ベトナムの市場でスマホをいじっている売り子は、どんなアプリを使っているのか?

2014/9/2 19:52 ネタりか自由帳

ベトナムの市場でスマホをいじっている売り子は、どんなアプリを使っているのか? ベトナムの市場でスマホをいじっている売り子は、どんなアプリを使っているのか?

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第111回は、新調査員のネルソン水嶋がベトナムのアプリ事情を調査します。

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シンチャオ(こんにちは)!

ベトナム在住の調査員、ネルソン水嶋です。

突然ですが、ベトナムはスマホ大国です。

国民の平均賃金が日本の10分の1程度にもかかわらず、スマホ所持は当たり前。

そして、こちらが「ベンタイン市場」。

お土産品も多く売られており、ベトナムで最も有名な観光スポットのひとつです。

一歩足を踏み入れるや否や、「オニーサン!」「ナニホシイカー!」と片言の嵐に巻き込まれます。

最近では、声掛けを無視すると「ナンデヤネン……」と言われます。これマジよ、マジ。

というわけで今回は、そんなベトナムの市場で、スマホをいじっている売り子さんたちは、一体どんなアプリを使っているのかを調査します!

 

■まずは市場の内部へ

これが市場の内部です。

右を向いても左を向いても、物と人でひしめき合っています。

こちらは、大量のコーヒー豆。

そして、あらゆる乾物。

写真中央は、ナマコです。

そしてドリアンをはじめとした南国フルーツの数々。

ここに、肉屋さんや魚屋さんがぶっこんできます。

……もうお分かりですよね!

そう、ここはめちゃくちゃ臭い。

慣れないうちは、鼻をつまみながら入っていくことになるでしょう。

 

■市場にはスマホユーザーがい~っぱい!

それはさておき、さっそく本題であるベトナムのスマホ事情を調査してみましょう。

スマホをいじっている売り子さんはいるかな……?

いたー! さっそくなんかのアプリで遊んでいるー!

兄ちゃん「え、何?」

ネルソン「君、スマホいじっているよね?」

兄ちゃん「え、うん」

はい、このベンタイン市場、先に申したとおりお土産のショッピングスポットです。

そのため、あちらこちらに売り子さんがいますが、年がら年中お客さんがいる訳ではありません。

彼らはその間、仕事そっちのけで……、スマホをいじってばっかりなのです!

ネルソン「何のアプリで遊んでいるか教えてよ!」

兄ちゃん「いいよー!」

これが彼のスマホ。

ちなみに爪の長さが目立ちますが、不衛生ではなく風習です。

一説によると「肉体労働者じゃないよ」ということを意味するとか。

真偽は定かじゃないですが。

ネルソン「で、何コレ?」

兄ちゃん「“クラッシュ・オブ・クラン(Clash of Clans)”っていうゲームだよ」

ネルソン「戦争してんの?」

兄ちゃん「そうそう」

ネルソン「市場ではこれがはやってんの?」

兄ちゃん「そうでもないけど……、男はよくやってるね! ユーザーには日本人や中国人も多いよ」

市場で売り子さんをしている男がネットの世界では将軍だったとは……。なんだかちょっとマトリックス。

じゃねぇよ、仕事しろよ。

ほかにも“ヘイ・デイ(Hay Day)”という、農園ゲームもはやっているらしい。

ホーム画面を見せてもらうとこのとおり! ゲーム尽くしです。

収入1カ月分をはたいて買ったスマホがほぼゲーム機で……、いいのか、いいんだな。

兄ちゃん「俺よりもあいつの方がもっと詳しいぜ! ゲームマスターだ!

