偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

2015/9/15 11:48 ネタりか自由帳

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう 偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

スマートフォンを使って、さまざまな実験を行うこの企画。第161回は、ベトナムに氾濫する偽物ブランド品事情をレポートします。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

こんにちは! ベトナム在住ライターのネルソン水嶋です。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

突然ですが私、ロレックスを買いました。

ロレックスですよ、ロレックス! ロレックスといえば、誰もが知ってる高級時計!

100万円はくだらない! 最高級であれば1000万円するほど!

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

裏面にはこの通り、光り輝くシリアルナンバー!

実はコレ、なんとたったの2万円! たまたまベトナムの市場で出回っていたんです!

身に付けていたら四六時中ドヤ顔できるだろうし、アオザイ美女も引っ掛けられるかもしれないなぁ……。グヘヘヘヘ~……って、ハイ!

タイトルでお分かりの通り、偽物です、コレ。あと買っていません。

本物との違いは、ロレックス(デイトナ)の魅力が満喫できるこちらのアプリでチェックしてください~。

Rolex Daytona Experience ※iPhone版

AROLEX SA

無料

 

■偽物ブランド品が氾濫するベトナムの市場

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

ベトナムの市場では、偽物ブランド品が普通に売られています。さすがに本来のものとの価格差が何十倍もある商品を本物と思う人はほぼいないでしょうが、「ヤスイヨ!」「イクラデカイタイ?」「(買わないと)ナンデヤネン!」と店員が話す日本語が妙に達者なあたり、だまされて購入する純粋な日本人観光客の方もきっといるのではないかと思います。

これらの海外で売られている偽物は、日本に持ち込めません。販売行為そのものはもちろん犯罪なのですが(国によって異なるケースもあります)、実は個人の目的で購入する行為が罰せられることはほとんどないそうです。ただし、その偽物を日本に持ち込んだ時点で関税法違反となり、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、またはその両方が科せられます。しかしながら、現地で本物だとだまされて購入するケースもあるでしょう。なるべく、購入する前に偽物か本物か知っておきたいところです。

じゃ、どうやって偽物と本物を見分ければいいんだろう?

売っている本人に直接聞いたらよくね?

 

■偽物を売っている人に本物との見分け方(違い)を教えてもらう

本編の前に。ベトナムには偽物の販売を罰する法律(知的財産法)こそありますが、積極的に取り締まられておらず、社会全体としてそうした観念が希薄です。今回の記事は、お店を摘発する意図などはなく、旅行者個人が現地でだまされることがないために見分け方を啓発する目的だということをご了承ください。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

若者向けの服が多い、ホーチミン市内の某デパートにやって来ました。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

このようにショップブースが固まっており、

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

バッグも大量に売られています。

ベトナムにはアパレル関連の工場が多いためか、品質基準を満たさなかった製品が正規の販売ルートを外れて、現地の店に並べられることが多いのです。アウトレットと言えば聞こえはいいですが、ほぼ間違いなくメーカー判断ではないので、厳密な意味では「横流し品」と呼べるのかもしれません。

そこに正真正銘の偽物(ややこしい表現ですね)も混ざり合った状態になっており、お店自身もその違いを明らかにした上で売っています。そこで、店員さんに偽物はあるか、と聞いたら簡単に教えてくれました。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「左が偽物で、右が本物だよ

ネルソン「えっ!? ……わ、分からん!

有名アウトドアブランドの「THE NORTH FACE」、本物と偽物の違いを聞いてみました。ちなみに一口に偽物と言ってもいろいろとあるので、紹介するものはあくまで一例です。

・背面のクッションの凹凸

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「本物の方が細かいつくりになってるね」

・ファスナーの引き手の形状

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「偽物の方が一見凝ってるけど薄くて安っぽいんだ」

・底の生地の厚み

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「触ってみないと分からないけど、偽物はペラペラ」

・ロゴの緻密さ

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「偽物もよくできているけど、文字の間がつぶれてるね」

・内側のタグにフィルムが貼ってあるかないか

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「このフィルムね、偽物にはないんだよ」

・バックル(装着部分)に笛があるかないか

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「ちょっとマニアックなところだけど、本物のバックルには緊急用の笛が付いているんだ。アウトドアグッズならではの発想だよね」※本物にも笛がない製品があります。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

許可をもらって吹いてみる。

ネルソン「ヒュイッ……ヒュッ……!」

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

全然鳴らねぇ。コツが必要みたいです。

ネルソン「いろいろ教えてくれてありがとう! 偽物売ってるけど

なお、本物は2,500円ほど、偽物は1,500円ほどとのことでした。

うん! 偽物を売る意味、なくね?

