゃん…そんな料理、一体どこで覚えたの…?」という珍しい献立にも遭遇できます。(※いずれも実際に提供された献立です)

本題とは関係ありませんが、お店の前にはカッコいいバイクが停まっていました。これもおばあちゃんが乗っているのでしょうか……? 自由になれた気がした65の夜なのでしょうか……?

そんなことはさておき、さっそく入店してみます。すると、そこにはたしかに65歳以上とおぼしき「おばあちゃん店員」が2~3人。

全員が「おかえりなさ~い!」と温かく声をかけて迎え入れてくれました。いらっしゃいませではなく、おかえりなさい。なんだか、本当におばあちゃんの家に遊びに来たような感覚になります。

セブ山「ふぅ、じゃあ、注文するか。あ、でも、メニューは定食の1つのみなんだ。あれこれ迷わなくていいから優柔不断な俺にとってはありがたいなぁ」

一応、”ちょい呑みセット”などの定食以外のメニューもあることはあるのですが、基本的には定食についてくる1品料理と同じ小鉢がついてくるので、やはり実質的にメニューは1つだけ。

これはコンビニやファーストフード店のように、余った食材をゴミとしてもったいなく廃棄してしまわないように、当日売り切れ次第閉店というスタイルを採用しているからなんだとか。

セブ山「そうか、お酒とかもあるのか。じゃあ、せっかくだし定食が運ばれてくるまで、晩酌してよっと! おばあちゃん、芋焼酎ロックを1つ!」

おばあちゃん店員「はいはい、お待ちどうさま。芋焼酎ロックね」

セブ山「あれ? これは? 水?」

おばあちゃん店員「そうですよ、水ですよ。一緒にお水を飲んでおいたら明日、二日酔いしないから」

くぅ~! 俺の身体の心配をしてくれるなんて嬉しい! おばあちゃんだ! これは紛れもなくおばあちゃんだ~! もしかして、これもおばあちゃんの知恵袋~?

おばあちゃんの優しさに感動していると、定食が運ばれてきました。

こちらが「としこおばあちゃんの豚と玉ねぎのシャキシャキハンバーグ定食」です。

「ところで、どのおばあちゃんが”としこおばあちゃん”なんだろうか?」と思い、店内を見渡してみると…

料理の鉄人っぽく紹介されているおばあちゃんたちの写真が壁に飾られていました。

それぞれ「挽き肉料理の達人・まさちゃん」「煮付けの達人・のぶちゃん」「出汁の達人・みつよちゃん」と書かれていますが、としこちゃんの名前はどこにもありません。

結局、どのおばあちゃんがとしこおばあちゃんなのかはわかりませんでしたが、そんなことどうでもいいんです。だって、大事なのは味なのだから!

セブ山「それでは、いただきま~す!」

セブ山「おおっ! 本当にシャキシャキしている! たしかにシャキシャキハンバーグだ! 挽肉じゃなくて豚肉をそのままハンバーグにしているんだ! すげぇ!」

セブ山「さてさて、お味のほうは……?」

セブ山「うおー! ごはんがすすむー! めっちゃうまいー! はふはふはふ」

セブ山「う~ん、なんだか本当におばあちゃんを思い出すような……懐かしい味……」

セブ山「ん? 待てよ、このシャキシャキハンバーグにもおばあちゃんの知恵袋が使われているかもしれないぞ!」

セブ山「たとえば、これとか! 切れ味の落ちた包丁を茶碗の底で研ぐ裏技! こんなシャキシャキにたまねぎを切れるなんて、よっぽど切れ味のいい包丁なはずだから!」

セブ山「でも、本当に使われているかどうかはわからないな……。まあいいや、味噌汁でも飲もう。(ずぞぞー)うん、ダシがきいていてほっこりする味だ」

セブ山「わ! 具がすごい! 大きい具材がごろごろ入っている!」

セブ山「いや、待て待て! そういえば、ダシにまつわる知恵袋があったはずだぞ!」

セブ山「あったあった、これだ! ちょっとダシが欲しいときにきゅうすを使う知恵袋! もしかしたら、この味噌汁も……」

セブ山「いやぁ、そんなわけないか! それよりサラダだ! サラダ食べよう! ひとり暮らしだとなかなか野菜を食べる機会がないから、こういうサラダは涙が出るほどうれしいね!」

セブ山「うんうん、ゴマの風味が最高! 手の込んでいるサラダだなぁ」

セブ山「俺は塩気が強いほうが好きだから、もう少し、塩をかけてみよう……はっ!!!!」

セブ山「この塩! もしかしたら、ここにも知恵袋が?」

セブ山「あった! これだ! 固まった塩をサラサラにする知恵袋! これは本当に使われてそうだぞ! 使われているはず! 使われてるよね?」

セブ山「まあいいや、どっちでも! 次は、サバの竜田揚げも食べちゃおっと!」

セブ山「あ、これ、好きな味だ! うまい! ごはんが欲しい!」

セブ山「はぐはぐはぐ! うまい! おいしいおかずがあると、白米もうまい!」

セブ山「いや、ちょっと待てよ……。もしかしたら、この白米にも知恵袋が……?」

セブ山「まさか、この知恵袋が……? ほかほかのおいしいご飯を買う知恵袋! おばあちゃんが炊いてくれた白米じゃなくて、牛丼屋から買ってきた白米だったらどうしよう……」

セブ山「まあ、そんなわけないよな。そんなことしたら採算が合わないし。はあ~! それにしても全部うまかった~! 堪能した~! おばあちゃんの定食屋、最高~! ゲップ! 駅から割と近いし、また来ようっと!」

セブ山「ん? 駅から割と近い…? はっ!!!! とんでもないことに気づいてしまったぞ! もしかしたら、この店舗自体も……」

セブ山「あった! これだ! 物件を安く借りられる知恵袋! もしかしたら、この店舗自体もこの知恵袋で安く……?」

セブ山「まあ、そんなわけねぇか」

【調査結果】
おばあちゃんが本当に「おばあちゃんの知恵袋」を使っているかどうかは、不明。

でも、そんなことはどうでもいいじゃないか!

だって、おばあちゃんが作ってくれるごはんは、どれも懐かしくて優しい味なんだから!

ごちそうさまでした。

撮影日:2013年6月28日

(セブ山@sebuyama/ノオト)

セブ山(Twitter:@sebuyama)+有限会社ノオト(外部サイト)

フリーのライター。平日毎日更新の ウェブマガジン「オモコロ」(外部サイト)や「トゥギャッチ」(外部サイト)で活動中。

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