ネルソン「そうなんですか?」

女性ゲームマスター(GM)「えっ……、そうよ、いかにも私がゲームマスターよ

ネルソン「このベンタイン市場で、どんなアプリ……、というかゲームがはやっているの?」

女性GM「やっぱりこの“Hay Day”がキテるわね」

ネルソン「さっきも見たんだけど、何でコレが?」

女性GM「このゲームは動物の世話や収穫のとき以外、放置していても楽しめるゲームなのね」

ネルソン「うん」

女性GM「売り子の仕事はいつ忙しくなるか分からないから、少しの時間でも楽しめるゆるいゲームが人気なの」

ネルソン「なるほど!(仕事をいつもやっているという自覚はないのか……)」

ホーム画面を見せてもらいました。

パッと目に入る壁紙は彼氏とのツーショット。ベトナミーズカップルは基本ベタベタです。

ほかにも大量のゲームや、Viber・LINE・WeChatなどのチャットアプリが見られます。

ちなみに、ここベトナムで、最もシェアされているチャットアプリはViber。

ほかにも、“キャンディークラッシュ(Candy Crush)”“マイ・トーキング・トム(My Talking Tom)”というゲームが人気らしい。

 

■メジャーアプリだけではない! 摩訶(まか)不思議なアプリの数々

これまで紹介したものは日本でもメジャーなものでしたが、そうでないものもありました。

こちらは“Pikachu!”というゲーム。

危険です、危険な匂いしかしません(版権的に)。

なので、画像は一部モザイク処理してあります。

ネルソン「どう遊ぶの?」

女性GM「要するに神経衰弱よ」

ゲームで遊んでいる人は、何も若者ばかりではありません。

こちらのおばちゃんも仕事そっちのけでスマホに熱中していたので、話し掛けてみました。

ネルソン 「おばちゃん、何やってんの?」

おばちゃん「知らないのかい?“Ant Smasher”だよ!」

ネルソン 「これ……、蟻(アリ)?」

おばちゃん「そうだよ、上下にスクロールする蟻を指で押しつぶしていくんだ

おばちゃん「どれ、よく見ときな……」

おばちゃん「タイミングを合わせて……、押しつぶす!

グチュッ

グチュッグチュッ……

グチッ!

グチグチッ!

おばちゃん「ほーらつぶれた! ほーらほら! 見て! この染み出した体液を見て!」(にんまり)

ネルソン 「……」

 

■調査報告

調査は、以上です。

10人くらいに聞いてみましたが、ベンタイン市場の売り子さんに人気のアプリ(というかゲーム)トップ3はこのとおり。

1位 ヘイ・デイ(Hay Day)
2位 キャンディークラッシュ(Candy Crush)
3位マイ・トーキング・トム(My Talking Tom)

興味深かったのは、明らかにゲームをやっているのに、やっていないと言い張るケースが多いこと。一方ではあっさりと答える人もいて、おそらく自分の店か、雇われている店かが分かれ目なのでしょう。ということは、「ゲームをやるのはサボり」という認識はあるみたい。

また、こうして、売り子がスマホを持つようになったのは、つい2年前くらいからだそうです。それまで、時間の過ごし方はもっぱら売り子同士のおしゃべり。

スマホの登場は、「ベトナムの市場で働く売り子さんのコミュニケーションスタイルまで変えてしまった」と思うとあらためて影響力の大きさがうかがい知れます。とはいえ、まったく話さなくなったわけではなく、あくまでコミュニケーションを図る選択肢が増えたにすぎないこと。

「じゃあ、2年前を境に、交流する相手はこの市場の人たちから、オンラインを通じて世界中の人たちになったということなのね」と、売り子さんのひとりに話しかけたところ、「まあ、そうね。ゲームの世界じゃ、ウチのお土産は買ってくれないけど」と笑っていました。

というわけで、ベトナムにお越しの際は、ぜひベンタイン市場に足を運んでください。

どこか憎めない売り子さんたちに出会えます。

撮影日:2014年6月15日

※この記事はYahoo! スマホガイド内「スマホの川流れ」コーナーにて配信された記事を再掲したものです

 

ネルソン水嶋+ノオト

ベトナム在住のライター。現地のマニアックな魅力を伝えるウェブマガジン「べとまる」(外部サイト)で活動中。そのほか、ガイドブックやイベントなども企画。

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