純粋に品質と価格のバランスを踏まえた上で買う人が多いのだろうか……。
これ以外にも、もしかしたら日本で一番売れている、有名な国産アパレルメーカーの製品もありました。

 

■高級品の偽物を売っている人は本物を知らないかもしれない説

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

お次はなんでも売っているベンタイン市場へ。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

市場内は乾物やドリアンやコーヒーの匂いが混ざり合う。
慣れない人にとっては胸が重くなるでしょう。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

さっそく、それっぽい長財布を発見!

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

ネルソン「プラダって……本物なの?」

店員さん「決まってるじゃん、偽物よ

アッサリだな、オイ。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「逆に聞くけど、プラダが数千円で売ってると思う?」

ネルソン「なんで自信満々なんだよ」

高級ブランドのバッグ、本物と偽物の違いを聞いてみました。

店員さん「生地とか縫い目とかが違うわね」

ネルソン「どう違うの?」

店員さん「粗さが違う」

ネルソン「……」

店員さん「……」

本物、もしかして見たことないんじゃ……。

店員さん「偽物にも格があるのよ」

ネルソン「へぇ、どんな?」

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「たとえばコレ、同じブランドだけど生地が全然違うでしょ」

ネルソン「本当だ!」

青い方の生地は、本物に似せてすらいないらしい。
なお、このブランドの本物は三万円程度、つまり偽物は1/5くらいの価格か。

偽物を扱う店員さんは「スーパーコピー」という呼び方をよくするのだけど、どうやら偽物の世界でも「スーパーコピー」は本気で本物に近づけたある意味で本当にダメなやつで、それ以外のコピーはジョーク品みたいな感覚らしい。いや、言っとくけどそれ、どちらもダメなんだぞ。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

ネルソン「これとかブランドが違うのに生地が同じだもんね」

店員さん「いや、全然違うわよ!」

通訳さん「そうですよ、全然違いますよ!」

ネルソン「えぇ……」

何なんだ、どこにプライドを置いているんだ。
そして通訳さんもなんでこのタイミングで主張したんだ。

ネルソン「分かったよ! ありがとう、それじゃ……」

ガシッ!

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「買ってけよ

ネルソン「す、すみません。言うたかって偽物だし……

話だけ聞くとこうなることが多いので、気をつけましょう。

 

■時計の本物と偽物の違いは「重さ」にあり

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

冒頭のロレックスがあった時計屋です。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

偽物とはいえ、どれもシッカリとした造りの時計っぽい。

店員さん「スーパーコピーも普通のコピーもあるよ!」

ネルソン「どちらも見せて~」

高級ブランドの時計、本物と偽物の違いを聞いてみました。

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

店員さん「重さかな、あと側面の金属が剥げるか剥げないか」

ネルソン「それが本物との違い?」

店員さん「いや、スーパーコピーと普通のコピーの違い」

ネルソン「じゃ、本物との違いは何なの?」

店員さん「本物はスーパーコピーよりもっと重い

もう分かった、あなたたち、本物知らんだろ。

 

■調査を終えて

偽物ブランド品の調査で分かったことはこの通り。

・ベトナムで偽物はそのへんの市場やデパートで売っている
・偽物にもスーパーコピーと普通のコピーという「格」がある
・偽物だという前提で売っている(本物を知らないかもしれない)
・アパレルグッズは工場から流れてきた本物のB級品? が売られている

よくテレビのニュースなどで、外国人観光客(特にアジア圏)が日本でブランド品を爆買いすると報道されますが、その背景には「自国で偽物をつかまされるかもしれないから」ということがあったんですね。知識としては知っていたけど、実際に調べて「そりゃそうなるわ」と強く感じました。

ま、対策としては、

ブランドショップ以外で買うなって話ですけど。

ネタとして偽物を買うにしろ、自己責任で……。

 

■おまけ

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

ネルソン「あと、これさ……」

店員さん「なに?」

偽物ブランド品を売っている人に本物との見分け方を教えてもらう

ネルソン「王冠が若干右に傾いてない?

店員さん「あはははは」

なんだかんだで素人でも見抜ける気がする。

撮影日:2015年9月4日

※この記事はYahoo! スマホガイド内「スマホの川流れ」コーナーにて配信された記事を再掲したものです

 

ネルソン水嶋+ノオト

ベトナム在住のライター。現地のマニアックな魅力を伝えるウェブマガジン「べとまる」(外部サイト)で活動中。そのほか、ガイドブックやイベントなども企画。

このネタ読んでどう思う?

投稿ありがとうございます。
よかったらログインしてコメントも書きませんか?閉じる

このネタへのコメント0

コメントを投稿するにはログインが必要です。

ログインしてコメントを書く

カテゴリ別アクセスランキング

トップ